FLOWの歌う『交響詩篇エウレカセブン』のオープニング曲『DAYS』が、オリコンシングルチャート初登場3位を記録。番組人気との相乗効果もあり、同歌は現在もロングヒット展開中。そのFLOWが、7月20日に2ndアルバム『Golden
Coast』をリリースする。もちろん中には、『DAYS』、さらに、9月29日に発売を予定しているPlay
Station 2専用ソフト『エウレカセブン TRI:NEW WAVE』のテーマソング『Realize』も収録。メンバー全員、毎週放送を観ている大のエウレカマニア。そんな熱中ぶりも含め、彼らの最新な表情をお伝えしよう。

−−発売になるや、いきなりオリコンシングルチャート初登場3位を記録。FLOWとしては意外な表情を描きあげた楽曲が、メジャーデビュー後一番支持されました。この成果を、メンバー自身はどのように受け止めてますか?
KEIGO この『DAYS』に対し、よく取材でも「今までのFLOWっぽくないですよね」と言われるんだけど。この楽曲を作ってる頃から、そこに対する不安はまったく無くて。むしろ、迷いなく完成した楽曲だったこともあり、「自信をもって聴かせたい」という気持ちの方が強かったんですよ。それが、チャートという形にも反映。いろんな人たちへ(好意的に)受けいれてもらえたと言うのは、より大きな自信へと繋がりました。
TAKE 1stアルバム『GAME』で、インディーズ時代から培ってきた音楽性に、一つ集大成的な区切りをつけることが出来た。だからこそ次のステップを踏むためにと、新しい方向性を模索し始めてたんだけど、その中で一番最初に上がってきたのが、この『DAYS』だったんです。自分たちの中でも、「新しいFLOWの表情を導き出せた」という実感を持てました。そこから2ndアルバム『Golden
Coast』の創作へも繋がっていったことを考えれば、この『DAYS』。そして、同じくシングルとして発売した『Life
is beautiful』を作ったことは、バンドとして大きな成長をうながす手応えになっていきましたね。
IWASAKI この『DAYS』を、2ndアルバム制作の最初の時点で、FLOWの新しい方向性として提示できたことが、『Golden
Coast』を作りあげていくうえで、大きな成果を導き出す良いきっかけになったと思います。

−−その頃には、『交響詩篇エウレカセブン』のオープニングという話はあったんですか?
KOHSHI 『DAYS』もPlay Station 2専用ソフト『エウレカセブン
TRI:NEW WAVE』のテーマソング『Realize』も、もともとタイアップに関係なく作ってた楽曲だったんですよ。
KEIGO 『DAYS』に関して言えば、この楽曲の制作途中にアニメのオープニングテーマというお話を頂き、制作している方々から物語のシナリオや絵コンテ、作品の流れを記した資料を頂き、目を通しました。そうしたら主人公のレントンの気持ちや生き方と、そのときに僕の書いてた詞の世界観とがすごくリンクしてたんですよ。その印象を『DAYS』の詞にも反映させようということから、詞を書き加えたり、書き直したり。まさに『交響詩篇エウレカセブン』と出会ったことによって、この『DAYS』が100%の完成形になったという手応えはありました。
KOHSHI 僕は、ラップの部分を書いているんですが、楽曲の世界観やKEIGOの書いた詞に明瞭な想いがあったことから、そこに従ってと言うか、自分もまた、その『DAYS』に感化され、感じたままをラップとして綴っていきました。

−−『Realize』は、KOHSHIさんの作詞になってますよね。
KOHSHI この詞はね、1月に制作休みを頂いたとき、僕は新しい刺激を吸収しようとインドへ行ったんです。そのインドでの経験を、この『Realize』に書いたんですけど、ゲームのスタッフの方々に、「主人公のサムナの気持ちとリンクしてるからビックリしました」と言われ、「嬉しいなぁ」と思った記憶があります。まぁレントンも、割と物語の中で精神的にボコボコになってますし。作品は違えど、レントンもサムナも俺もすべて上手くリンクしていったって感じですかね。

−−亀田誠治さんが楽曲アレンジ&プロデュースに加わったことで、『DAYS』の世界観が大きく広がった印象も受けるんです。
TAKE 亀田先生はねぇ、まさにFLOWの6人目のメンバー! あの人はスタジオの雰囲気づくりがすごく上手い人で、俺らがデモ段階で何度も積み上げつつ、本番のレコーディングで精一杯力を注いだ楽曲へ、いいアレンジを施してくれましたからね。やっぱり制作を左右していく大切なものの中に、スタジオの空気感って言うのがあるんだけど、亀田さんはそのスタジオのムードを本当にいい感じで作りあげてくれる人。だから俺らも伸び伸びと力を発揮出来るし。
−−あの人は、バンドの持ち味を活かしたうえで、よりプラスへ作用する味つけを施してくれる方だもんね。
TAKE そう。普段は冗談ばっかり言ってるんですけど、非常に尊敬する人です。実際この『DAYS』にしても、ストリングスを効果的に使用。そこでストリングスとFLOWのコラボレーションに味をシメたようで、8月3日に『Garden〜Summer
Edit〜』と題してシングルカットする『Garden』(アルバムにも収録)でも、ストリングスを効果的に使用してますし。なにせスタジオでも、「いいでしょ、このアレンジ」「いいですねぇ、亀田先生」なんてやり取りをしてたくらい、バンドの持つ音楽性へいい広がりを与えてくれたと思いますよ。

−−2ndアルバム『Golden Coast』ですが、これはテーマを持って制作に入ったそうですね。
TAKE アルバム制作のミーティングを重ねていく中、「次のアルバムは“夏”をテーマに作ろう」という話が持ち上がり。そこからどんどんデモ音源を作りあげ、大体30曲くらい集まった中から、今回の14曲へ絞り込んでいった感じでしたね。
−−その制作期間中に、KOHSHIさんはインドへ旅立ったわけだ。
KOHSHI やっぱ“夏”のアルバムを作るんであれば、“夏を感じなきゃダメだ”と思い、一人インドへ旅立ったわけです。
TAKE 俺は、夏を求めて2週間ほど沖縄へ移動。部屋にあった機材を一式、那覇のウィークリーマンションへ運び出し、南国の日射しを感じながらシコシコと楽曲を制作…してたんですけど。やはり沖縄ということで誘惑も多く(笑)。朝9時頃に起きて、まずは海岸線沿いにランニングをし、そこで海の風や空の青さなど、いろんな景色の刺激を受けるわけですよ。それを頭の中へ刻みながら、部屋に帰ったら、部屋の掃除をするわけです。一応、綺麗にして返さなきゃいけないんで(笑)。それから朝食を自炊し、お昼前には制作の作業をスタート。そして夜には、オリオンビールや泡盛を飲みに出かけて…と。まさに規則正しい生活の日々。そんな環境の中9曲ほど作りあげたんですが。その沖縄制作時の最後に出来あがったのが、『Garden』でした。
−−南国の香りを運んでくる、上げ上げなハッピー・チューンだもんね。
TAKE まさに、あの環境の中に居たからこそ出来た楽曲って気はしてますね。