エキサイトアニメトップ > インタビュー > ROOKiEZ is PUNK'D アニメ「青の祓魔師」OP『IN MY WORLD』&「デュラララ!!」リスペクト・アルバム『DRRROOKiEZ!!-ROOKiEZ is PUNK'D respect for DRRR!!-』

「青の祓魔師」のオープニングテーマである『IN MY WORLD』、そして「デュラララ!!」のリスペクト・アルバム『DRRROOKiEZ!!-ROOKiEZ is PUNK'D respect for DRRR!!-』の同時発売と、ROOKiEZ is PUNK'Dの快進撃が止まらない!
数々の人気アニメとコラボレートしてきたROOKiEZ is PUNK'D。数々のアニメが彼らの音楽に与えてきた影響とは!? 単なるアニソンバンドとは一味も二味も違う、新しいロックバンドの“音楽に込めた想い”をお届けします。

「僕のワガママから始まったコラボ・アルバム」

発売中!
4th SINGLE
『IN MY WORLD』

【アニメ盤】

DFCL-1791
税込1,300円
※9/30までの期間生産限定盤
※2面デジパック仕様!!
収録曲
1.IN MY WORLD
2.D×H×C×T
3.IN MY WORLD -青の炎EDITION- WITH RIN OKUMURA(CV:NOBUHIKO OKAMOTO)&YUKIO OKUMURA(CV:JUN FUKUYAMA)
4.IN MY WORLD -TV SIZE OPENING VER.-
5.IN MY WORLD -INSTRUMENTAL-
6.D×H×C×T -INSTRUMENTAL-
※なんと!ジャケットは『青の祓魔師』スペシャル仕様!!
※アニメ『青の祓魔師』の大人気キャラクター、奥村燐(声:岡本信彦)&雪男(声:福山潤)兄弟とコラボした「IN MY WORLD -青の炎EDITION-」を収録!
※アニメ『青の祓魔師』特製タロットカード<ちびエクver.>3種(奥村燐、杜山しえみ、藤本獅郎)のうち1種ランダム封入

【通常盤】

DFCL-1790
税込1,260円
※初回生産限定盤あり
初回生産限定盤には、アニメ『青の祓魔師』絵柄ワイドキャップ・ステッカー付
収録曲
1.IN MY WORLD
2.D×H×C×T
3.IN MY WORLD -INSTRUMENTAL-
4.D×H×C×T -INSTRUMENTAL-

発売中!
『DRRROOKiEZ!!〜ROOKiEZ is PUNK'D respect for DRRR!!〜』


DFCL1792,93
¥3800(税込)
期間生産限定盤(CD+DVD)
発売元:デフスターレコーズ
■関連情報
ワンマンライブ&全国ツアー「IN MY WORLD TOUR」開催決定!
ツアー詳細は【OFFICIAL WEBSITE】へ。

■関連リンク
【OFFICIAL WEBSITE】
(PC+mobile)
【OFFICIAL BLOG】
(PC+mobile)

――今回発売する『DRRROOKiEZ』もアニメ「デュラララ!!」とがっつりコラボレートしているわけですが、それくらいこのアニメに対する思い入れは強いものになっているんですか?

SHiNNOSUKE:以前『コンプリケイション』で「デュラララ!!」のオープニングをやらせてもらってからアニメを観始めて、すごくハマったんです。自分は小説まで全部読破するくらいハマっていたので今回のコラボはすごく楽しかったです。

――それだけ「デュラララ!!」にハマってしまった理由はどこにあると思いますか?

SHiNNOSUKE:作者の成田良悟さんが元々「池袋ウエストゲートパーク」が好きだったようなんですけど、僕達もちょうどその時代に青春を送ってきていたんです。だからあの「楽しかったドラマを思い出す感じ」だったり「非現実感と現実感の混じり具合」だったり、すごく「時代感が出ているアニメ」だったなーと思って。そこがハマったポイントかな。あと小説がすごく良かったですね。元々、小説好きなのもあるんですが、どんどん読み進められるスピード感もあり、より「デュラララ!!」を深く感じられましたね。

――やんちゃな人がたくさん出てくる「池袋ウエストゲートパーク」が好き、ということは皆さんも昔はかなりやんちゃだったんですか!? (笑)

SHiNNOSUKE:千葉県の「松戸」と聞くと、みんな悪い風に捉えるんですけど、僕らは千葉県のベットタウンの温室でぬくぬくと育っているので、そうでもないです(笑)。もうちょっと上の世代はきっと悪かったんだろうけど。僕の中学の2個上の先輩が2RASHの世代ですけど、そんなでもないよね。悪いって言ってもたかが知れていると思います。

2RASH:僕の上の世代まではヤンキーが多かったみたいですね。

――なるほど、じゃあROOKiEZ is PUNK'Dの音楽は色んな作品に影響を受けた所が大きいんですかね。今回こういったアニメのコラボ・アルバムのお話がきて「ぜひ、やりたい!」となった感じですか?

