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てつ×ねこ〔猫〕文化祭レポート
1月27日に発売したベストアルバム『アイレンジャー』を引っ提げ、東名阪と回ってきた野中藍の2年ぶりのライブツアー“AIPON BEST BOUT 2010〜燃えあがれ!!天をも焦がす野中藍の歌魂〜”。そのツアーFINALが、2月28日(日)の横浜BLITZで開催された。プロレスのリングを模ったステージで、熱い戦いを見せてくれたあいぽん。その白熱したライブの様子をお伝えします!
TEXT:斉藤碧

ラウンド1開始!

 青と赤に色分けされた、リングを模ったステージを前に、プロレスのような実況中継が、チャンピオン・野中藍(あいぽん)を紹介する。そして、「野中藍の入場です!」の声を受けて登場したあいぽんは、まさしくプロレスラー!?いや、ボクサーのような赤いガウンをかっこ良く着こなしていた。チャンピオンの風格を漂わせながらガウンを脱ぎ捨てると、ブルーのキュートな衣装がお披露目。試合開始のゴングと共に、「行くぜー!」と腕を振り上げ、1曲目『VOICE』が始まった。

 仁王立ちで手を広げ、気持ちいいくらいにパワフルに歌うあいぽんの姿は、みんなに元気を与える“アイレンジャー”そのものだと言えよう。あいぽんらしい元気で明るいオープニングとなった。

 続けて、間髪入れずに、「HAY!HAY!」というかけ声で始まったのは『ウレシ泣キ』。客席からも大きなかけ声が挙がる中、嬉しそうな顔でエアギターを弾きながらステージを走り回るあいぽん。早くも一体感が生まれた会場の、サイリウムとかけ声の激しさに、この後の展開への期待が高まった。その盛り上がりを保ちつつ『HOP STEP LOVE』へと続き、客席はより一層ヒートアップしたまま、ラウンド1を終えた。

ラウンド2開始!!

「こーんにーちはー!今日は東京マラソンにも負けないくらい盛り上げるけど、いいかー!?お前ら飛べるのかー!?体力あるのかー!?」

 そんな挑発的なMCに対抗し、必死に声を張り上げジャンプを繰り返す客席に、健気な“愛”を感じた。あ、熱すぎます…!

 あいぽんが「男子!」「女子!」「ふたご座!」「A型!」と叫ぶたびに、「おー!」と全身で反応を見せる客席。その声を受け、「そんなメンバー(客席)でお送りしていくんですが、みなさん1人1人がライブを作るメンバーなんで、チームあいぽんの一員として、最後まで楽しんでってください!」と、笑顔でラウンド2へ進行した。

 ラウンド2のゴングが鳴り、『キラキラ』のイントロが流れ始めると、ちょっとレトロな黄色のワンピースに早着替えしたあいぽんが再登場。ラウンド2は、元気いっぱいのラウンド1とは違い、少ししっとりとした優しい雰囲気の曲が続く。

 黄色のライトに照らされて『キラキラ』を歌うあいぽんの笑顔は、ダイヤよりもキラキラと輝き、伸びのある澄んだ高声が、優しく会場を包んだ。心地よい開放感が、そこにはあった。その優しい空気を纏い『ゆきなみき』へとステージは続く。直立のまま囁くように歌う姿は、“か弱い乙女”をイメージさせ、元気なあいぽんの持つ“女の子らしい一面”を全面に押し出したナンバーとなった。続いて『ゆきなみき』『CACAO85』を気持ちを込めてしっとりと歌い上げていくあいぽん。その声の魔法に誰もが惹き込まれ、歓声が湧き上がる会場に、ラウンド2終了を告げるゴングが鳴り響いた。

野中藍選手にインタビュー!

 続いて、実況者からのインタビューコーナーへ。

 ラウンド2を終えての感想を求められると「横浜BLITZの広さに驚いたんですが、たくさんの光や笑顔をが目に飛び込んできて嬉しかったです。」と笑顔で答えたあいぽん。好きな色や昨日見た夢などを聞かれると、とぼけた回答をして会場を湧かせ、ライブ後にしたいことは、おいしいものを食べておいしいお酒を飲むことだと答えた。

 そんな和やかなMCを終えると、あいぽんが一時退場。あいぽんが去ったステージでは、バンドメンバーとダンサーの紹介が行われ、激しくかっこいいチームあいぽんの演奏に大きな歓声が上がった。

癒し系あいぽんのバラードメドレー

 『初恋のフリル』のメルヘンなイントロが流れ始める頃、ナチュラルな雰囲気のワンピースに着替えたあいぽんが現れた。客席を見下ろし優しく微笑む姿は“THE・癒し系”!ピンクのサイリウムの光に包まれ、初恋の淡い想いがより伝わるステージとなった。そんな淡い想いや温かい拍手を遮るように、大人っぽいピアノの音が鳴り響き、しっとりと『風のラジオ』へと流れた。あいぽんの好きな色・緑色のサイリウムが、風を表すように客席を揺らす。

 次に歌われた『どんなときだって』では、1言1言言葉を丁寧に歌っている様子が伺われ、あいぽんの繊細さが見えた1曲となった。バラードメドレーに「ちょっとしんみりしちゃった?」と言うあいぽんに対し、客席からは「良かったよ!」と口々に温かな言葉が叫ばれた。

メンバー紹介リベンジ!

