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8月24日に1stフル・アルバム『happyend』。1stDVD 『doridori』。初めてのエッセイ集『ひだまりゼリー』を同時発売する浅野真澄さん。「この3作品を通せば、浅野真澄の歩んできた道のりや恋愛観,夢や日常が丸わかりになる」と語るよう、3つのアイテムを通せば、浅野真澄という一人の女性の生きざまが見える内容になっている。そんな3アイテムの中身を、さっそく公開しちゃいましょう。
歌詞は、実体験をもとに書きました!
――フル・アルバムという形は、今回が”初”なんですね。
キャラクター・ソングを筆頭に、いろんな形で歌わせてもらってるんですけど。じつは自分でも「あっ,これが1stフル・アルバムになるんだ」と、改めて思い返してしまったほどだったんです(笑)
――制作を始めるに当たり、どんな構想を練ってました?
「今まで歌ってきたスタイルじゃない楽曲たちを歌おう」というところから始まり、いろんな曲集めをスタート。歌詞も「浅野真澄名義で歌う以上、自分で作詞をしたい」というこだわりがあるので、11曲中8歌の作詞を担当しました。
――そのこだわりが、素敵ですね。
やっぱし自分で書いた言葉だと、意味も100%わかるじゃないですか。そのほうが気持ちも込めやすいですし。
――そのぶん、赤裸々な描写も多いですけど(笑)
詞は、自分の体験談がかなり多いです。恋愛一つを取っても、いろんな角度から切り取ると、様々な側面を描けたりもしますから。
まるで、テレパシーで繋がってるみたい!! 『happyend』より〜『散歩道』
――せっかくだから、アルバムへ込めた想いを一つ一つ紹介していこうと思ってます。まずは1曲目を飾った『散歩道』からいきますか。
この楽曲を作ってくださったROCOさんは、私の大好きなインディーズ系アーティストの方。そのROCOさんへ「是非!!」ということで、制作をお願いしました。
――曲調が、ほんと 1曲目に相応しい感じですね。
ROCOさんが私のホームページを見たときに、趣味の「散歩」という言葉へ惹かれたらしいんです。実際できあがった楽曲を聴いたら、私の普段思ってる気持ちがそのまま詞になってたから、「まるでテレパシーで繋がってるみたい!!」とすごく感動を覚え。しかも「何処か目立つところに入れたい」と思い、1曲目へ持ってきちゃいました。
カビの生えた歯ブラシを観て、振られたことに気づいた私 『happyend』より〜『カビと歯ブラシ』
――続いては、とてもリアルな描写が満載の『カビと歯ブラシ』です。
これはホントにあったお話なんです。ある日、彼が家へ置いていった歯ブラシを見たら、カビが生えてたんですね。そのカビを見たときに、「あ〜、あたしたちの恋はもぅ終わってたんだなぁ」と実感した経験があって。それを悲しく書いてしまうとムチャクチャ寂しくなるので、「コミカルに笑い飛ばしちゃおう」と思い、ああいう詞になりました。
――カビって、どのくらいで生えてくるものなんですか?
浅野、当時住んでたところが、お風呂とトイレと洗面台が一緒のアパートということもあり、日頃からジメジメしてた場所だったんですよ。だから2〜3週間で歯ブラシにカビが生えちゃってました。
――2〜3週間という期間がまた、微妙ですよね。
付き合ってるはずなのに、2〜3週間も彼から連絡がないって、どう考えてもおかしいじゃないですか。だからこそ、カビの生えた歯ブラシを観て、「この恋は終わったんだな」と気づかされたんです。
――歯ブラシって、別れてもみんな置いてっちゃうもんなぁ。
友達もみんな言ってたよう、CDや洋服などはみんな持って帰るけど、歯ブラシってそのままにしてしまうことが多いじゃないですか。この歌は、そんな自然消滅を狙った彼と、それに気づけなかった自分という設定のもと、「もぅ二度とダメ男というか、いい加減な男の人には騙されないように」という自戒の念も込めながら、書きました。
――自然消滅な関係って、浅野さんはどう思います?
男性にしろ女性にせよ、自然消滅を狙うのはチョットずるいんじゃないかと私は思ってるんです。やっぱし別れるときは、自分も、相手も傷つくのは当たり前だと思うんですよ。自然消滅と言うのは、スパッと関係を切らないぶん何時までも心が痛いので、私は好きじゃないです。
砂浜の足跡を見て知る、恋心。 『happyend』より〜『足跡』〜
――『足跡』は逆に、主人公の女性の気持ちが離れてくという内容ですよね。
自分の気持ちは、彼から離れてる。だけど彼は自分のことをすごく好きでいてくれてる。そんなシチュエーションの中、海辺の砂浜を二人で散歩しながら、私は別れ話を切り出そうとするんだけど…フッと後ろを振り返ったら、自分のことを守るよう歩いてくれてる彼の足跡を見て、いろんなことを思い返してしまう。そんな心模様を、ここには綴ってます。
――でも、その結果は…。
その足跡を見ても、やっぱし私の中の気持ちは変わらず、別れてしまうんですけどね。そういう悲しい歌です。
今でも心は、あの頃の夏休みの気持ちのまま… 『happyend』より〜『夏休み』〜
――何時までも夢中になってゆく生きざまを、夏休みへ投影。その表現が、なんかいいですね。
今回CD/DVD/エッセイを同時発売することになり、一気に制作を進めてたんですけど。それらの作品作りをいろんな人たちと進めてゆく中、みんな夏休み中の子供みたいに、大人になってからもズッと自分のやりたいことを夢中になってやり続けてるよう、活き活き仕事をしてるんです。そういう「大人になっても夏休みがズッと続いてるような生活が、私も出来たらいいな」と思い、それを詞にしてみました。
――浅野さんだって、気持ちは同じじゃないですか?
