女性に絶大な人気を誇るゲーム「薄桜鬼」のテーマ曲を数多く歌ってきた吉岡亜衣加さん。じつはここに登場している谷本貴義さんは、「薄桜鬼」ナンバーの楽曲を数多く手がけている方。そんな2人の関係もあって、今回の対談が実現しました。折しも12月28日には、谷本貴義さんが楽曲提供をした、吉岡亜衣加さんの最新シングル『一輪の花』もリリースになります。さっそく、お二人の賑やかで和やかな会話をお楽しみください!!
ファンの人たちに高い支持を得ている『十六夜涙』は谷本さんが作曲!(吉岡)
−−まずは、お二人の接点から教えてください。
谷本貴義(以下、谷本):その前にまず、なぜ、今回の対談をお願いしたかと言いますと。以前から吉岡さんに楽曲を提供しつつも、滅多に会う機会がなかったんですよ。だから「一緒にゆっくり話をする場があったらな……」と思ったのが、今回の対談を行うきっかけだったんです。
最初に接点を持ったのが、2年くらい前のニンテンドーDS「薄桜鬼〜新選組奇譚〜」の主題歌のオープニング曲『散らない花』とエンディング歌『ひとしずく』を僕が編曲したことから。そのときは、僕のスケジュールが合わなくて、歌入れの現場には行けなかったんです。その前から僕は、吉岡さんが「薄桜鬼」関連の歌として『はらり』を歌いながらすごく活躍しているのは知ってたし、いろんなところからお名前は伺っていたので、ぜひお会いしたいなと思っていて。その後PSP「薄桜鬼 遊戯録」というゲームのオープニング『青空ボタン』とエンディングテーマ『ねぇ、もしも2人が…』を手がけたときに、ようやくスタジオにお邪魔させていただいて。それが、初めてお会いしたときになりました。
吉岡亜衣加(以下、吉岡):『青空ボタン』のときですから、もう2年くらい前ですね。
−−吉岡さん、「薄桜鬼」にはずっと関わってきていますよね。
吉岡:はい、デビューしたときから「薄桜鬼」には関わってきました。アニメ「薄桜鬼」の主題歌『十六夜涙』は、ファンの人たちの中でもとくに高い支持を得ているんですけど。その曲を、谷本さんに作曲していただいて。
谷本:はい、そうなんですよ(笑)。曲自体には、いろいろ関わらせていただいています。
吉岡:わたしのオリジナル曲もアレンジしていただいたりもしました。
谷本:楽曲面では、10曲前後ほど関わらせていただいていたのですが、なかなかスタジオでお会いする機会がないので、ぜひ、お会いして、話してみたいと思いまして……(笑)。
−−一応、何度かお会いしているんですよね?
吉岡:2〜3回ですか?
谷本:それくらいです。まだあんまり仲良くなれてないんです。アハハハハッ(笑)
無理難題なオーダーをクリアしてこそ、名曲が生まれていく(谷本)
−−「薄桜鬼」にもいろんなタイプの楽曲がありますが、谷本さんが作ってくる曲に対する印象はいかがですか??
吉岡:「薄桜鬼」の世界観にとてもピッタリで、ファンの方たちも「すごくいい」と言ってくださっている曲ばかりだから、わたしも谷本さんの曲をライブで唄うのが楽しみなんです。しかもお名前は以前からよく知っている方に曲を書いてもらえることが、すごく嬉しかったんです。
谷本:割とロックテイストな人と取られがちなんですけど、吉岡さんの一連の楽曲や「薄桜鬼」の世界観って、すごく和風じゃないですか。イコール、僕の中では昭和歌謡曲という雰囲気もあるんです。それって、自分のルーツにも繋がってくることなんですが、うちの実家が演歌道場なんですよ。「歌謡曲アーティストになりたい」という自分も、昔からどっかにいたりして、実際に今でもライブでは、そういう活動もやっているんです。
吉岡:えーっ!? 初耳でした。
谷本:なかなか知られていないんです(笑)。だから音楽的な雰囲気が、吉岡さんが歌われている「薄桜鬼」の世界観と僕の音楽的なルーツと合ったのかなというのはあります。
−−谷本さんと言うと、どうしても「戦隊」シリーズや「ドラゴンボール改」のイメージを強く抱いてしまうから、「薄桜鬼」の世界観を彩っていたのは嬉しい驚きでした。
吉岡:すごくいろんな曲を書かれますよね。『十六夜涙』のような切ない感じとか、『青空ボタン』のようにちょっとキラキラした曲だったり、少し影のある歌だったりとか。
