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宮路一昭プロデュース『Tones Night Vol.16 - みんなのチカラ!! -』ライブレポート
TEXT:長澤智典/PHOTO:斉藤碧

『Tones Night Vol.16』- みんなのチカラ!! -

毎年、夏と冬に開催している「Tones Night」。12月28日に六本木EDGEを舞台に開催した第16回目となるイベントには、『Tones Night Vol.16- みんなのチカラ!!』と命名。まさに、2011年を象徴するタイトルになったと言えようか。

第16回目となる舞台は、主催者である宮路一昭さんと、この日の司会を担当。トリトリオフィスに所属している声優の桜咲千依さんの2人の挨拶トークから幕を開けました。今回のイベントは、なんとニコニコ生放送でも同時中継。Tones Nightとしては初の試み。つねに新しい挑戦を続けていくのも、進化し続けていくこのイベントならではの特色だ。


キュートにカラフルに弾けて…イベントは、司会の桜咲千依さんのステージから幕開け

ライブ・ステージは、この日の司会を担当する桜咲千依さんからスタート。トランシー/デジタルポップな『バニラソルト』を、桜咲千依さんはキュートな魅力を振りまきながら歌っていく。フリル系の可愛い洋服に身を包んだ甘いルックスを持つ彼女に、楽曲の世界観がベストマッチ!!会場中の人たちも手拍子をしながら、桜咲千依さんへ暖かい想いを返していました。
力強く躍動的な『星空のスピカ』では、サイリウムの光を受け、こちらでも可憐な振り描きながらハートフルに歌を届けてくれた桜咲千依さん。「ダ・カーポ3」にも出演することが決定。声優としての活躍にも、ぜひ注目を!!


リアルけいおん気分を味わえたガールズロックバンド『コイノオトシゴ』の熱いステージング!!

ふふたび舞台には、宮路一昭さんが登場。「コイノオトシゴとの出逢いの馴れ初めが、夏に行ったTones Nightの打ち上げのとき」と、宮路さんが発言。そこから、こんな素敵な広がりが生まれていたんですね。

可愛い女性たちが勢ぞろいしたコイノオトシゴ。音も可憐な…と思いきや、歪んだギター・サウンドが炸裂した疾走性満載な楽曲をドロップ。歌からは可憐な面も見えてくるとはいえ、出している音は、かなり攻め攻めなロック・スタイル。可愛いのに男勝りな姿勢へドキッとしちゃうじゃない。
この日は、ギタリスト2人をサポートに迎えてのステージ。音圧が増したに相応しいアグレッシブな姿勢のもと、熱い音を真正面からガンガンぶつけてきた『アクセル』。可愛い表情で熱く挑発していく様は、嬉しいくらいに刺激的だ。とくにベースの子のリアル「けいおん」っぷりには、本気で目が釘付けだった。
ポップな表情を持った『Shellie』でも熱いステージングを披露。最後もヘヴィドライブなロック・ナンバーを挑発的に突き付け、会場中の人たちの感情とハートを華激にキュンと刺激。コイノオトシゴ、じつは3日間コミケに通うメンバーがいるなどヲタクなことも判明していたよう、なかなか気になる存在じゃないか。

転換の合間には、ステージ前方横のミニ舞台でトークショーを実施。まずは宮路一昭桜咲千依コンビが、ガールズバンドの魅力やTones Nightの歴史。桜咲千依さんのライブを演り終えての感想。さらに宮路さんが、桜咲さんの魅力もあれこれ探っていましたよ。


『限れた時間』が描きあげた、スリリングかつ生々しい躍動的なグルーヴ・ワールド!!

続いては、Tones Nightには通算2回目の登場。限られた時間のステージへ。スリリングな音空間の上で、自由奔放に駆けていく愛幸音の歌声。切っ先鋭く緊張感あふれる音とは対照的に、挑発的ながらも、とても生々しい感情の伝わってくるヴォーカルだ。歌と演奏とのバトルが生み出す心地好い緊張感に触れていたら、やたら気持ちが昂ってきた。
泥臭いブルーズな音の上で艶めかしく歌いあげていく姿に刺激を受ければ、ファンキー&ソウルフルな『とどかない』を通したグルーヴィな演奏では、セクシーに挑発していく歌声に強い存在感を実感。ソウルフルな魅力を持ちながら、その枠内にとどまることを良しとしない。むしろ、"生々しい感情"をさらけ出しながら歌いかけていく。その演奏や歌に触れていると、つい身体を揺らしながら、舞台上へ視線を注視したくなる気持ちも納得だ。
メロウ&グルーヴィな……でも、何処かダウナーで幻想ロマンな装いも魅せたりと、振り幅広い音楽性を魅力にもしている限られた時間。最後に奏でたヘヴィファンク&ミスクチャー×メロディックな楽曲が作り上げたスリリングな高揚は、嬉しい刺激だった。

