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J's music action 1st 小杉十郎太 with Brush & Picks
TEXT:長澤智典/PHOTO:KARAI

場内アナウンスにまで、本人が…

 会場となったduo MUSIC EXCHANGEには、数多くの人たちが来場。もちろんチケットはソールドアウト。それでも「この日の姿を観たい」という人たちが多数会場へ訪れたことから、急遽立ち見用のチケットまで用意。それくらい小杉十郎太の晴れ姿を一目観ようと、大勢の人たちが会場へと足を運んできた。。。

  開演前には、小杉十郎太みずから“コンサートに関する諸注意”を読み上げてゆくナレーションも場内へ流れた。中には「撮影や録音はコンサートの妨げになるのでお止めください。携帯の電源もお切りください。ペンライトは…歓迎いたします」など、幾つか聞き手の遊び心をくすぐる表現も用意。会場中が、いろいろな言葉たちに爆笑していたことも、先に記しておこう。

クール&ダンディズムあふれる小杉十郎太の歌声に、身も心もクラックラ!!

 この日のステージは、Brush&Picksの演奏による『Stand by me』からスタート。小粋でムーディなリズム&ブルース風にアレンジが成された『Stand by me』の演奏が始まるや、ゆっくりと小杉十郎太がステージへ登場。2人の奏でる軽快なビートへ身を預けながら、小杉十郎太自身もブルースハープを手に取り、セッションへと加わっていく。渋いハープの調べを奏でつつ、やがて歌のパートへ…。

 この日演奏した楽曲は、ほとんどがカバー歌。と言っても、そこはひと癖もふた癖も醸しだす味を付けたがる小杉十郎太らしく、すべての楽曲を巧みにマイスタイルへ、リアレンジ。洋楽ナンバーに至っては、日本語と英語をミックスした歌詞をかぶせながら、みずからのフィールドに近いスタイルへと昇華していった。

 もちろん『Stand by me』や続く『Rain』でも、オリジナルの良さを残しつつも、クール&ダンディズムあふれる歌声の魅力を活かすよう、大人の色香漂うアダルトなブルース・フィーリングたっぷりの表情へと姿を変え歌いかけてきた。この歌声を聴いて数多くの女性がキュンと胸をときめかせ、クラクラッと痺れまくってゆくのも納得だ。男が聴いてさえも十分に痺れゆくアダルトな低音美声が、この日の会場へは流れていたんだもの。。。

MC-なぜこのステージへ…

「なんでいまさら歌を…と思う方もいらっしゃると思いますが、これもチャンスやタイミングがあってのこと。と言うのも、僕の後ろにいらっしゃるBrush&Picksのマネージメントを、僕の大学時代の同級生が担当。その縁から、Brush&Picksのライブへも何度か足を運び、一緒にいろんな話をしてきました。でも、まさか一緒に演ることはないだろうと思ってたことが、周りの後押しでやることが決まり、気がついたら日程まで決まってしまい、『これはやるしかないな』と…。

 今回のステージでは、ありとあらゆるジャンルの中から選曲し、さらに編曲していただいたこともあり、僕もその世界を楽しみながら歌っていこうと思ってます。

 と言うことで次は、僕が演じた“テニスの王子様”の榊太郎が歌っていた『勝者のセオリー』を、今日は榊太郎としてではなく、小杉十郎太として歌ってみたいと思ってます」

「接吻してますか?!」と、榊太郎のキャラソン

 低音ボイスが炸裂した『勝者のセオリー』の最後には、榊太郎お馴染みのセリフ「以上、行ってよし!」も登場。歌い終わった後のMCタイムでは、「もし榊太郎が上司だったら」という設定のもと、「以上、行ってよし」へひっかけた爆笑話も披露。

 セカンド・ブロックでは、渋いバラード・スタイルへ姿を変え優しく甘く歌いあげたイーグルスの『デスペラード』。ブルージーなミッド調演奏に乗せ心地好く熱唱、間奏ではトランペットやトロンボーン, カスタネットの声真似まで飛び出した『All of Me』。ステージ上から甘い口づけを交わしてくれそうな妖艶なムードまで漂わせた、オリジナルラブの『接吻』を歌いあげてゆく小杉十郎太。

  さらに『接吻』を歌い終わったあとのMCでは、いきなり「接吻してますか?!」とお客さんたちへ語りかけてゆく様まで登場。客席から「小杉さんは?!」と突っ込まれ焦っていた姿もまた、ライブだからこそ味わえる風景と言えようか

素敵な男の愛の告白記を、ポエトリーしていく小杉十郎太

 ここで、Brush&Picksの2人は退席。続けざまピアニストの松田真人が登場。彼の奏でゆく流れるような美しい旋律に乗せ、来生たかおの『Goodbye Day』を優しく歌いあげてゆく小杉十郎太。この日ピアノを奏でてくれた松田真人さんは、25年に渡り来生たかおさんの気心知れたメンバーとしてライブ演奏している仲間そしてバンマス(バンドマスター)でもある。そんな松田真人さんのピアノを背景に、来生たかおさん気分で小杉十郎太さんは歌いあげていたようだ。

