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小杉十郎太アコースティックライブ
間もなく“春の訪れ”を告げようとしていた3月13日、小杉十郎太がホームグラウンドにしている南青山にあるライブハウス“南青山MANDALA”で、アコースティックライブを行った。この日は、お馴染みBRUSH&PICKSの岩田浩史を迎えての出演。たった2人だけで…だけど、とても胸くすぐる心地よい2時間の時を描き続けてくれた2人。その日の模様を、さっそくお届けしよう。
TEXT:長澤智典

桜の季節を迎える日々の中で。。。

 いつもの会場。いつもの穏やかな雰囲気。唯一違うとすれば、ステージの左袖に桜の花たちが飾られていることか。この日は、ひと足早い“桜の季節”に向けたライブ。しかも、盟友・岩田浩史をパートナーに迎えたアコースティック・ライブだ。

 この日のステージは、場内が暗くなり、ステージを彩る2人が舞台上に用意してあったアコースティックギターを手にし、お互いの顔を見合せたところから始まった。

 「1・2・3・4」、岩田浩史のリードする声に合わせ、2本のアコギが息を合わせるよう心地よい旋律をハモらせてゆく。最初に奏でた楽曲は、新曲の『一輪の花』
♪そこに咲いている一輪の花、心の赴くままに行こう♪。心地よい演奏に乗せ、自分らしさを信じ、自分の気持ちを大切に進んでいこうという想いが、小杉十郎太の歌声を通し発せられてゆく。とても、胸弾ませる始まりの合図だ。

 一転、ストローク演奏をする小杉十郎太と、弾む音の上でブルースな旋律の数々を塗り重ねてゆく岩田浩史。軽快なブルース演奏に乗せ届けたのは、まさに声を魅力/生業にしている小杉十郎太らしい『voice over』だ。♪君のハートをvoice overしてあげる♪。ぜひ、そうしてもらいたい気分(笑)


トーク・ライブで披露したあの名曲を。。。

「約6カ月ぶりのライブとなります。次にお届けするのは、昨年井上和彦さんと一緒にやったトーク・ライブのときに和彦さんに贈った歌、『この街から』です」
演奏へ入る前に、井上和彦さんとやったトーク・ライブの感想や隠れたエピソードなども小杉十郎太はいろいろと語ってくれた。そうそう、その日のトーク・ライブの模様を収録したLive CD『「井上和彦×小杉十郎太 Born in the YOKOHAMA TALK LIVE」』も発売中なこともお伝えしておこう。

 どこか懐かしさを覚えさせゆく、優しさの中へ力強い想いを抱いた『この街から』。小杉十郎太自身も、どこかおおらかな気持ちのままに唄いあげてゆく。

 続く『この想い』で小杉十郎太は、ブルース調の演奏に合わせ、クールに格好良く、燻銀な歌声の魅力を描き出していった。こういう渋みを持った表情にも、素直に痺れてしまう。

チーム十郎太を結成?!

 次のMCブロックでは、よほどプロレスラーを間近にした興奮が忘れられなかったのか、みずからも参加した「戦国武将祭り」で感じたエピソードをあれこれと語ってゆく。
ひとしきりイベント話をしたところで、ふたたび演奏は新曲へ。。。

 静かな中にも野生味を感じさせた、新曲『MID NIGHT TRIP』。この曲での小杉十郎太は、落ち着いたブルースな歌声を響かせてくれた。ホント、夜の雰囲気がとても似合う楽曲だ。

 ここで、岩田浩史と“春”にまつわるトークを繰り広げてゆく小杉十郎太。岩田さんが言った「春と言えば確定申告」という話から、最初に確定申告話をしつつ、トークの内容は一気に小杉十郎太の小学生時代の話へ。彼は、自分の“十郎太”という名前にコンプレックスを感じており、小学校のクラス替えのときに自己紹介をするのが苦痛で、いつも小声で名前を誤魔化していた思い出話を披露。さらにそこから、「同じ名前の人といまだかつて一人も会ったことがないから、同じ名前の人と会ってみたい」という話へ。夢は“十郎太チーム”を作ることらしい。身近に十郎太さんがいたら、ぜひ小杉さんへ報告を入れてください。

この季節にピッタリな、桜メドレーを演奏!

 ここで、今回のライブのテーマの一つでもある“桜”にかけ、「桜ナンバー・メドレー」を披露。キャンディーズの『春一番』から始まったメドレーは、河口恭吾の『桜』〜コブクロの『桜』〜童謡の『春よこい』〜松任谷由美の『春よ、来い』〜童謡の『さくらさくら』〜坂本冬美の『夜桜お七』〜森山直太朗の『さくら』〜福山雅治の『桜坂』〜そしてふたたびキャンディーズの『春一番』と続いていった。

 後半は、しっとりムーディな雰囲気を持った新曲(詞 兼上佳子/曲 小杉十郎太)『声を聴かせて』からスタート。柔肌に包み込まれるような、ほの暖かな演奏。サビでは小杉十郎太の歌声へ、岩田浩史がソッと歌声をハモらせていく。なんて、指先が心に触れるような歌なんだろう。

 一転、岩田浩史の奏でるスライドギターの演奏に合わせ、燻銀な魅力を持った小杉十郎太の歌声が絡み合ってゆく『サンチャッチャブルース』へ。この手の大人のロックな味わいも、小杉十郎太のライブでは捨てがたい魅力だ。

そしてステージは、盛り上がりの終盤へ。。。

 終盤を彩ったのは『Honesty』。「座って歌うのは初めてかも知れない」と語ったように、いつもの優しくも雄々しい歌とは違い、この日は胸の中の小さなときめきを、同じく小さな毛布で優しく包み込むような感覚のもと、僕らへ歌を届けてくれた。

 そしてここからは、ラストへ向け一気にノリの良い姿を魅せ始めた小杉十郎太。『Slow in Down』では、気持ちはやらせる軽快な演奏に乗せ、心高揚してゆく歌を響かせていく。

 さらに本編最後を飾った『雨の踊り子』では、たくさんの手拍子に包まれながら軽快なノリを描き、会場中にたくさんの笑顔を作りあげ、ひとまず幕を落としていった。

 アンコールでも、『街の唄』を通し、会場中を軽快な手拍子あふれる空間へ導いていった小杉十郎太。

 いつものステージよりはちょっとシンプルな、でも、より彼自身の声の魅力を味わえたこの日のアコースティックなスタイルでのコンサート。こういう形でのコンサートも、出来れば定期的に魅せてもらいたい。それと、MCで言っていた「全曲昭和の歌謡曲でのカバー」というコンサートも、すごく興味があるんですけど。。。ぜひ、現実化させてください!!

小杉十郎太アコースティックライブセットリスト
M1.一輪の花
M2.voice over
M3.この街から
M4.この想い
M5.MID NIGHT TRIP
M6.桜ナンバー・メドレー
M7.声を聴かせて
M8.サンチャッチャブルース
M9.Honesty
M10.Slow in Down
M11.雨の踊り子

EC1.街の唄
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