MCタイムでは、桜咲千依さんの司会のもと、コイノオトシゴのヴォーカル・Mahさんとドラムのかよさんが登場。トークでは「今、一番したいこと」の質問に対し「お姉さんのアドレスを聴く」「お姉さんのパンツの色を聴く」など、かなりキモい?!キャラぶりも発揮!! ちなみにこの3人、コミケへ足を運ぶこともあって、なぜかコミケ/ヲタク話で盛り上がっていました。

晴れやかな…でも、ハートフルな風を会場へ運んでくれた『ソノライフ』

切々としたエレピの音色に乗せ、心洗われる美しい歌声をはべらせたのがソノライフ。ギターには、彼らのサウンド・プロデューサーの宮路一昭さんも参加。秘めた想いを告白するように『君のこと』を歌いかけていく。僕らもつい、その優しい想いへ気持ちを寄り添わせたくなっていた。
普段はアコースティックなユニット・スタイルで活動しているソノライフだが、今回はバンド編成でステージング。ハートフルな『サンクス』に心地好い躍動性が加わったのも、バンド編成だからこその嬉しい臨場感と言えようか。
ほのかな哀愁性携えた『さよならができないや』を通し見えてきたのが、何処か女々しさを持った男心。でも、そんな女々しい感情を素直に吐き出してくれるから……。美しい旋律やメロディーに乗せ、情けない男心を届けてくれるからこそ、胸がジンとしちゃうんだろうな。
最後に奏でたバラード歌『夕陽』が醸しだした、哀愁味帯びた歌の世界。優しすぎるくらい"いい人"な香りを届けてくれるから、ついつい僕らも、その歌に手を繋ぎたくなる。心が弱いとき、ソノライフの歌は、優しくも嬉しい心のパートナーになってくれそうな気がした。

MCタイムでは、桜咲千依さんのリードのもと、限られた時間のヴォーカリスト・愛幸音さんが登場。トークでは、ツイッターで食べ物のことばかりをつぶやくという話や、愛幸音さんの名字が元山ということから、高校時代のニックネームが元ヤンだったと発言。限られた時間の中、あれこれ楽しいトークを繰り広げてくれました。

ともに奈落へ笑顔で堕ちていこう…『ACRI』の音楽に触れながら、堕ちていく喜びを…。

痛く感情を掻きむしる歪んだギター・サウンドが胸へと直撃。スリリングな音の上、揺れ動く感情のまま自由奔放に歌声を解き放っていくヴォーカル。テンションの高い…心地好い緊張感を持った音が、ジワジワと心を躍らせていく。ACRIのライブを見るたびに、その“クールな、秘めた熱情”に気持ちの昂りを覚えずにはいられない。
一転、暗い淵からジワジワ立ち上がるよう情熱的に歌声を放ったミッド・グルーヴな表情。ACRIが軸に置いているのは、クールでスリリング/マイナー調のギターロックなスタイル。でも歌声は、とても熱い感情を秘めている。その熱さが胸に突き刺さってくるから、僕らは心を揺さぶられていくのかもしれない。いや、そうに違いない。
加速度を上げたロックンロールなビートが炸裂。超スリリングなロック・サーカスの幕開けだ。演奏が進むごとに、感情がどんどん昂っていく。ラストの『River』で描きあげたスケール性あふれる荘厳な…哀切さ零れまくった歌世界。その音空間へ身を浸していると、笑顔で奈落へ堕ちていくような気持ちになっていく。一緒に果てていくその感覚こそ、ACRIの奏でる音楽の魅力なんだよな。

MCのパートへは、司会に桜咲千依さん。そしてふたたび、宮路一昭さんが登場。ここまでの流れを2人が振り返っていく。「女の子がギターを持つと恰好いい」と宮路さんが発言。ここのパートでは、宮路さんの音楽観がいろいろ飛び出していましたよ。

次々飛び出すアニソン・ナンバーの嵐。『Garante*』のライブに熱狂してみた…!!

