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CooRieのrinoとは切っても切れない深い関係にあるTVアニメ『D.C.〜ダ・カーポ〜』シリーズ。7月よりスタートしたTVアニメ『D.C.S.S.〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜』でもCooRieは、エンディング主題歌『暁に咲く詩』を担当。ファンの間ではすでに熱狂的な支持を集めているこの歌が、8月24日にシングル盤となって登場。
取材では、『暁に咲く詩』の話はもちろん、これまでのCooRieの歩みを振り返る形を取りながら、rino自身の気持ちの変遷を探ってみた。
『D.C.〜ダ・カーポ〜』は、私の音楽を大切にしてくれる作品
CooRie...と言うより、rinoさんにとって『D.C.〜ダ・カーポ〜』シリーズは、今や活動を続けていく上で、切っても切れない深い関係のある作品になってません?
'02年にPCゲーム『D.C.〜ダ・カーポ〜』でED曲『Dream〜The ally of 〜』を歌って以来、毎回深く関わらせて戴いてますからね。楽曲もテーマ歌からキャラクター・ソングまでいろいろ書きましたし。世界観も、だいぶ把握してきました。
――rinoさんにとって『D.C.〜ダ・カーポ〜』は、今やどんな存在になってるんでしょうか?
『D.C.〜ダ・カーポ〜』シリーズは、音楽を大事にしてくれる...しかも、柔らかいイメージの中で強い想いを抱かせゆく作品という印象が強いですね。それと「だだあま」と言われてるよう、"チョット恥ずかしいくらいピュアな恋愛観"を持った物語というイメージも持ってます。
――おっしゃられたよう明瞭な世界観を持った作品とはいえ、毎作品ごとに歌を通しいろんな感情や風景を描き出してゆくのは、けっこう大変な作業じゃないですか?
これまで、あまりにもたくさんの楽曲へ関わってきたので、似ないようにするのが正直大変です(笑)。最近では歌詞を書くにしても、昔の歌詞を全部並べては「言葉が似ないよう」「キャラクターのイメージがかぶらないように」など気をつけて書いてます。だって『D.C.〜ダ・カーポ〜』シリーズへどのくらい楽曲を提供し続けてきたのか、も〜自分でも把握しきれてないほどですから(笑)。
桜風という言葉が表徴する、『D.C.〜ダ・カーポ〜』へ対する想い
――7月より放送が始まった『D.C.S.S.〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜』でも、CooRieはエンディング歌『暁に咲く詩』を担当。こちらの制作も大変でした?
活動当初のCooRieって、私が作詞を担当。作曲を長田直之くんが手がけてと、分業制でやってたんですけど。何時しか私のセルフ・ユニットへ変貌。前にも『未来へのMelody』というTVアニメ『D.C.〜ダ・カーポ〜』のED曲を手がけたことはありましたが。セルフ・ユニットとなったCooRieとして、アニメ用ED曲の作詞/曲まですべてを手がけるのは今回が初めてになるということもあり、ずっと構想を練り続けてたんです。楽曲面でも、キャラクター・ソングではチョット使わないであろう、だけど私自身の歌いやすいメロディラインで表現しようと、制作しました。意外と曲は、サラッと出来ちゃいましたね。
――同時に、『D.C.〜ダ・カーポ〜』らしさも意識はしました?
もちろん『D.C.〜ダ・カーポ〜』らしさでもある"柔らかな印象を持ちつつ、少し控えめなんだけど強い想いを抱いた女の子"像を念頭に置き。でも基本は、"私らしさ"で作りあげました。
――「作曲はサラッと」と言ってましたけど。作詞のほうは、けっこう苦労したそうですね。
歌詞はホント書けなかったです。これまでにいろんな想いを『D.C.〜ダ・カーポ〜』作品の中書き尽くしてきたせいなのか、「何を書けばいいの?」という状態になっちゃったんですよ。ED曲を担当ということで、「お話が終わった後、少しでも落ち着ける場所になったらいいな」という想いを抱きつつ。加えて「ファースト・シーズンを観てくれてた人たちへ向けてのメッセージも込めた内容に」ということも考え始めたら、ホントなかなか歌詞が浮かばなくなっちゃって...。
――歌詞へ「桜風」という言葉が出てきますけど。この表現こそ、まさに『D.C.〜ダ・カーポ〜』を象徴してません?