SHiNNOSUKE:どっちかっていうと、デビュー作の『コンプリケイション』が「デュラララ!!」のオープニングテーマとして流れていた時期に『DROP』というをちょうど作っていたので、自分の中で「デュラララ!!の歌」という感覚がありました。元々「デュラララ!!」の主人公やキャラクター達に自分の感情とリンクする部分があったんですけど、そういう部分がより強く『DROP』を含めその頃作り始めた曲達の中へ出てきたんです。だから「また次の「デュラララ!!」のオープニングテーマが出来ました! お願いします!」と勝手にスタッフに言い続けていました。でもアニメが終わってしまったので実現は出来なかったんですが、その後に「ゲームの主題歌としてどうか」というお話をいただいて。その時に「他にも「デュラララ!!」の曲があるんで、シングルじゃなくアルバムとしてやらせてもらえませんか?」っていうワガママを言ったら、それが叶ってしまったんですよね。だからこの『DRRROOKiEZ!!』は僕のワガママから始まったんです。

――それだけ「デュラララ!!」の世界観にインスパイアをされたってことですよね。

SHiNNOSUKE:そうですね。作る曲ごとに「これは「デュラララ!!」の中の誰々っぽくなるな」って話になったり、普通に作っているつもりでも「デュラララ!!」のこの場面に当てはまるなっていう感覚があったり。「デュラララ!!」に密接に関わった曲ばかりが生まれ続けてきた感じはすごくありました。「デュラララ!!」は「歪み」みたいなものがテーマになったお話で、今の時代感も表しているせいか、すごく影響を受けたアニメにはなりましたね。

――「デュラララ!!」に出てくるキャラクター達の多くが葛藤している。そういう姿に自分達を投影したりしました?

SHiNNOSUKE:そうですね。アニメのオープニングテーマをやるにしても、コラボ・アルバムをやるにしても、ただ「アニメの曲を作ります」とか「キャラクターがこうだからこういう歌を作ります」というのは全然面白くないと思っていて、あくまでも「自分達が発したいメッセージ」と「アニメが持っている世界観やメッセージ」の中で、共感できるものをキチンと拾った上で、しっかりコラボレーションしたいんです。それこそ俺らの曲やアニメを知らない人が聞いたら「普通のロックの歌」に聞こえるように作っているし。でももちろん、アニメ「デュラララ!!」の世界観を知っている人にとっては「ここの部分はこういうシーンのことじゃないか」とか「あのキャラクターのこういう気持ちを思い浮かべているんじゃないか」って思えるように歌詞も書いたりしているんで。基本的には、ちゃんとアニメと自分達がリンクできる作品を作ろうという気持ちでやっていました。

2RASH:僕達もアニメの世界がすごく好きで『コンプリケイション』でデビューした時に、今まで経験したことの無い表現をアニメと一緒に出来たし、アニメの映像と音楽が合体した時のパワーを感じて、すごい楽しめたんです。それからはアニソンをやるという感覚より、あくまでもコラボレーションした上で作りあげる自分達の作品だと思ってやれるようになりました。抵抗も無く、SHiNNOSUKEの描き出す世界観についていこう、みたいな。

『DROP』や『コンプリケイション』の抱える葛藤

――今回「DRRROOKiEZ」のアルバムに収録されている『DROP』も作品とリンクした世界観を描きながらも、自分達の気持ちの葛藤や若い世代の気持ちを代弁しているというような感覚があります。

SHiNNOSUKE:『DROP』は、Aメロで「不安を抱えていた10代の頃」を回想しているような世界観にしているんです。でも、結局は20代になった今でも、同じような不安や焦燥感みたいなものを抱えている。だからこそ、そういう想いって、今の俺らが10代の子達に向けて歌っても、もちろん同世代に向かって歌ってもちゃんと伝わる歌になるんじゃないかなと感じてます。ホントにすごく良い歌だなと思いますね。

――10代の頃から不安や焦燥感はくすぶっていました?

SHiNNOSUKE:そうですね。10代の時って「これからの自分がどうなっていくのか?」とか、将来像に対して漠然と不安を抱えていたりもしたんですけど、自分達も大人になってきて、今少しずつ夢を叶えたりしていく中で、その不安が、よりリアルで現実的なものになってきたよね。

2RASH:そうだね。だんだんリアルな悩みになってきた。

SHiNNOSUKE:CDが売れない時代だとか、現実的な問題も色々とあるじゃないですか。昔だったら見られなかったニュースも今は見るようになってきたし。そういう部分でも、これからに対する不安は結局変わらないかな、と思います。あの頃はあらゆる物事に対して“漠然とした不安感”ばかりを覚えていたけど、若干大人にもなり、人前で歌を歌えるようになり、このステージに立っていられるからこそ、新しい道が開ける希望もあるっていうこともちょっとはわかってきたんですけどね。

U:僕も、昔から言いようのない不安感を持ってたので『DROP』の世界観に共鳴する想いがありますね。そんな僕がドラムを叩くからこそ「多くの人が抱える不安な気持ちを表現できるんだろうな」という感覚は常にあります。

――10代の頃抱いていたフラストレーションを歌にぶつけたりもしていました?