 本当は、インターバル中に終わっていたメンバー紹介。でも、生バンドで歌うのが初めてなあいぽんの希望で、再びメンバー紹介をすることに。あいぽんの急な提案で、紹介されたバンドメンバーは1人ずつ、各自の楽器で“一緒にツアーを回ってきた今の野中藍の印象”を音で表現することになった。バンドのみなさんの意見を統合すると、“芯がある頑張り屋さん”で“一粒の優しさがある”のが野中藍のようだ(笑)。そんな慣れ親しんだバンドメンバーとの会話からは、いじられキャラの素顔も垣間見え、「優しいだけだったら、アメアメアメアメになっちゃうから、ムチもないとだめですよね?私ちょっと厳しめでいきたいと思います!」と言いつつ、観客に「右手上げて!右手上げないで!」と無茶振りをする姿に、会場には笑い声が充満した。そして、「楽屋では、恋バナとかガールズトークをするんですよね〜」とのんびり話す声を遮り、実況の声が、再び試合へとあいぽんを連れ戻す。

タイムスリップショータイム!

 ゴングが鳴り、「しょうがない、戦うか!」と歌い始めたのは、ポップでノリの良い曲『もっと』。横揺れしながら気持ち良さそうに歌っていたあいぽんが「なんだか楽しくなってきちゃった!試合なんかどうでもいいかも!」と言い放つと、曲のリズムがテンポアップ!客席との熱い一体感を生んだ半面、戦意を喪失したあいぽんは負けてしまい、試合は終了となった。

 すると、ステージは、いつぞやのデビュー戦へとタイムスリップ…。黒いワンピースを着て、やる気が満ち溢れたあいぽんが、ダンサー2人を引き連れ、息の合ったダンスを見せつける。アニソンメドレーが始まったのだ。猫のポーズで可愛く踊る『黒ネコのタンゴ』は特に胸キュンポイント!

 そんな過去の栄光のフラッシュバックがあり、ステージは、元チャンピオン・野中藍の緩みきった今を映し出す(という設定)。レトロな紫のワンピースを着たあいぽんは、女友達(ダンサー2人)と待ち合わせをしている様子。『espresso』に合わせて踊った、女の子3人が楽しくガールズトークをしている雰囲気を伝えるダンスがとってもキュート。そして、そのポップなノリを『チアルーガ!』でも上手く活かして、フォーメーションをコロコロ変えながら“ショー”を繰り広げた。同じ“ダンス”でも、デビュー戦のクールさとは一味違った、可愛くてコミカルなダンスを披露したあいぽん。「学生さんも頑張れ!社会人も頑張れ!」と客席を応援することで、自分自身もリベンジマッチを心に決めた…。

We are チャンピオン!!

 ゴールドのガウンで再び登場したあいぽんは、闘志を武器に『LOVE@MESSENGER』で攻めて攻めて攻めあげる!!そんなあいぽんに負けじと、客席も、青チーム・赤チームに分かれて歌合戦を開始し、熱い戦いを見せてくれた。続けて、『だってあなたはあなただから』『NO DREAM×NO LIFE』で力強く攻め立て、決め技を決めた!!と同時に、ゴールドのテープが天井の四方から発射し、チャンピオンに返り咲いた野中藍を熱い祝福モードが包んだ。「みなさんのお陰でチャンピオンになることができましたー!」と叫ぶあいぽんの表情は、勝ち誇ったチャンピオンの笑顔。そして、ライブを心から楽しんでいる笑顔だった。

 最高の盛り上がりを見せたクライマックスを過ぎ、リベンジに燃えていた今までの盛り上がりを穏やかに静めるように、最後にあいぽんが選んだ曲は『夢のドライブ』。客席に笑顔で手を振る姿は、チャンピオンの余裕さえ見えた。チャンピオンベルトをしっかりと腰につけ、「無事にチャンピオンベルトを受け取ることができましたー!I am チャンピオン!You are チャンピオン too!We are チャンピオン!!」と叫ぶと…なんとここで、武藤敬司のモノマネが飛び出した(笑)。キレのあるポーズを決めると、チャンピオン・武藤ならぬ野中藍はりりしい顔で退場していった。