谷本:吉岡さんが最初に歌ったPS2ゲーム『薄桜鬼 〜新選組奇譚〜』オープニングテーマの『はらり』が、ものすごい名曲じゃないですか。曲も歌詞もアレンジも全部が輝いている曲ですよね。その後、アニメ版「薄桜鬼」のオープニングテーマとなった『十六夜涙』のときに届いたオーダーが、「『はらり』に負けない曲で、かつ「薄桜鬼」の世界観を出してください」ということだったんですけど。あのときは僕、3回書き直して提出したうえに、僕の曲を使うことになって以降も、さらに2回書き直したんですよ。
歌を録るときに、何回も歌った中、限られた中からベストテイクを選ぶのと一緒で、曲作りも、何回も何回も推考して、一番いいメロディーやハーモニーを絞り出すのが大切というか。
−−それは吉岡さんが唄うことを前提に作るわけですよね。
谷本:もちろん! その世界観が「薄桜鬼」に合っていて、かつ『はらり』のときから吉岡さんの歌いまわしや声の質にはすごく惹かれていたので、そこは自分なりに感じをつかみながら。「薄桜鬼」関連楽曲で編曲を頼まれたとき、たまに僕が仮歌を入れて渡すんですが。仕上がりを聴いたら、僕が歌ったような歌いまわしで歌ってくれていたときがありましたよね。
吉岡:あります、あります。
谷本:なんか、そういうところで「わかってくれているんだなぁ」というのを感じたときは嬉しかったです。
吉岡:仮歌の中で、「ここ、美味しいな」と思う部分は参考にさせていただきました。「この歌い方のほうが曲が良くなるな」と思ったら、譜面とは少し違っても、仮歌の通りに歌ったりもします。
−−それは、曲の世界観を活かすうえでは大切なことだ。
吉岡:そうですね。
−−吉岡さん自身、谷本さんがそこまで興味関心を抱いていたことは知っていましたか?
吉岡:『はらり』の頃から聴いてくださっていたというのは、初めて知りました。
谷本:最近ではオリジナルの曲など、「薄桜鬼」関連だけではなく。ハープだけの素朴な曲から明るい曲まで、いろんなスタイルの楽曲を手がせけさせてもらっていますからね。
吉岡:谷本さんは引き出しの多い方なんで、何でも出来るというイメージがわたしの中にはあるんです。
谷本:いえいえ、そんなことはないですよ。素晴らしい千葉さんというディレクターさんがいらしてですね……(笑)。
吉岡:あっ、わたしも同じく感じています(笑)。
一同:爆笑
谷本:千葉さんからの「ここはこういう風に」という無理難題なオーダーをクリアして、名曲が生まれていくという。
吉岡:そうだったんですね(笑)
谷本さんは、歌いたくなる曲を書いてくださる方(吉岡)
−−谷本さんと初めてお会いしたときの印象って、どうでした??
吉岡:わたし一番最初にお会いしたのが、練習着みたいなTシャツへガムテープで名前を貼っていたときなんです。
谷本:あー、それ、超恥ずかしい過去です。あのときは、吉岡さんのいるスタジオへ向かう前に、タレント養成学校のワークショップへ遊びに行ってたんですよ。そのときに、「名前わかんないから、Tシャツにガムテープで名前を書いて貼っておいて」ということで、そうしたんですね。その後、データの入れ変えのためスタジオへ急いで行かなきゃいけなかったので、終わって、着の身着のままスタジオに行って、バッと服を脱いだらガムテープで名前を書いたTシャツ姿のままだったんです(笑)。
吉岡:「そのガムテープなんですか?」って聴いたら、「ワークショップ行ってきたんです」って。
谷本:そのワークショップは歌の講習もあって、僕が歌ったら、「谷本さん、あなたパワーがないね。もっと抑揚を付けて」と教わって帰ってきたんですよ(笑)
−−そういう接点が最初にありながらだとは。でも、吉岡さんのために何曲も谷本さんが曲提供しているということは、それだけ谷本さんの世界観がみずからの表現したい舞台に合うからですか??
吉岡:そうですね。「薄桜鬼」の世界観にも合っていますし。わたし個人としても好きな感じというか、歌っていて気持ちのいい、歌いたくなる曲を書いてくださる方なので。わたしの中では、すごく相性がいいなと感じています。
谷本:ありがとうございます。(小声)もっと言ってねっ!!