私がやってる声優というお仕事も、夏休みの延長のような気分が確かにありますからね。やっぱし夏休みって、何でも出来そうな気になれちゃうほど、すごく不思議なパワーが生まれてくるじゃないですか。その気持ちのまま、今でも仕事をしてるっていう実感は、私自身も覚えてます。
甘い香りなのに強烈な苦みを持った刺激は…恋と似てる?! 『happyend』より〜『ヴァニラエッセンス』〜
――ヴァニラエッセンスを題材に持ってきた理由から、まずは教えてください。
ズッと前からヴァニラエッセンスって、すごく甘い匂いなのに嘗めるととっても苦い劇薬みたいな味がするから、不思議だったんです。しかも、「このヴァニラエッセンスを、何かの題材にしたいなぁ」と思ってたこともあり。ちょうど戴いた(ジャズ・テイストを加えた艶っぽい昭和歌謡風の)楽曲がその詞とハマりそうだったことから、実際にヴァニラエッセンスを買ってきて、それを嘗めては「うぉ〜!」となってる気持ちを詞にしていきました。
――だから、ああいう衝撃的な言葉が連なる歌詞になったんだ。
だけど、自分の発想だけではどうしても足りなくて、友達をなかば騙しては(笑)。「チョットこれ嘗めてみてよ」「うぉ〜!」「はい、今の気持ちは?」なんて言いながらメモをし、それも題材にもしてました(笑)
――やはりヴァニラエッセンスの香りは好きですか?
好きだったんですけど、詞を書き終わる頃には、も〜数えきれないくらい嗅いだり嘗めたりしてたので、「しばらくはいいです」って気持ちです(笑)
悲しい恋の経験も、すべては芸の肥やし 『happyend』より〜『さよなら』〜
――これは、別れについての歌ですね。
自分が昔,大恋愛を経験し終えたとき、悲しい気持ちが2回に渡って押し寄せてきたんです。1回目が、「別れたあとの悲しい気持ち」。そして2回目が、「あんなに好きだった気持ちが薄れていってしまうのが、悲しい」という想い。よく1回目の気持ちについて書いてる歌は多いけど。2回目の想いを詞にした歌って目にしたことがなかったから、その気持ちを言葉にしてみました。
――過去を振り返ると、そういう悲しい想いって、確かに甦ってくるもんなぁ。
「いろんな経験を繊細に感じれる時期に、いっぱい恋愛経験をしてきて良かったなぁ」と、今更ながら思えるんです。あのときの悲しい経験も、歯ブラシを置いて何処かへ行かれたつらさも(笑)全部無駄じゃなく、私に返って来てくれてるって。
――そうやって何度も経験してるのに、それでも同じ過ちを繰り返してしまうんだよね。
そうなんですよぉ。でも私の場合、そういう経験もすべて仕事に反映できてると言うか。「この経験はホントにつらいけど、これも芸の肥やしになる」と、心のどっかで思ってしまう自分や。その悲しい経験を、ついついメモしてしまう私が居るんです。
――それを、ネタにしてしまう??
そう(笑)。つらい恋の経験って、作詞もそうですけど「ラジオ番組のトーク用のネタにもなる!」と思ったり(笑)。なんか一つのガムを、何度も何度も噛んでるような気分。だけど、忘れてしまいそうな気持ちを、こうやって詞や曲として残しておけるのっていいですよね。
始めたばかりの、あの頃の気持ちへ戻してくれる歌 『happyend』より〜『魔よけカセット』〜
――歌詞の中へは、高校の学園祭のときにバンドを結成しステージへ立ったときの心境が、リアルに描写されてますが。
私は実際にバンドを組んだことなかったんですけど、不器用なりに一生懸命にがんばってた頃の姿って、今振り返っても自分の励みになってくじゃないですか。その想いを、学園祭デビューをしたバンドの姿へ投影。私で言えば、デビュー作のアニメをDVDで観返すたびに、すっごい下手すぎて「うわ〜っ!!」となるんですけど。でも、そのときに自分が感じてた気持ちや。無我夢中150%くらいの感情で取り組んでた頃のことを思いだすと、不思議と初心へ戻れたりもするんですよね。
――その気持ち、わかる気がします。
『魔よけカセット』という楽曲は、仕事をズーッと続けていく中、ちょと怠慢ぎみになったり、ダラダラしてきた気持ちを追い払うという、そんな初心へ戻してくれる歌でもあるんです。
1本のお芝居を演じるような気持ちで… 『happyend』より〜『バカみたいな青空』〜
――これは、ポアロの2人が作った楽曲ですね。
とにかくメロディがポンポンポンポン上がったり下がったりする、難しいメロディを持った歌なんですよ。だけど、すごくストーリー性を持った素敵な詞だったので、1本のお芝居を演じるような気持ちで歌いました。
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