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「Live Alive Peak A Soul+ Vol.01」レポート
歌姫3人の対談はもちろん、ライブへ向けた期間限定ブログなどを通し、今回のイベントを盛り上げてきた。そう、超濃厚な音楽制作者チーム/アーティスト集団“Peak A Soul+”のことだ。yozuca*/CooRie/maoなど表舞台で活躍している人たちもいるとはいえ、これまで制作者として数多くのアーティスト/声優に楽曲提供を続けてきた、同プロダクション。そんな才気華やかな音楽集団が、ついに3月28日に横浜BLITZを舞台に、初のプロダクション・イベントを開催した。数多くのゲストも登場したこの日のライブ。その模様をいち早くお伝えしよう。
TEXT:長澤智典

『サクラサクミライコイユメ』の感動!

 場内が暗くなり、Peak A Soul+所属のメンバーらが演奏のためにスタンバイしたところで、この日のライブは歌姫3人を呼び込むためのコール・アナウンスからスタートした。一人一人の名前が告げられるたび、会場中から大きなメンバー・コールが起こってゆく。

 ライブは、rino・yozuca*・maoの3人が舞台上に並んだところで始まった。幕開けを飾ったのは、yozuca*の代表曲『サクラサクミライコイユメ』。しかもこの楽曲を、いきなりyozuca*・rino・maoの3人のセッションで届けてゆくというのが、なんとも豪華じゃない。

 とても爽やかな、まさにこの季節にピッタリな春風を会場中へそよがせていった、『サクラサクミライコイユメ』を通した歌のセッション。yozuca*がメインでリードを取りながらも、次々とマイクをバトンしながら、rinoやmaoが歌を紡いでゆく。サビでは、3人の合唱声が場内へ心地好く響き渡っていく。もちろん会場中の人たちも、最初から総立ちになり、3人を…Peak A Soul+のメンバーたちを、熱狂という想いを通し温かく迎え入れていた。

開放的に弾けたyozuca*

 まずは簡単にこの日のイベントの成り立ちを3人が説明。そのうえでライブは、各出演者の個性を活かしたセクション・コーナーへ移行。トップを飾ったのは、“yozuca*セクション”。

 「今日はバラードをやめて、盛り上がるための選曲にしたよ!」と舞台上でも告げていたよう、冒頭の春風抱いた風景へさらに艶やかな色を重ねるように、『サクラキミニエム』を歌唱。心地好い春風覚えながらも、身体はしっかり興奮モードへシフト!軽快に疾走する楽曲に合わせ、ふたたび会場は“熱狂”という宴を描き始めた。続く『祝福の歌』では、さらにビートがテンポアップ。yozuca*もロックなムードを全開にしながら、会場中を派手やかな熱い空気で包み込んでいった。

 やはり春に宴は付き物。むしろこの日のyozuca*は、みずからの持ち味の一つでもある、“開放的に根明に弾けた魅力”を前面に押し出したステージングを披露しながら、終始盛り上げ役としての役割を担い、それに相応しいパフォーマンスを披露していた。

 「初めてTVアニメのエンディングテーマ曲に起用されたみずから制作した楽曲」と紹介したうえで披露した、『S.S.D!』を通したパワフルでポップな表情。続く『No ruLe』では、ブルーズなロックンロールの演奏という心地好いウネリを描きながら、会場中の人たちを、確実に“春の宴のメインステージ”な気分へ導いていったyozuca*。むしろ、このポップンロックな姿こそ、yozuca*らしい持ち味。それを、短い持ち時間の中へしっかり濃縮させてくれたのが嬉しかった。

 そうそう、yozuca*の3枚目のアルバム「Ageha」では、この日のステージでギターを担当していた東タカゴーも数多く参加。yozuca*のステージを通し、ハードエッジなプレイから開放的な表情まで多彩な音色や色鮮やかなフレーズを、瞬時にして景色塗り替えるマジシャンのように届けていたことも記しておきたい。

安瀬聖の世界観とは…

 二番手を飾ったのは、美しくも麗しき鍵盤奏者でもある安瀬聖。ここでは、彼女がクリエイターとして手がけた楽曲たちを披露。その手法も、みずから提供した楽曲を唄うシンガーたちを、このステージに招き入れてというのが、嬉しいじゃない。

