満員の観客たちが、期待を胸に高めたあの日。。。 |
会場となった新横浜BELL'Sには、250人を越す満員の観客たちが詰めかけていた。同人サークル“てつ×ねこ”にとって初めてとなるライブ。もちろん、彼ら彼女らがその正体を正式に明かすのは、この日が初めてだ。そんな期待感も含んだうえだとしても、ニコニコ動画で異常な人気を集めた実績もあり、誰もが強い興味関心の視線を彼らに向けてたということだろう。
そんなてつ×ねこのライブは、熱気あふれる場内へ優しく響く開演前の影ナレーションから幕を開けた…うん、多分そこからでいいと思う。
実行委員会せらさんの、いい感じで気の抜けたアナウンスに、会場もほっこりとしたムードに包まれてゆく。
さらに開演直前、今度は副会長のJUNCAさんによる諸注意のアナウンスが流れ出した。彼女のプチッと毒の効いたMCに対し、爆笑や突っ込みをしてゆく観客たち。
最初で最後?!AD BANKの前座ステージ! |
「それでは、てつ×ねこ文化祭開演まで…」とJUNCAさんが叫んだところで、「うるせ〜ぞ、この女!」と叫びながらAD BANKのメンバーらが乱入してきた。
高野、シュンスケによるAD BANKは、ラジオ番組「山田ひさしのラジアンリミテッド」のADによって結成されたユニット。じつは彼らのプロデューサーが、ねこさん。2人は、会場に訪れた人たち一人一人をいじってゆく。しかもこの日の模様を彼らはFM局で全国放送しようと企み、録音までしてしまう暴虐武人?!ぶりを発揮!
「この歌は、僕らのAD業務の実体験を元に書いたので、噛みしめて聞いてください」
というMCに続き、ついに“前座”AD BANDのステージがスタート!まずは、ラジアンリミテッドの携帯サイトを通し配信中のデビュー曲『俺たちAD BANK』から歌は始まった。
軽快でポップな歌に合わせ、会場中の人たちが手拍子をしながら、彼らのステージに想いを返してゆく。2人の日々の大変さをシニカルに唄ったこの曲。彼らが自虐的な言葉混じりに観客たちを煽ってゆくのも、こんな丁稚奉公的な日々があったからだと言うことを実感。
「じつはみなさんに話さなきゃいけないことがあります。今日を持ちまして、僕たちAD BANKは解散します!」
「辞めないで〜」と冗談まじりの声も飛び交っていく中、解散の理由をコミカルに語り出した2人。理由はギャラの問題?!「殴り合いの喧嘩になりまして、「やってられない」と。さらにもう一つの理由に、ダウンロード無料配信をしたところ35000件のダウンロードを記録。「これは売れるだろう」と有料にしたところ、まったく売れず、上層部から引退勧告が告げられたことにより、解散を決めました」とのこと。まぁ、何が真相かはさておき、自虐的なギャグをぶち噛ますAD BANKの2人は、続けざま実体験の“恋の話”をもとに書いた『恋するAD BANK』を唄おう…と思いきや、会場のHOTな空気を察知し、まだまだMCを引っ張ろうと方向転換。物真似ギャグをいくつか披露したのだが……もちろん滑りまくっていたことも、報告しておきます。
最後に、『恋するAD BANK』を歌唱。客席へ飛び込みそうな勢いで唄いかけてゆく2人に、観客たちも温かい拍手を送っていく。いい感じで会場の空気を温めたところで、ステージはてつ×ねこのライブへ引き継がれていった。
オープニングはもちろんアノ因縁の敵との対決! |
舞台上のスクリーンへ映し出された映像は、「ロックマン2」。もちろん選んだステージは「エアーマン」。突き進むロックマンの一挙手一投足に大きな声援が。一度は敗れたものの、2度目の挑戦で宿敵エアーマンを撃破!会場は大歓声に包まれた。
無事、エアーマンを倒したところで、『エアーマンが倒せない』 の演奏がスタート。ついにてつ×ねこのステージが幕を開けた!!