そしてアンコールへ。。。

 鳴りやまないアンコールに背中を押され、横浜会場限定グッズのアイレンジャーTシャツを着て、ウクレレの代わりになぜかパンダのぬいぐるみを持ってあいぽんが再びステージへ。パンダトークでひとしきり会場を湧かせた後、恒例のウクレレで『ファイト!!』を披露した。優しいウクレレの音色と軽やかな柔らかい声が、熱気を帯びたファンの体を癒すように響く。さらには、「チームあいぽんやみなさんがいなければ、今日のライブは出来なかったと思うんです。でも、影で頑張ってくれた仲間もいて、そんな仲間に“ありがとう”を歌います」と、サプライズでスタッフへの感謝を綴ったちょっと笑える『ありがとう』も続けて披露した。

「元々、本当は私には歌魂なんてなくて、そんな私が歌魂を出来たのはみんながいたからだって思うし、今は、歌魂を背負ってライブ出来るくらい自身を持てたことを伝えたかったんです」
という今回のツアー。あいぽんと一緒に歩んできた人達の温かさがあったからこそ、「チャンピオン・野中藍」が成立しているんだな、としみじみ感じた瞬間だった。

のなぢぇらスーパー初ライブ!!

 そしてそして、みなさんがお待ちかねの、ツアーFINAL特別ユニット・のなぢぇら(angelaと野中藍のコラボユニット)が登場!!熱い声援が飛び交う中、angelaの『spiral』『明日へのbrilliant road』の2曲を披露した。atsukoが「OK!もっともっとー!」とパワフルに叫び、KATSUがステージを駆け回ると、客席はどんどんヒートアップ!長年の夢だったという今回のコラボユニット。熱い想いが詰まった、クールでかっこいいライブとなった。

 だが、そんな格好良くて熱いライブに反し、MCは緩さの極み…(笑)。のなぢぇらのメンバー紹介は、物真似を含めたコント状態と言えよう。しかも、angelaのお二人も、アイレンジャーのグッズTシャツをしっかり着用しているというレアな光景。angelaのかっこよさとTシャツのキュートさのギャップがたまりません!「このTシャツが衣装として送られてきて、これに合う格好でって言われたんだよね」とやや戸惑い気味な(笑)KATSUに対し、客席からは「似合ってるー!」と声があがる場面もあり、クールさと面白さの融合したステージを見せつつ、のなぢぇらは嵐のように去っていった。

そして、グランドフィナーレ!

 のなぢぇらのライブも終わり、みんなでライブを作り上げてきたことを実感しながら、『幸せの種』へ。会場にはピンクの光が溢れ、壮大な愛に包まれているような温かな気持ちを感じた。

 そして、「上手じゃなくても、不器用でも、頑張るっていいよね。笑われたっていいし。でも、ちょっと無理して頑張れば、きっと誰かが見ていてくれてると私は信じてる」と温かで前向きな言葉を残し、最後は『みんなのうた』を力強く歌いきったあいぽんの姿は客席に夢と希望を与えた。一瞬、泣いているようにすら見えたあいぽん。それでも、皆で手を振りながら「ららら」と歌う姿は、とても堂々としていて、力強く頼もしく感じられた。下手でも不器用でも、頑張ることに意味がある。それをあいぽんが自ら体現して、教えてくれたようなライブだった。

 これで終了かと思いきや、「みんなー!出ておいでー!」と、最後にあいぽんが呼んだのはチームあいぽん・angela・そしてスタッフの方々。みんなで手を繋ぎ、「ありがとうございました!!」と頭を下げる姿は、“みんなで作ったライブ”という言葉をそのまま表現しているように思われた。

「でも、ありがとうばっかり言ってると仲間じゃないみたいだから、あんまり言わないようにします!不器用だし頼りないけど、これからも一緒に歌魂を背負ってください!チームあいぽんでしたー!」
3時間近くにわたる、仲間との絆を大切する、あいぽんらしい素敵なライブが幕を下ろした。

『AIPON BEST BOUT 2010〜燃えあがれ!!天をも焦がす野中藍の歌魂〜』セットリスト
M01.VOICE
M02.ウレシ泣キ
M03.HOP STEP LOVE
M04.キラキラ
M05.ゆきなみき
M06.CACAO85
M07.初恋フリル
M08.風のラジオ
M09.どんなときだって
M10.もっと
M11.アニソンメドレー
M12.espresso
M13.チアルーガ!
M14.LOVE@MESSENGER
M15.だってあなたはあなただから
M16.NO DREAM×NO LIFE
M17.夢のドライブ
EC1.ファイト!!(ウクレレ.)
EC2.ありがとう(ウクレレ.)
EC3.spiral〜明日へのbrilliant road(with guest angela)
EC4.幸せの種
EC5.みんなのうた
関連リンク
野中藍公式サイト