ファースト・シーズンでは、桜が枯れてしまったり。芳乃さくらという女の子がいたりして、物語は枯れて終わったわけですけど。その存在があっての今回だということを、セカンド・シリーズが始まるに当たりまずはみんなへ伝えたくて。だから「桜の枯れてしまう町から、再び物語は始まる」という想い。「『D.C.〜ダ・カーポ〜』=桜」という印象を伝えたくて、この"桜風"という言葉を持ってきました。そうしたらOP歌でyozuca* さんも『サクライロノキセツ』というタイトルで、やはり桜をモチーフに楽曲ができていたので。「やっぱ同じことを考えてるんだなぁ」と(笑)
――ED曲だからバラード...ではなく、ミッド系ナンバーとして表現したところも、魅力になってますよね。
なんかね、「バラードやアップテンポ系の歌へは逃げたくなかった」んです。と同時に、「ミディアムテンポのシングル楽曲という形を通し、自分はどれだけの想いを表現出来るのか...」と言うチャレンジな気持ちがあったと言うか。聴かせる曲や勢い系の歌はこれまでにも挑戦したことがあったぶん、そうじゃないミディアム系の楽曲として、私が音楽的に何処まで表現できるか...と言うことにも挑戦していきたかったんです。
――なるほど〜。タイトルにも"暁"と出てるよう、この言葉がまた作品の世界観を印象深く色付けてますよね。
この作品を作るに当たり、"暁"という言葉を最初から使おうと思ってました。それと"僕"という表現を用いることによって、「いろんな目線で想いが生まれるといいなぁ」と言うのもありましたね。
――"僕"...という表現ですか。
そう、この言葉を用いることによって、より中性的な印象を与えられたら...と言うのがあったんです。
『ななか6/17』×『大切な願い』×CooRie
――作品のテーマ曲を作る場合rinoさんは、作品が持つ世界観とrino&CooRieとして表現したい想いとのバランスをどのように取ってらっしゃるんですか?
タイアップ歌を作り始めたばかりの頃は、「作品やキャラクターへ寄せなきゃ」ということばかりを考えてたんですけど。今は「こっそり自分に寄せちゃおう」って言うか(笑)。第一項に関しては、「作品が持つ風景や登場人物たちが抱いてる想いは、映し出される絵と一緒になったときに伝わるくらいの表現にしておく」けど、「まずは自分を出してみよう」という意識で作ってることが多いんです。もちろん作品用の歌という前提があるから、その世界観も大切にしなきゃいけないんだけど。やはり「CooRieの作品として歌ってく以上、自分が息苦しさを覚えちゃ違うな」と言うのがあるので、今はその辺のさじ加減を楽しみながら書いてます。昔はその加減が上手く出来ず、悩んだことも多かったんですけどね。
――CooRieとしてのスタート作品となったのが、『ななか6/17』のED曲となった『大切な願い』でした。この頃は、作品の世界観をどう描けば良いのかで悩んでたんですね。
CooRie結成当初は長田くんが曲を作り、私が詞を書くという分業制でスタート。この『大切な願い』に関しては、『ななか6/17』自体原作があっての物語だったこともあり、その作品へ込められた想いを, いかに汲み取りながら描こうとばかり思ってました。そうしてたのも、まだCooRieというユニットの存在感自体にリアリティを覚えられてなかったこともあったし。何より当時は、私も長田くんも、表舞台に立とうという気持ちなど一切持ってなかったことが大きかったぶん、「いかに作品の世界観を描こうか」というところへ気持ちが向いてたからだったんです。
『成恵の世界』×『流れ星☆』×CooRie
――でも当時は、立て続けに第2弾シングル『流れ星☆』のリリースまで決まってましたよね。
『ななか6/17』は、日常が舞台だったから詞も書きやすかったんですけど。『成恵の世界』は、宇宙人という設定が頭の中から離れなくて。しかも今回はOP曲ということもあり、私にとっては苦手なアップテンポの歌として完成。だから最初の頃は「何を書けばいいの?!」という感じで、も〜さっぱりわからない迷い子状態...だからホントこの歌は、奇跡的にできた楽曲でしたね。
――けっこう制作時期的にも、バタバタだったんじゃない?
ですね。まだまだCooRieとしても手探り状態の中、先に『大切な願い』というED曲をレコーディング。その時期にはもぅ、この『成恵の世界』のお話が来てましたし。ましてOP歌ということで、制作の進行も早かったんです。だからこの2作品は、ホント時期的にも重なってましたし。野望も何もなく始まったCooRieが...というか私や長田くん自身が、なんか大きな渦にワーッと飲み込まれ、「これから一体どうなっていくんだろう」という気持ちの中で、この頃は活動を続けてましたね。そうしたら、またまた大きな波がやってきたんです(笑)
『D.C.〜ダ・カーポ〜』×『未来へのMelody』×CooRie
――それが『D.C.〜ダ・カーポ〜』のED曲『未来へのMelody』を手がけるという話だ。
そう(笑)。今度はCooRieとして『D.C.〜ダ・カーポ〜』のED曲を担当することが決まり、ますます大きな渦へ巻き込まれ、も〜何がなんだかわからない状態(笑)。だけど今度は、それが自分たち的にも面白くなってた頃でした。
――rinoさん自身、以前から『D.C.〜ダ・カーポ〜』関連へは仕事として絡んでたぶん、いくらCooRie名義とはいえ、そんな違和感はなかったんじゃない?