ステージ上に現れたのは、ねこさんとshamさん。2人は激しく疾走感あふれる演奏に合わせ、エアーマンとの激闘を代弁した『エアーマンが倒せない』を熱唱/演奏してゆく。観客たちも、熱く激しく手拍子を返しながら、冒頭から熱狂の宴を作りあげていた。
熱気を帯びたステージ。続く『クリアまでは眠らない』を、込み上げる熱い感情のままに激唱してゆく、ねこさん。まるでゲームマスターの戦う魂が宿ったかのよう、ハードロッカー顔負けの激しくも感情的な歌声で、観客たちの感情にもバーニングな熱気の炎を点火してゆく。shamさんも、速弾きソロからテクニカルなギターテクなど、いろんな小技も見せてゆく。まさにこの曲は、メロディック/ドラマティックなハートエナジーソング!魂を熱くさせるゲー歌だ!誰もが感情移入しながら、てつ×ねこの歌を熱狂的に支持してゆく気持ちも納得だ。
「“てつ×ねこ”メンバーは僕たちだけじゃないので、呼びたいと思います」
ここで、JUNCAさんとせらさんが登場。
「この4人で、てつ×ねこだから」
ここで、4人で歌う楽曲として、『るちわかまるのうた』を歌唱。8ビットなシンセ音とハードなギターがミックスアップしたドラマチックな『るちわかまるのうた』を、まるで物語を語るよう唄い、奏でてゆく4人。このチープスリル&ハードな表情が、かなぁ〜りイケてるじゃない。
演奏が終わったところで、せらさんの「滑らない?!」MCコーナーへ。せらさんの「ロックマン2」にまつわる話をひとしきり行ったところで、ふたたび、ねこさん&shamさんによるステージへ。
熱狂的に盛り上がる前半部終盤の宴へ…。 |
『琥珀の肖像』が流れたとたん起きた大きな歓声。冒頭からシャウト混じりに、ドラマティック&メロディックなハードナンバー『琥珀の肖像』を、今にも壊れそうな感情のままに熱唱してゆく、ねこさん。
キラキラ輝くシンセ音と開放的なギターリフが印象深く絡みあった、心晴れやかに導いてゆく躍動歌『Sylpheed』。まるで往時のL'Arc-en-Cielかと思ったくらいだ。
『雪華』では、哀愁味や刹那な感情呼び起こす演奏を披露。聞き手の気持ちへ、熱い魂と同時に、むせび泣くような想いも描きあげてゆくこの『雪華』。感情上がりながらも、キュンと胸うずかせてくれるところは、さすがだ。
前半最後を飾ったのは、荘厳かつ雄大なゲームのテーマソングのようなイントロから幕を開け、一気にダンサブル&ハードな表情を描いていった『そして…』へ。感情をガンガン高ぶらせゆく楽曲へ導かれるよう、観客たちもコールや手拍子を、ステージ上の2人へ熱く返していた。
配信ラジオ番組『せらじ』、公開録音! |
短い転換を終え、「てつ×ねこ」では、ゲストボーカルでおなじみのしゃばだばさんも迎え、ねこさん、shamさん、せらさん、JUNCAさんらてつ×ねこメンバーによる、毎月1回配信しているラジオ番組『せらじ』の公開録音を実施。今回のテーマは、ズバリ「文化祭!」。かなぁ〜り緩い感じで進んでゆく、この公録。ちなみに今回は、「放送29回記念」とのこと。でも、なぜに29回?……という細かい突っ込みは辞めておきましょう(笑)。
「なんでこの時期に文化祭なの?」そんな疑問がメンバーの中から飛び出しつつ、ゆるゆるぅ〜と始まった、この公開録音。まずは、訪れた人たちが書いてくれたアンケートを元にしたコーナーから。「学生時代の文化祭の思い出が聞きたい」という質問に対し、演劇部と吹奏楽部に入っていたJUNCAさんは、「美術部にあった漫画を読みに行ってた」と発言。せらさんは、「学祭前にポスターを作るための絵のコンペに採用されようと頑張るが、毎回採用されずに、そこで学園祭は終わっていた」と報告。しゃばだばさんは、「学園祭でライブをやったこと」。shamさんとねこさんも、「高校3年生のときに文化祭でライブをやったこと」。「でも参加バンド数が多すぎ、予選を勝ち抜いた上位3組のみが出場できるところで、うちらは第4位で終わってしまった」という切ない思い出も語ってくれました。