冒頭いきなり飛び出したのが、「涼宮ハルヒの憂鬱」ナンバーの『GOD KNOWS』。観客たちの中にはヲタ芸をする人もいれば、飛び跳ね熱狂する人まで。もちろんステージ前方では、振り上げいく拳の嵐と「Hey!Hey!!」と熱い声が飛び交っていた。その様は、まるで学園祭で熱狂していたあのシーンのよう。さすがGarante*、ド頭からブッ飛ばしてくれるよねっ!!
続いては、SHAKA RABBITSの『ROLLIE』を演奏。会場中を軽快でパンキッシュなウネリの中へ染めあげていく。観客たちの熱狂を止めない、その盛り上げ番長な姿こそGarante*らしさと言うべきか。
このGarante*は、声優たちを中心に結成したバンド。中盤では、「ウィッチハンターロビン」よりバラード歌『SHELL』を演奏。2人の歌い手がマイクを巧みにリレーしながら、HIGH/LOWそれぞれの表情を、とても感情・感涙的に描きあげていった。
終盤で流れたのが、「BLOOD+」の主題歌『青空のナミダ』。演奏が進むごとに熱情性を増していくこの楽曲。2人もマイナー調な演奏の上、昂る感情を解き放つよう力の限り歌いあげていた。魂の震えるままに歌声を解き放っていく……そんな姿勢が、2人の歌声からは響いていた。
最後は「ONE PIECE 」より『RUN RUN RUN』を熱唱!!ハイウェイを爆走していくかのよう、思いきり演奏もアクセル全開!!会場の中へスパークしたロックな熱狂と熱気を作りあげていった。
何時観ても、本当に熱狂という言葉の似合うライブを見せてくれるよね、Garante*は…。

MCタイムでは、またまた桜咲千依宮路一昭ペアが登場!! この回では、桜咲千依さんのプライベートをチェック!! 休みの日は、家でハムスターの着ぐるみを着て過ごしていると告白してくれました。映画はミュージカルが大好き。中でも「シカゴ」が一番のオススメとのこと。他にも「キャバレー」もオススメしていました。ちなみに願望は、網タイツで外を歩いてみたいことだそうです。

シンガーソングライター『Souichi』のアコースティックなステージに、ホロッ…。

Tones Nightは、ほとんどの回へ参加しているSouichiさんのステージ。これまで休んだのは2回だけ。そんなSouichiさんが最初に披露したのが、横浜マリノス・中村俊介選手の応援歌『NO RAIN NO RAINBOW』。弾き語りというスタイルもあってか、歌に込めた想いが、より深みを持って。揺れる感情的な歌声とともに、胸へ響いてきた。
ここでギターとキーボードをメンバーに加え、バラード歌『君を守る』を、いち音いち音を紡ぐように。ひと言ひと言を心へ届けるように歌いかけたSouichiさん。胸が熱く揺れる…そんな気持ちにずっと包まれていた気分だった。
軽快なノリを持った…ポジティブな想いにあふれた『We Are Buddy』を熱唱していくSouichiさん。会場中の人たちが手拍子しながら一体化したこの楽曲は、震災で苦しんでいる人たちへ想いを届けようと制作したCD『We Are Buddy』の表題歌。これを買うと、全額が義援金として寄付されるとのこと。その気持ち、しっかり届けておきます。
最後は、長年歌い続けてきた、シンガーSouichiの顔でもある『THIS WAY』を弾き語りで熱唱。みずからの生きる指針を描いたこの歌を聞き、会場にいた人たちや、ニコニコ生放送を見ていた人たちの心に、何かしら考える想いが生まれたら……嬉しいじゃない。歌い終わっても鳴りやまなかった拍手の数が、その証と言えようか。


最後のMCタイムでは、桜咲千依さんを司会にGarante*まこさんあやさんが登場。3人ともヲタク心を持っている方々?!らしく、トークはモンハン話からスタート。楽屋でも、ずっとゲームの話をしていたそうです。まぁ舞台上でも、ずっとゲームの話ばかりでしたけどね(笑)

MIYAJI☆BANDのステージを彩った2人の声の歌姫。大橋歩夕/川村万梨阿との豪華なコラボ・ステージ!!

まずは、とってもポシディブで+ゴーイングなハートを持つ大橋歩夕さんのライブから!!