−−「薄桜鬼」を彩る、谷本さんが作り上げた雅びやかな世界観。意外に知らなかった方も多いんじゃないですか??
谷本:もともと僕は編曲家出身なんですけど。僕の場合、どうしても、いろんな大きい作品のテーマ曲を歌っている印象が前に出てしまうこともあり、編曲者の姿は、表にはあまり出ないんですよね。だけどこれからは、制作のほうも手広くやっていきたいなと思っています。
−−吉岡さんも、作詞/曲/歌もとやっていますもんね。
吉岡:谷本さんからはすごく刺激を受けています。
谷本:ご自分でたくさん曲を書かれている中、すごくいい曲が多いですよね。吉岡さんって、割と和風な曲が多いじゃないですか。自分の中でも、そういう世界観を求めているところがあるんですか?
吉岡:「薄桜鬼」ナンバーが、わたしのデビュー曲なんですが、その前から少しずつ曲は書いていました。何となく日本っぽさというのは、自分の表現世界の中では好んでいたことでした。ただ「すごく和風にしたい」という想いがあったわけではなく、楽曲を作っていく中、あまり英語は使わないとか、曲調も少しこぶしがまわるような感じにしたり。わたし、自分の生まれ育った実家が好きというのもあるせいか、そこから自然と和な世界観へ寄っていったのかなとは感じています。
−−実家は、どちらなんですか?
吉岡:静岡県の掛川市です。しかも今、掛川市で「お茶大使」をやっているんですよ。生まれ育ったその地が大好きで。やっぱりそういう影響が自然に出てくるのかなーという気がします。実際に自然あふれる環境だし、人も暖かいし。
もしかして、学校の蛇口をひねるとお茶が出るとか?(谷本)
−−「お茶大使」ってすごいですね。
吉岡:そうですね(笑)。全国のお茶の産地の品評会で今年優勝したのが静岡県は掛川市のお茶なので、胸張ってみなさんにオススメ出来るのが嬉しいんです。もぅ小さい頃からずっとお茶を飲んでいました。給食でも牛乳と一緒にお茶が出るんですよ。
谷本:そうなの?! もしかして、学校の蛇口をひねるとお茶が出るとか?
吉岡:そういう学校が静岡県にはあるんですよ。
谷本:それ、僕のおばあちゃん家がある愛媛県でも、蛇口をひねるとみかんジュースが出てくるところがあるのと一緒ですね。
吉岡:えっ、ホントですか? えーっ、すごいっ!! あ、お茶とオレンジジュースを混ぜると美味しいんですよ。
谷本:ホントですかっ?!
吉岡:茶レンジという飲み物がありまして。
谷本:お茶とオレンジで「茶レンジ」!! すごーい!! そういうところから、僕の曲と吉岡さんの歌の相性がいいことが証明されましたね。
吉岡:まさか、そこからこの相性が生まれていたなんて(笑)
「この人を愛したい」「愛する」という強い心がギューッと詰まった曲に仕上がりました。(吉岡)
−−12月28日にリリースとなる吉岡さんのシングル『一輪の花』でも、谷本さんが楽曲を手がけました。
吉岡:今回、タイトル曲になった『一輪の花』の作曲と、2曲目に収録した『星標』の作曲/編曲を谷本さんに関わっていただきました。
谷本:3曲目の『三日月に花』は、吉岡さんみずから作詞/曲をやっていますからね。『一輪の花』には、ご縁を感じたと言いますか。『一輪の花』は「薄桜鬼」のタイアップではない、吉岡さんのアーティスト楽曲として出される歌なんですが。編曲が「デジモン」シリーズなどで超有名な太田美知彦さんで『はらり』や『十六夜涙』の編曲をなさっている方で、僕の師匠なんですよ。デビュー曲を書いていただいたのも太田美知彦さん。その太田さんと、また「薄桜鬼」を通して一緒に仕事させていただくようになったのが嬉しかった。『十六夜涙』も『一輪の花』も、作詞はYumiyoさん(なんと!前出の千葉ディレクターの奥様だそうです)、僕が作曲で、太田美知彦さんが編曲を担当と、同じ顔ぶれなんです。そこにもご縁を感じていました。僕が書いたのは四つ打ちアンビエントな中に和風な香りを匂わせる曲だったんですけど。曲のアレンジは今回ガラッと雰囲気を変えてですね、すごくお洒落な感じになっているんですよね。
吉岡:集まったデモ音源を聴いていた中、いちばんピーンときたのが谷本さんの曲だったんです。そのとき、クレジットは一切知らされずに聴いていたんですけど『一輪の花』のトラックを聴いたときに「サビがすごく耳に残る曲」という話をさせていただいたことから、この歌に決まりました。そのときから「早く歌いたいな」と思っていた曲だったので、レコーディング自体がすごく楽しみだったんです。
−−完成した『一輪の花』に対する手応えも……?