続いては、「ロックマン以外のゲームで倒せなかったのは?」で、shamさんが「FFV」、JUNCAさんは「ドラクエ6」など、いろいろと出てきた。ねこさんは「ファイナルファイトのむらさきのやつ」と答えていました(笑)。
3つめは、「今だから言えるメンバーの恥ずかしい話」で、ねこさんは、「今日のセットの飾りをJUNCAさんがぶち撒けたこと」。せらさんは、「つねに辱められてるから…僕こう見えて、一輪車乗れます」と、なぜか恥ずかしくないことを自慢していました。shamさんは、「俺はメンバーの恥ずかしい話など知らない」と発言。しゃばだばさんは、「小学校のときに市内を見学するバスに乗っているときに、鉛筆を借りようとして手に刺さったこと」って、それ自分の話じゃないですか。JUNCAさんは、「わたし、いつも恥ずかしいんだよね。生まれてきて、すいません」と答えてくれました。
最後は、「せらさんのあれこれ」という質問。「掛け算の9のくらいは1ずつ減っていくのがすごい」と、まずはせらさんが答えつつ、なんとなく尻蕾なゆるゆる〜とした感じで、「お便りのコーナー」は終わりを告げていった。
緊急開講!てつ×ねこゲーム相談室! |
続いては、「緊急開講!てつ×ねこゲーム相談室!」。ここでは、ゲームにまつわるトラブルについての相談を、会場に訪れた人たちのアンケートをもとにメンバーへ実施。「PlayStationのメモリーカードを友人に貸したけど、4年経っても帰ってこないのですが」という相談に対し。「初代プレステって本体高くなかった?」「ゲームを買ってもメモリーカードなくて使えなかった」という余談話もしつつ。「そりゃあ返ってこねぇよ」と、ねこさんがトーク。JUNCAさんは「15ブロックだから返ってこないよ」と発言。shamさんは、「僕はセガサターンとドリキャスを買ってたからプレステは買ってない」とのことでした。あまり、相談とは関係ないですね(笑)。
続いては、「初期ポケモンでバグが発生し、ポケモンセンターから抜けられなくなりました。どうしたらいいでしょうか?」に対し、「データを消してください」とねこさんが語りつつ、ポケモンの話へ発展。同じく、「ポケモンがバグッた」の相談に対しても、「なんかデータ吸い出す機械とかないのかな?」とまじめに考えてもいました。
ここでタイムオーバー、早くもエンディングに。ここで簡単なお知らせを行いながら、ステージは後半戦へ突入していった。。。
そしてライブは、熱狂渦巻く後半戦へ…。 |
若干のインターバルをおきつつ、「後半戦〜!」の声とともにライブが再開。ステージ上にあがったねこさんとshamさんによるPWCが奏でたのは、ドラマチック&メロディックなハードロック・ナンバー『Silver key』。演奏が進むごと感情がグングン上がってゆく楽曲のノリに合わせ、会場中の人たちも熱い手拍子を舞台上へ届けていく。ふたたび会場に生まれた熱気の火種。。。
「Hay×∞」な掛け声に乗せ、魂を熱く躍動させゆく王道ハードロック・ナンバー『Star Vampire』の演奏が始まった。会場中の人たちが、拳振り上げ、熱い歌と演奏へ、熱い想いを返してゆく。
PWCコーナー最後は、会場中の(半数くらいの)人たちが、ねこさんと共に合唱した『Desert gale』へ。ガシガシに攻めゆく楽曲に身を預け、観客たちも熱狂的な声援を上げていた。いいねぇ、こういう一体化した空気感が。。。
JUNCAさんの電波ソング・コーナーが登場! |
ここで、カエル型カチューシャを頭に付けたコスプレ姿のJUNCAさんが舞台へ登場。JUNCAさんは、たった一人でピコピコ弾けたダンサブル&ポップな電波ソング『カエルウタ』を歌唱。キュートな歌声で、会場中を淡いピンクな空気に塗り替えてゆくJUNCAさん。これまでの激しさから一転、可愛さ満載でカラフルな色へ会場中を塗り替えてゆく手腕は、さすがだ。
「初めてなんですよね、ステージに立って歌うのわたし」というJUNCAさん。ここで、shamさんをステージに迎え、JUNCAさんの後ろめたい話を披露。そのまま演奏は、思いきり速いBPM炸裂したガーリー・ハードロックナンバー『ウシロメタシン』へ。ねこさんに負けぬ、激しい歌声を轟かせてゆくJUNCAさん。観客たちも疾走感あふれる演奏に合わせ、思いきり盛大な手拍子を舞台上へぶつけていった。さらに、サビでは♪後ろめたいうしめろめたい♪の大合唱も。いいよね、こういうキュートに弾けた一体化した雰囲気も。。。