 安瀬聖セクションのトップを飾り登場したのが橋本みゆき。開放的かつ晴れやかな風を会場中へ吹き込むよう『秋色』を歌唱。yozuca*のステージを引き継ぐよう、ここでも清々しく爽やかな雰囲気を作りながら、会場中の人たちのテンションを心地好く上げていた。そして鮮やかな旋律の化粧を橋本みゆきに与えていった東タカゴーのギタープレイも、耳馴染み良い魅力的なポイント。事実、『秋色』では、彼がギターも演奏している。じつはここでも、ゲストとPeak A Soul+のメンバーとのコラボレートが起きていたのだ。

 次は一転。eufoniusのriyaさんを迎えた『Cresent Moon』では、これまでの熱狂ムードから一気に場面転換するよう、ブルーな世界へ観客たちを誘い始めた。riyaさんの歌声や楽曲自体が癒される雰囲気を携えているからだろう。心へジ〜ンと染み込む歌に浸っているだけで、気持ちは青の世界へ染まってゆくような気分だった。

 さらに、maoが歌った『アイの庭』では、安瀬聖の奏でるエレピの演奏に乗せmaoが唄うという、とてもシンプルな編成のもと演奏。しかも曲調や楽曲が醸しだすのが、たおやかに揺れる波のよう、穏やかな中にも豊かな起伏を持った雰囲気。2人の心模様でもある“優しい想い”は、僕らの心をしっとり穏やかな色で包み込んでくれた。この手の聴き惚れゆく楽曲こそ、じつは安瀬聖さんの持ち味なのかな?と、勝手に想像を膨らませていたのだが、真相はどうなのだろう。何はともあれ、安瀬聖さんの女性らしい心配りに抱かれ続けていたセクションだった。

天真爛漫な笑顔と無邪気な仕種のmao

 ここで、橋本みゆき・riya・maoの3人によるトーク・コーナーへ。じつは3人とも、この日が初対面とのことで、「今日からお友達」と会話をしていた。むしろ、こうやって新しい繋がりを作れるのが、こういうイベントへ出演する人たちならではの楽しさや醍醐味と言えようか。

 トークの流れを引き継ぎながらそのままmaoセクションへ突入。とても根明で開放的な性格のmaoらしく、みずからのコーナーは演奏が進むごとビートが駆け上がってゆく、開放ポップチューン『START!』からスタート!!どんな曲調だろうと、芯の太い歌声を通し、その曲が生きる表情を描き出してゆくmao。『START!』を通し、ふたたび彼女は、会場の中へ「Hey×∞」と熱狂的な宴を作りあげていった。

 やはりmaoの持ち味や面白さと言えば、あらゆる楽曲に寄り添えゆく器用さを持っている点。逆に言えば、どんな曲調だろうと自分色に塗り上げてしまう面にある。『START!』を通し作り上げた熱狂から一転、バラード歌『君ノ記憶』では、どこかノスタルジックな雰囲気携えた世界観を醸しだしてゆく。演奏が進むごと次第に感情が込み上げていったのも、maoが導き出してくれた潤いマジックのせい?!

 続く『夢をかなえてドラえもん』では、観客たちと歌の掛け合いを行いながら、会場中に居た人たちを、無邪気な童心気分へ導いてくれた。もちろん、この日は大人たちばかり。そんな良識や常識を持った人たちの心さえ、少年少女のような気持ちへ戻り、一緒に無垢な気持ちのままに合唱していたという事実が嬉しいじゃない。そう、音楽って、人の心を素直にしてくれるものだからなぁ。

 maoセクションの最後は『アマオト』を歌唱。心地好くもジンワリ心に染み込む歌を披露しながら、いつも無邪気で純粋な、同時にとても器用で歌唱力に長けたmaoらしいステージング・セクションは、幕を閉じていった。

バンマス黒須克彦!!