吉岡:ありましたね。今までの「薄桜鬼」の世界観もありましたし、タイアップの付いてない『一輪の花』は、わたしの中の新しい一面を出しながらも、今までの積み重ねを大切にしながら歌った楽曲なので、早くみなさんに聴いてもらいたい気持ちでいっぱいです!
谷本:「吉岡さんの中の新しさを出していきたい」というところも課題のひとつとしてありましたから、そこから考えると、今回のアレンジ面にはすごく新しいところが出ているし、Yumiyoさんの書いた歌詞も、吉岡さんが「薄桜鬼」で多く歌っている曲の特徴ですからね。「薄桜鬼」のゲームって、乙女向けゲームにも関わらず、ゲームの内容も加味されたうえで、すごく歌詞の内容が深いんですよ。「人の生死に関わることに対しての自分の生き方ってどうなの?」という、現代の女性たちにはまずないだろうなという精神論を歌っているんです。「えっ?!」と驚くような歌詞なんだけど、それを吉岡さんは、楽曲に馴染むようにサラッと歌いながら、心の中へスーッと溶け込ませている。そういう印象が、僕の中にはあるんです。
吉岡:すごい、人間らしい曲だと思います。綺麗なだけじゃないというか。人を愛するうえでも、その中へ少し人間の汚い部分も出ていたり、「これでもか」という執着心もあったり。それでも「この人を愛したい」「愛する」という強い心がギューッと詰まっている1曲に仕上がりました。
新選組がモチーフになっているように、僕の中では「あばれん坊将軍」(谷本)
−−2曲目は、ニンテンドー3DS用ソフト「薄桜鬼 3D」のオープニング曲『星標』です。
谷本:これは「薄桜鬼 3D」の曲にはなっているんですけど。その前の「薄桜鬼」の作品用に提出しながら、そのときは「タイミングを見て形にしよう」ということからストックしていた歌だったんですよ。そこからまた新たに、今回の作品用に起用することから、僕なりにアレンジをし直しました。その時点で、すでに歌詞もいただいていたんですけど。タイトルを見たら『星標』。中身も、星になぞらえながら、歴史観のある生き方や愛について綴る歌になっていたので、宇宙っぽくしようと思い、ストリングスやホーンセクションをガンガンに入れた、ちょっと「キャプテンハーロック」っぽい世界観を意識して作ったことを、今思い出しました(笑)。
そういう宇宙な雰囲気を出しつつも「薄桜鬼」に合うよう、弦と管が混じり合ったアレンジで日本風にと言えば、僕の中では「あばれん坊将軍」とか、そういう時代劇のことを思い浮かべることや「薄桜鬼」は新選組がモチーフになっているようにこの要素も合うと思い、そういうアプローチもしていきました。
吉岡:……「あばれん坊将軍」ですか?
谷本:どの辺がそうなっているんだ?!って感じだけど(笑)
吉岡:わたし、この曲をいただいたときにすごくキラキラとした印象と同時に、宇宙など、そういうイメージも抱いていました。そう感じたのも、谷本さんの想いが伝わってきたからなんでしょうね。
谷本:星というのは「薄桜鬼」とは直接は関係のない世界?
吉岡:お話の中と直接の関係はないと思います。でも、タイトルが素敵ですよね、何処にいてもみんなが見ることができる“星”という存在をテーマにしているところが。しかも歌詞の根底には、仲間意識や一途な想い、愛する想いなど「薄桜鬼」の世界観がギュッと詰まっている曲ですからね。
−−ニンテンドー3DS用ソフト「薄桜鬼 3D」のエンディングテーマに起用中の『三日月に花』は、みずから作詞/曲を担当しています。
吉岡:この曲は「一途に、一途に」ということを意識しながら、歌詞にも、苦しくても待ち続けるけなげな想いを描きつつ、けれど、強い女性もイメージしながら作りました。この曲に関しては「薄桜鬼」のイメージを強く持ちながら、わたしは歌詞を書いています。
谷本:なかなか和風の旋律というのは、出そうと思っても上手く出せないものなんです。それをうまく出しているからすごい!! メロディーに対して歌詞のノリがすごくいいんですね。聴いていてすっと耳に入ってくる。聴きやすくって、ホントにいい曲だなと思いました。
吉岡:ありがとうございます。
谷本:『三日月の花』が「薄桜鬼 3D」のエンディング曲って、すごくピッタリだと思いました。
谷本さんは「青」と「黄色」という感じがする(吉岡)
−−最後に、それぞれ聴いておきたいことがあれば……。
谷本:じゃあ、メアド聴いてもいいですか(笑)アハハハハッ。当初から、吉岡さんの楽曲を書かれている方って、上野義雄さん、四月朔日義昭さんなど、第一線で活躍なさっている方々ばかり。僕も、聴いていて「すごいな、いいな」と思っていたミュージシャンの方々ばかりだから、その中に僕も一緒にいれることがとても光栄なんですけど。それぞれ世界観が違うじゃないですか。その中で…僕の曲は大丈夫ですか?