熱狂と青春呼び起こす後半戦の後半の舞台へ。。。 |
「後ろめたいね」「俺はないよ」。そんなJUNCAさんとshamさんの会話を行ったあとに、JUNCAさんとしゃむさんが舞台を降り、続いてしゃばだばさんが入れ代わりで登場。
たった一人でステージに臨んだしゃばだばさんが歌ったのは、ファンキーに弾けたエレクトリックなロックナンバー『貸したゲームがラクガキだらけで返ってきた件』。演奏はファンカティックに弾けてゆくが、しゃばだばさんは意外と熱くロックにストレートに歌ってゆく。そのアンバランスなバランス感もまた、いい味になっていた……気がする。
ここでしゃばだばさんが、ねこさんとshamさんを迎え入れた。3人が奏でたのは、『借りたゲームが返せない』。ねこさんとしゃばだばさんの2人が、歌をかけあいながら、借りたゲームについての想いを、熱く熱く唄いあげてゆく。楽曲自体も、いい感じでロックンロールしていることもあって、会場中の人たちも笑顔で手拍子を2人に送っていた。
そしてふたたび、JUNCAさんとせらさんを舞台上へ呼び入れた。メンバー5人全員が揃ったところで、最後の曲として文化祭に相応しいナンバー『放課後チャイム』を演奏。8ビットな音がふんだんに飛び交う、ポップでハードでアップライズな歌を通し、会場中を最後の熱狂の渦へ巻き込んでゆくてつ×ねこのメンバーたち。とても青春している内容だけに、晴々な気分。まさにこれぞ、“僕らの電波な青春ソング”だっ!会場中の人たちも、歌に合わせ、嬉しそうに手を左右に振り続けていた。
そして宴は、青春の香り満載なアンコールの熱狂へ。。。 |
たくさんのアンコールの声援を受け、ふたたび舞台上にメンバー5人全員が現れた。まずは、キラキラ明るく弾けた熱狂青春ナンバー『青色の少年』を演奏。この手の、ナイーブな感情を熱くさらけ出した青春ソングもまた、てつ×ねこにはとても似合う表情だ。
そして最後の最後に、♪ksk♪の叫びやサビ歌をともに合唱しあった『K・S・K〜君のその手はここにある〜』へ。演奏が進むにつれ、どんどん合唱の輪も大きくなれば、♪ksk♪mky♪など熱い掛け声が会場中へ飛び交ってゆく。いいね、最後の最後まで熱狂のパワー落ちることがないノリって言うのが。この最高に気分ハイパーしてくれる一体感を味わいたいからこそ、僕らはネットの世界を飛び出し、バーチャルからリアルな空間へと飛び越え、この地この場へ訪れたんだよな。本気で嬉しいぜ、この無邪気に無条件に一緒に青春してゆける興奮が!
そして舞台は、ハイパーな物販タイムへ。。。 |
熱狂的なライブを終え、最後は「ハイパー物販タイム」へ。メンバーみずから積極的に参加しながら、訪れた人たちと直接触れ合っていく。この日は全国各地から足を運んだ人たちも多数いたこともあって、直接触れ合う機会は、メンバー/ファンともに嬉しくも大切な場になったようだ。
約4時間に渡って行われた「てつ×ねこ 文化祭」。ぜひ、また新しいイベントを通し、ふたたびこの熱狂を味わいたいと、本気で思ってしまったぜっ!
| 「てつ×ねこ〔猫〕文化祭」 セットリスト OA1.俺たちAD BANK OA2.恋するAD BANK M1.エアーマンが倒せない M2.クリアまでは眠らない M3.るちわかまるのうた M4.琥珀の肖像 M5.Sylpheed M6.雪華 M7.そして… M8.Silver key M9.Star Vampire M10.Desert gale M11.カエルウタ M12.ウシロメタシン M13.貸したゲームがラクガキだらけで返ってきた件 M14.借りたゲームが返せない M15.放課後チャイム EC1.青色の少年 EC2.K・S・K〜君のその手はここにある〜 |
関連リンク ●てつ×ねこ公式サイト ●ねこかんブログ〔猫〕 ●てつ×ねこぶろぐ ●てつくずおきば6 ●JUNCA/天乙准花公式サイト |