私がゲーム時代から関わらせて戴いてた作品がアニメ化になるということで、テンションは上がってましたし。やる気も満々(笑)。そういう意味では、いい時期にCooRieとして『D.C.〜ダ・カーポ〜』という物語へ巡り合えたし。そこからは、全然迷いなくCooRieとしての活動へ没頭できるようになれたと言うか。この『D.C.〜ダ・カーポ〜』のED曲『未来へのMelody』を手がけたことをきっかけに、私の中の意識や考え方までもが変わっていった気がします。
――このときは、yozuca* さんのOP曲との両 A面作としての発売でしたよね。
それまでは「 C/Wどうしよう...」と悩み続けてたのが、今回はOP/ED曲という形での発売でしたから、「1曲で済む!!」ので正直気楽でした(笑)......。と思ってたら、続けざま『D.C.〜ダ・カーポ〜』のヴォーカル・アルバム『dolce』内に収録されている挿入歌や後期ED「存在」の楽曲制作のお話が来たので、作業的には全然楽にはならなかったんですけど(笑)
『光と水のダフネ』×『あなたと言う時間』×CooRie
――この頃にはけっこういろんな楽曲を、作品や声優さんへ提供し始めてましたよね。
この時期は、ホント増えてましたね。じつは『光と水のダフネ』のED曲に使われた『あなたと言う時間』は、もともと中原麻衣ちゃんのミニアルバム『ホームワーク』用に提供し、彼女が歌った楽曲だったんです。ましてこの歌は作品絡みではなく、中原麻衣というアーティストへ向け書いた楽曲ということもあり、私自身楽しみながら書けた、とてもお気に入りな歌だったんですね。その楽曲を『光と水のダフネ』の監督さんが気にいってくれ、前半はCooRieバージョンで。後半は中原麻衣ちゃんのバージョンで流れるという粋な計らいをしてくださいまして...それが嬉しかったですねぇ。
『舞-HiME 』に込められた秘話
――この頃には、CooRieとしてのプロ意識もすごく高くなってましたよね。
これが私の進むべき道...と言うか、徐々にCooRieとしての活動が、日常的な風景になってました。何でもそうだと思うんですけど、たくさんの人たちが集まり物を作っていく流れの中、そこへ自分も参加していけるというのがホント楽しくて。ましてそれが、大好きな音楽を通してということで、とても夢中になってました。
――作品ありきで楽曲を作ることも、すごく楽しんでやってたし。
私、作品ありきで楽曲を作るのって全然嫌じゃないんです。今となっては、作品を通した楽曲制作という依頼話を受けるのが楽しみでもあるほどですから。ただゲームの場合など、まだ全体像が見えない環境の中で制作しなきゃいけないこともあるので、チョット不安を覚えることも、正直あるんですけど(笑)
――あっ、そうなんだ。
あらすじも簡潔だったり、キャラクター設定も簡単な図柄のみ。たまに「メガネっ子」とか書いてあっても、「そこから何を拾えばいいの?」と思ったり(笑)。そういった面では、アニメ作品の場合、先に原作があるからイメージを広げやすいというのはありますね。
――中には、原作の無いアニメもありましたよね。
でも『絶対少年』のときは、すでに6話までアフレコが終わってたから、とても書きやすかったですし。『舞-HiME 』のときも、割と早い時期から色のついた、しかも細かい部分まで書かれたキャラクター設定書やシナリオ関係など、かなり分厚い資料を戴いてたので、こちらもサラッと書けました。まして一番最初に『舞-HiME
』用に作った楽曲『Parade』が、キャラクターと言うよりも、3人の主役キャラを演じてる中原麻衣ちゃん,千葉紗子ちゃん,清水愛ちゃん自身を主軸に据えつつ書いた学園物作品だったし。その後に作ったそれぞれのキャラクターCDを含め、割とイメージが浮かびやすく、どれもすんなりと書けましたね。
――でも3人のキャラクターCDって、作品の設定と絡んだ内容にもなってたぶん、物語の世界観をどうつかむかという懸念もあったんじゃない?
そこもさっき言ったように、設定が細かく書かれているぶ厚い資料が最初から用意されてたし。3人の生まれてきた背景も、その中へわかりやすく書かれてたので、その辺では意外とやりやすかったんです。
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