 続いては、この日の演奏陣のバンドマスターも担っていた黒須克彦のセクションへ。彼もまた、基本はコンポーザーらしく、みずから提供した楽曲を、歌った人たちをステージ上へ招く形でコーナーを形作っていた。

 最初に登場したのは栗林みな実。彼女が歌ったのは、心へジンと染み入るセンチメンタルなバラード歌『Little Promise』。この楽曲や演奏が、栗林みな実の心の琴線を刺激し、いろんな感情を呼び起こしたのか、彼女は唄いながら途中感極まり、涙声になっていた。むしろ、そこまで歌い手の気持ちを揺さぶってゆく楽曲を手がけた黒須克彦に、拍手を送るべきか。

 その涙を観て、「もらい泣きしないよう、がんばって自分の世界に入ってた」と語っていたのが美郷あき。彼女もまた、この日はバラード・ナンバー『feel it』を歌唱。スケール感あふれながらも温かみを帯びた楽曲だけに、むしろ僕らのほうが、美郷あきの歌声につられ、泣きそうな気分になっていた。

 ここからは、シークレットゲスト・コーナーへ。最初に登場したのが鈴木達央。彼は、ジャジーかつソウルフルな演奏導き出した『赤い月』の演奏にノせ、クール&ソウルフルに歌声を響かせていった。この日は男性ファンが8割方をシメてたとはいえ、唄い終わったとたん大きな歓声が上がっていたよう、アウェーな雰囲気さえも、しっかりみずからの世界の中へ変えていった。そんな彼の表現力の卓越さには、素直に敬服した次第だ。

 それは、続くシークレットゲストの鈴村健一にも言えること。白いスポットライトの光を浴びながら、鈴村健一は『新しい音色』を浪々と唄いあげていた。彼もまた、有無を言わせぬ説得力と存在感を放ちながら、アウェーな空気さえも忘れてしまうくらい、観客たちをみずからのワールドへしっかり取り込んでいた。 黒須克彦が作り上げた楽曲のクオリティもさることながら、どんな状況下や人たちが居ようと、かならず自分のフィールドへ引きこんでゆく鈴村健一の存在感やパフォーマンス性へ、大いなる拍手を送りたい。

rinoのカラフルなステージング!

 イベントも終盤戦。ついにCooRieのセクションへ突入だ。とても“癒しな効果”を持った“穏やかな歌声”を魅力にしているrinoらしく、まずは『星屑のサラウンド』を通し、会場中を青と白のパステルカラーな世界へ導いてゆく。rinoの歌声に触れるたびに感じるのが、暖かく優しい温もりだ。『星屑のサラウンド』を通しrinoが会場に振りまいてくれたのが、まさしく心を優しく包み込むような温もり。エレピの音色に乗せ、しっとり唄い始めた『存在』を聴いているときなど、rinoの腕の中で優しく抱かれてるような気分にさえなっていたほどだ。

 しっとり/穏やかなど、スロー/バラード系を魅力にするrinoだが、この日はイベントの終盤を盛り上がる役割も担っていた。となれば、ここからは一気に熱狂ムード描き出す場面へ突入だ。スケール感あふれつつも気持ち高揚させゆく『流れ星☆』を通し、癒しヴォイスを持ちながらも、会場中へガンガンに高揚なエキスを注ぎ込んでゆく。さらに『IF:この世界で』を通し、数多くのサイリウムの光瞬く熱狂空間へ導き出していったrino。彼女が描きあげた総立ちの風景に、rinoの持つ無限の可能性を実感。これまで、穏やかな楽曲が似合う人だと思っていたけど。いやいやいや、かなり熱い方じゃないですか!!

超豪華なセッション・コーナー!

 rinoが作り上げた熱狂を引き継ぐ形でyozuca*とmaoが再度登場。ここでは、Peak A Soul+所属陣が制作した楽曲を3人がカバー。最初に歌ったのが、黒須克彦作曲による、中川翔子ナンバーの『We can do it!!』。思いきりノリ良く弾けたロックンロール歌を、yozuca*をリード・ヴォーカルに、サビでは3人が右手振り上げ、サインポーズを決めながらハモってゆく形で披露。盛り上がってこそナンボという楽曲だけに、会場中の人たちも、3人と同じようサインポーズ作りながら熱狂していたのが印象深い風景だった。

 一転、Peak A Soul+所属のクリエイター 1pack marketが作詞を手がけた、歌が胸に染みるスローバラード『snow tears』へ。「この歌は歌詞をじっくり味わって欲しい」と語っていたよう、3人とも、いかにリアルに想いを伝えようかというところへ軸を据えた形で歌唱。一番ではrinoがリード・スタートし、サビではrinoとmaoがハモっていく。2番では、maoがリードを担当。サビでは、maoとyozuca*がハモってゆく。大サビ前では、yozuca*がリードを取り、大サビでは3人が美しいハーモニーを描き出してゆく形で熱唱。この『snow tears』では、癒し系な声色のrino、緩急聴かせたmaoのヴォーカル、yozuca*の持つパワフルな歌声という、3人の歌声の魅力も存分に味わえた。