吉岡:えーっ!! 大丈夫ですよ!!
谷本:作曲家の方ごとに味わいの違いがあると言いますか、それぞれの方ごとに特徴を感じると思うんですけど。僕の曲にも、特徴って感じています?
吉岡:感じています。谷本さんは「青」と「黄色」という感じがするんですよ。曲をいただいたときに、いつも青か黄色のどちらかが来るんです。
谷本:青と黄色?
吉岡:作曲家の方それぞれに、なんとなく色があるというか。四月朔日さんは紫、上野さんはオレンジなど、勝手にそういうイメージをわたしは持っていて。なぜか谷本さんだけは黄色と青の二通りなんです。わたし、ワンマンだといろんな曲を唄わせていただくんですけど。谷本さんが書いてくださった『十六夜涙』は、ファンの方々がコンサートで本当に聴くのを待ち望んでいる歌になっていて、この曲を聴かずして帰れないという空気があるんです。ライブのラストはよく『十六夜涙』で飾らせていただいるように、大切な大切な楽曲を谷本さんにいただきました。
谷本:そう言っていただくと本当に嬉しい。僕の子供(曲)たちが、親の手元を離れて一人立ちしていく姿を見ている感じになるんです。僕には、吉岡さんに『十六夜涙』を背負っていただきながら、『十六夜涙』をいろんな旅に連れて行ってもらっているように見えるんです。だから、その発言は嬉しいですね。
今回の『一輪の花』も、ホントは……、ぶっちゃけ、あげたくはなかったというか(笑)。この曲、実は僕が18歳の頃に書いたんですよ。それからずっと、いろんな試行錯誤をしながら温めつつ。何故、今でも残っていたかと言うと、僕が歌いたかったからなんです(笑)。でも、今回の話をいただいたときに「これ、吉岡さんが歌ったら似合うんだろうなー」と思い、提出させていただきました。そういった意味で、また『一輪の花』も吉岡さんと一緒に旅立っていただければ、嬉しいですね。
吉岡:そんな大事の曲だったんですね、大切に歌わせていただきます。ぜひ、イベントなどご一緒できたら嬉しいです。
谷本:イベントはぜひ演りましょう。僕からは…すいません、メアド教えてください(2度目/笑)。
一同:爆笑
谷本:僕ら、ミュージシャン仲間でいろんなイベントをやっているんです! この間は五條真由美さんや高取ヒデアキさんと一緒にイベントを企画してやりましたし。もし吉岡さんもご一緒できるのなら、ぜひ!!
吉岡:ぜひ、よろしくお願いします。あと、わたし最近ラジオ番組も始めたんです。
谷本:あっ、遊びに行かせてくださいっ!!
吉岡:お願いする前に、OKいただいけた!! ぜひ、よろしくお願いします。あと、ちょっと聞きたいことがあったんです。谷本さんって、海外やいろんな地方を回っていますよね。体力作りとかどうなされているんですか?
谷本:そこは、僕の携帯サイトのコラムを読んでみてください(笑)。体力作りは……とくにしてないんですよ。歩くことはしていますけど、それ以前に栄養失調ぎみなんで(笑)。でも「にんじんりんごジュース」というのがあって。専用の酵素を壊さない石臼式のジューサーを使うんですが、それで作った「にんじんりんごジュース」にレモンを2〜3滴入れて飲むと体力がつくんですよ。今は、朝はそれだけですね。これを飲み始めたら2〜3週間で5kg痩せたんです。それ以外は何もしてない。それでも、歌っていてもぜんぜん息切れしないし、ぜひお試しください。
吉岡:えーっ、すごく気になります!!
TEXT:長澤智典 |