大トリを飾ったのは、この日の主催者である宮路一昭さん率いる『MIYAJI☆BAND』のステージ。まずは、ギタリスト宮路一昭さんの超絶テクニック冴え渡ったインスト・ナンバー『Poleto Win』からスタート!! アグレッシブかつスピーディーな演奏の中、各メンバーのソロ・プレイのバトルが繰り広げられていく。この疾走感は、まさにF-1マシンがサーキットで火花を散らしていくのと同じ感覚だ。
最初のゲスト・シンガーとして登場したのが、あゆたこと大橋歩夕さん。とっても明るく晴れやかなパワーを与えてくれる熱狂ナンバー『+going』から、ライブはスタート!! ステージ前方には、サイリウム振りながら、その場で飛び跳ね熱狂していく人たちが続出。歩夕さんも、満面の笑顔のもと、とっても前向きな+パワーを、その歌声を通してガンガン客席に注入していた。無邪気な笑顔になって、気持ちを一つに熱狂していける。この熱気と感動を味わいたくて、この場に足を運んだ人たちが多かったのは間違いない!!
高まった熱気と炸裂した感情は無限大……『人魚(マーメイド) 』では、青いサイリウムが点灯。歌声ではどこか感情を抑えながら。でも演奏自体は疾走性を持っているだけに、身体は自然と躍動していく。歩夕さんも、手を伸ばしながら想いを放熱。一つに溶け合っていくこの感覚こそ、何度も何度も味わいたくなる嬉しい感動。
ここでなぜかマック話へ。マックはマックでも、PCメーカーではなくマクドナルドのこと。理由は、ライブ前に歩夕さんが食べに行ったことから。時事ネタ?!を巧みにコミカル&宮路さんの蘊蓄トークへ持っていく手腕は、さすがです!!
最後も、アップテンポ・ナンバーで会場中をキラキラとした汗と笑顔へ染め上げていく歩夕さん。選んだのが、胸をキュンキュン弾ませいくキュート&ポップな『Angel Girl』。客席前方ではピンクのサイリウムの光が大きな波を描いていた。歩夕さんも、軽快にステップ踏みながら、幸せ感満載で歌を届けていました。Tones Nightではお馴染みの大橋歩夕さん。やはり彼女も、このイベントには欠かせない華ですよね。

宮路一昭さんとは長年の盟友、声優の川村万梨阿さんが描いた熱狂!!

続いて舞台へ登場したのが、宮路一昭さんがアーツビジョンへ所属していたときの同期だった川村万梨阿さん。ここからは懐かしい曲たちをプレゼント!!
最初に唄ったのが、「起動戦士SDガンダム MK-V」の挿入歌『さよならの刹那』。とてもアンニュイな表情を持った楽曲を、何処か艶めかしい声色も忍ばせながら浪々と歌いあげていく川村万梨阿さん。会場中の人たちも手拍子をしながら、万梨阿さんの想いへ応えていました。
ここで2人が昔話をいろいろと披露。しかも万梨阿さんの本名まで飛び出したほど。さらに、91年という同じ年に、それぞれが結婚したことまでネタにしていました。ちなみに川村万梨阿さんの旦那さんは、メカデザインを得意とする永野護さん。 旦那さんが手がけた「GOTHICMADE-花の詩女-」が春に上映になるそうなので、ロボット・アニメ好きな方は、ぜひチェックしてください。
続いて選んだのが、「ニッポンがんばれ!」の気持ちから、アニメ「キャッ党忍伝てやんでえ」のテーマ曲『おっとどっこい 日本晴れ』。しかも万梨阿さん、当時のままの振り付けで披露。とっても明るい表情を持った楽曲だけに、その軽快なノリを通し、会場中を華やかな色に染め上げてくれました。
ここで宮路さんからのリクエストで、万梨阿さんが「ヴァルキリー プロファイル」のフレイ役の声で「何も残らないだけゴミよりましね!」と超ドSなセリフと高笑いを披露。
最後は、ゲーム「天使のプレゼント-マール王国物語-」のテーマ曲『ありがとう』を、いろんな感謝の想いを込めてプレゼント。しっとりとしたエレピの調べに乗せ、想いを紡ぐよう、ひと言ひと言を大切に歌いかけていく万梨阿さん。澄み渡るその歌声は、まるで聖母マリアさまの声を心に召しているような感覚。それくらい、会場中の人たちの気持ちに、万梨阿さんは優しい温もりを与えてくれました。

最後は、出演者全員が参加しての大セッション大会へ…。

最後は、この日出演したアーティストが舞台上へ全員集合。最後に全員でセッションしたのが、松任谷由美さんの『守ってあげたい』。今回のイベントのテーマ「みんなのチカラ!」。今年始めに、宮路一昭さんの生まれ故郷である宮崎県で起こった新燃岳の大噴火。3.11に起きた、世界中を震撼させた東日本大震災。夏に関西を直撃した台風による大きな風害などなど。そんな心病む今の時代だからこそ、「唄で元気を与えたい」という想いから、この歌を選んだそうです。
演奏も、何本かのマイクをみんなで囲み、気持ちを一つに歌を届けていた。会場中の人たちも、手拍子をしながら想いを舞台上へ届けていく。歌を通し、気持ちを一つに心で握手を交わしあう。だけどその想いは、このイベントの最初からずっと生まれていたことだったのも…間違いないですよね。

さて、次回のTones Nightの詳細は…詳しくは宮路一昭さんのブログをチェックしてください!!


●関連リンク


宮路一昭公式ブログ『〜MY LIFE〜』


□過去インタビュー&レポート
「こちら わい×うい放送部♪」キャストインタビュー<2010.04掲載>
宮路一昭プロデュース『Tones Night Vol.15-アイドルを探せ!!-』ライブレポート<2011.08掲載>