 本編も、ついにクライマックス寸前へ。ここで飛び出したのが、黒須克彦作曲による平野綾提供歌『MonStAR』。会場のアチコチでは、ウルトラオレンジの光が発光し出してゆく。思いきり上げ上げに炸裂した派手やかなロックナンバーだけに、この歌ではmaoがメインでヴォーカルを担当。サビでは3人がハモりながらと、しっかり個々の魅力もアピールしていた。しかしながら、rinoのロックしてゆく姿というのは、なかなか観る機会が少ないだけに、とても新鮮にさえ思えた気分だ。

 そして最後は、スフィアの歌『Super Noisy Nova』の登場だ!3人とも、右手を大きく左右に振りながら、ときにはマイクをリレーしつつ、サビでは3人で綺麗なハーモニーを描きながらと、普段の3人の音楽性とは違う表情を通し、無邪気に弾けた姿を披露してくれた。もちろん観客たちも、総立ちで熱狂していたのは言うまでもあるまい。

アンコールは出演者全員による大セッション!

 やまぬアンコールの声。その熱狂的な声に応え、ふたたび舞台上へ登場したPeak A Soul+のメンバーと歌姫3人。アンコールでは、CooRieの代表曲『センチメンタル』を歌唱。rino・yozuca*・maoとマイクをまわしながら、会場中へ心地好くも爽やかな風を運んでゆく3人。もちろん観客たちも、この歌の登場を待ち望んでいた人たちが多かったよう、ここぞとばかりに、熱狂していった。

 最後の最後は、この日登場したゲスト陣全員を招き、ふたたび『夢をかなえてドラえもん』を、会場中の人たちも交え、ほっこりムードのもと大合唱してくれた。女性陣の暖かな歌声の重なり合い。鈴村健一と鈴木達央による巧みな合いの手。いいよね、こうやってみんなで楽しみながら歌えるって。もちろん観客たちも、舞台上のメンバーたちと掛け合いしてゆく風景も描けば、会場にいる人たち全員で大合唱してゆく場面も登場。こうやって気持ちを一つに暖かな気分になれるって最高じゃない?

Vol.02でお会いしましょう!

 3時間強に渡って行われた、Live Alive Peak A Soul+ Vol.01。maoが「次はVol.02で逢いましょう!」と叫んでいたが、この日のイベントを味わえば、それを現実化して欲しいと切に願うばかり。むしろ舞台上の人たちも、この「楽しさ」を味わってしまったら、また演りたくなるのも当然だろう。それくらい、プロダクション主催のお祭り騒ぎという形を通り越し、アニソン界にPeak A Soul+の存在が必要不可欠だということを、ライブを通し証明してくれた内容にもなったよう、この熱気をもう一度…いや、定期的に伝えていく楽しさはもちろん、このシーンを盛り上げてゆくうえでも、Peak A Soul Live+は必要不可欠な存在。そんな想いにさえ駈られた、終始笑顔のまま無邪気な童心気分で楽しめたライブ・イベントだった。


「Live Alive Peak A Soul+ Vol.01」セットリスト
M1.サクラサクミライコイユメ
M2.祝福の歌
M3.S.S.D!
M4.No ruLe
M5.秋色
M6.Cresent Moon
M7.アイの庭
M8.START!
M9.君ノ記憶
M10.夢をかなえてドラえもん
M11.アマオト
M12.Little Promise
M13.feel it
M14.赤い月
M15.新しい音色
M16.星屑のサラウンド
M17.存在
M18.流れ星☆
M19.IF:この世界で
M20.We can do it!!
M21.snow tears
M22.MonStAR
M23.Super Noisy Nova

EC1.センチメンタル
EC2.夢をかなえてドラえもん
関連リンク
Peak A Soul+ Web Site
Live Alive Peak A Soul+ Vol.01 Special Blog

yozuca* official blog『yozucamera*』

CooRie Official Blog『夢降ル夜に君想フ』

maoココロのよりどころ