 さらに今度は、松田真人さんが制作したオリジナル・アルバム【レクイエム】へ収録されている『渚にて…』を聴いたときに浮かんだという、好きな人に対する男の告白記のようなポエムを、松田真人さんが奏でる『渚にて…』のピアノ演奏に合わせ、リーディングしていくコーナーが登場。さすが朗読は本職なだけあり、かなり艶っぽくもロマンチックなポエトリー・リーディングを披露してくれたのも、嬉しい一場面だった。

まさか…『やきそばパンマン』が登場。。。

 リーディングが終わり、一度ステージから去っていった小杉十郎太。彼と入れ代わるようBrush&Picksがステージへ登場。松田真人を交えた3人で、Brush&Picksのオリジナル・ナンバー『奇跡の人』を演奏。やがて、吹きすさぶ風の音が流れウェスタン風の楽曲が流れ出すや、カウボーイハットにガンベルト、なぜか手には2本の鉄板用ヘラを持った小杉十郎太が登場。歌ったのはなんと、彼がやきそばパンマンとして歌ったキャラクターソング『やきそばパンマン流れ旅』だった!

 数あるキャラクターソングの中でも、かなり意外な選曲のもと、やきそばを炒めている様まで真似しながら、小杉十郎太は『やきそばパンマン流れ旅』を熱唱。満員の観客たちも、今まで以上に大きな手拍子のもと、思いきりノリノリムードで、一緒に楽しんでいく。。

 「今日のライブで、一番盛り上がったのが、ここかよ(笑)。じつは7月5日にプレ・ライブとして南青山のマンダラでコンサートを演ったんだけど、そのときに“歌って欲しい曲アンケート”を取ったら、この『やきそばパンマン流れ旅』が第1位だったんだよ。そこまでリクエストされちゃあ歌わなきゃと思い、急いでこのヘラや洋服を用意。ちなみにこの帽子は、Brush&Picksのギタリスト岩田浩史さんが、なんとSMAPの木村拓哉さんから誕生日プレゼントとしていただいた帽子です。まさかキムタクの帽子を、僕がかぶれるなんて…」

 そんなトークを通し、会場の人たちの心をつかんだ流れから、「この会場に星なんかがあったりすると」と発言。そのとたんにミラーボールが周り始め、その光を確認したうえで、小杉十郎太は坂本九の名曲『見上げてごらん夜の星を』を、メロディを噛みしめるよう朗々と歌いあげてゆく。。。

 『見上げてごらん夜の星を』の間奏では、なぜか見上げた星はM78星雲という設定でのデート風景を描写したショートショートのコントも登場。

 さらにMC部分では、7月5日・南青山マンダラでの自身の体験を綴ったオリジナル歌『真っ赤なバラの…』を、サラッと歌いあげてゆく。そんな前振りがあったうえで、なんとBrush&Picksと一緒に作りあげたというオリジナル新曲『Midnight Blue』を演奏。ムード歌謡風の楽曲の登場に、誰もが心地好くその歌声へ酔いしれていた。。。

怒濤かつノリノリな終盤戦へ。。。

 そしてここからは、盛り上がりの終盤戦へ突入。ミッドなブールズ・ナンバー『何となく』を高らかに歌いあげていけば、続く『デザートローズ』では、お客さんたちの手拍子に乗せながら、軽快にアダルトなロックナンバーを熱唱。さらにジャイブなビートに身を任せノリノリ気分で歌いあげた『Gang』、会場中が熱い手拍子に包まれ、誰もが高揚した想いを感じながら一つに溶け合った『Wing』を通し、この日の本編の幕は閉じていった。

これから始まる“J's MUSIC ACTION”

 アンコールでは、唯一の小杉十郎太作詞/曲によるオリジナル・ナンバー『海と月と君と』を、なんとギターの弾き語りで優しく歌いあげてくれた。オーラス『Honesty』では、再びこの日のステージを彩った3人のプレイヤーたちや満員の観客たちと一緒に心地好い一体化した空気を作り上げながら、2時間半に渡るライブを微笑ましい感動と高揚した気持ちを抱かせながら、楽しく優しく幕を閉じていった。。。

 次のJ's MUSIC ACTIONは、11月4日・原宿blue JayWayにて決定。もちろんエキサイトアニメでは、これからも小杉十郎太を追いかけていくので、次回をお楽しみに!!

 

プロフィール

小杉 十郎太(こすぎ じゅうろうた)

1957年12月19日生まれ
大沢事務所所属。神奈川県出身。血液型はB型。日本大学芸術学部卒業。
オフィシャルホームページ:http://kosugi-jurota.com/

渋い声を生かした大人のキャラクター、卑劣な悪役、あるいはずっこけた三枚目役もこなすなどあまりにも演じ分けが巧みなため、ファンの間では「実は小杉十郎太劇団が存在していて、複数いる「中の人」(=所属俳優)が芸名を共有しているのではないか」という冗談まで囁かれる。

 

■ テレビアニメ

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