SHiNNOSUKE:そうですね。昔から自分の知らない人のために歌うというよりは、やっぱり自分だったりメンバーだったり、友達や家族のためにというところをまず考えた上で歌っていました。ただ、表現の仕方によって全然知らない人も共感できる経験・言葉になるだろうという感覚は昔からあったので、そこは常に意識してきました。

――『DROP』の歌詞中には♪〜何もかも全部嫌になって〜♪というようなものもありますが、今はそのような投げやりな気持ちになることも無くなりました?

SHiNNOSUKE:そうですね。今の達があるのは、ただ不満をぶちまけて終わるんじゃなくて、ちゃんと最後には♪〜そろそろ俺は歩き出すよ〜♪って思いながらやってきたことの結果だと思うんです。一番言いたかったのは♪〜つまりは俺も同じなんだよ〜♪という歌詞にこめた「みんな同じことを感じているから、前に進もう」っていう気持ちが伝わる歌になったら良いと思いますね。

――2RASHさんとSHiNNOSUKEさんは長い付き合いですよね?

2RASH:高校時代からだから、もう10年以上になりますね。SHiNNOSUKEが高校1年として入ってきた時に僕が3年生だったんで、お互いの10代も20代の頃も知ってるっていうね。(笑)だからSHiNNOSUKEの『DROP』や『コンプリケイション』の歌詞のような姿も見ているし、バンド解散の危機なんかも一緒に乗り越えてきているので、僕達にとっては「すごくリアルな歌になっているな」と思います。

――最終的には前を向いていますけど、そこに至るまでの色々な葛藤が歌詞には書かれています。

SHiNNOSUKE:この歌に込めた想いは、きっといろんな人が当たり前に抱いている気持ちだと思うんです。僕はベッドタウン育ちなので、特にそういう人たちにわかってもらえるんじゃないかなと思いながら書いたというか。
例えば『DROP』の冒頭の歌詞の部分は、朝起きてから駅で電車待っている様な情景や感情を描いているし、そういう毎日の繰り返しに対して葛藤を抱いている人に伝われば良いと思って書きました。そういう想いが、育った環境の異なる(広島の尾道出身の)Uにも響けば、それは僕の中ではすごく嬉しいことなんです。

U:僕も温室育ちなんで、わかります(笑)。

2RASH:広島のね(笑)。

ジャケットだけじゃなく、アニメにも出て欲しい。

――今回『コンプリケイション』や『DROP』など、『DRRROOKiEZ!!』の作品に収録したいくつかの楽曲で「デュラララ!!」の主人公である紀田正臣の声を担当した声優の宮野真守さんがセリフを入れてくれました。

SHiNNOSUKE:最初は「どういう感じになるかな?」と思っていたんですけど、特に詞の朗読ではまた新しい一面が見えたというか、「(俺たちが)詞に込めた想いがより深く感じられるものになったな」と思います。やっぱり、声優さんがあれだけ感情を込めて歌詞を読むと、こうなるんだというすごさを感じましたね。感情の込め方だったり、間の取り方だったり、ある意味勉強にもなりました。interludeでは「池袋に、正臣というキャラクターが帰ってきたよ」と紹介していて、それだけで「デュラララ!!」が好きだった人は泣きそうなくらい嬉しいんじゃないかと思う。

2RASH:きっと、「アニメの続きじゃん!!」って思うよね。

――宮野さんとのコラボはすごく良い刺激になったんじゃないですか?

SHiNNOSUKE:宮野さんが引き受けてくれたっていうことに何よりも感謝です。「デュラララ!!」ファンの人達からしたらホントに嬉しいだろうなと思うし、そういう喜び方をしてくれるだけで、僕らも嬉しいですし。新しい経験を自分たちができたというのもあるのですごく良かったです。

――アニメの映像に歌がのる、曲の合間にセリフが入る、という作用だけで、楽曲自体の響き方も変わってきますよね。

SHiNNOSUKE:アニメの場合は、もうひとつのチームと一緒に作品を作るみたいな感覚かも。映画を作る、みたいな。自分たちは作っている側なので、ロックな面も見えればアニメの歌としても見れるんですけど、原曲の上にセリフが入ったり、アニメーションがついた瞬間に100%「アニメの歌」としての見え方になったりとか。

2RASH:映像と音楽でひとつの作品みたいな感覚で捉えていけるし、そこに携われることはすごく嬉しいことですね。逆に僕らの作品が「デュラララ!!」のサントラみたいな感じというか、BGMに変わる瞬間がある。まるで、映画のティーザー広告みたいな。

SHiNNOSUKE:確かにティーザーっぽい! 各々がそこを意識しつつも、ちゃんとロックソングであって、アニメ好きな人にもわかるものがあるという面では上手く出来たかなという感じがしますね。アニメファンであろうが無かろうが、一回聴いてみて欲しいなって感じです。

――楽曲にセリフを加えたりするなど、その曲自体の見せ方を変えることによっても曲の受け止め方が変わっていきますよね。

SHiNNOSUKE:天気とか場所とか、曲を聴く状況によって全然違う曲に聞こえるだろうし、今回セリフが入ったことでよりそういう感じが増せば良いよね。

2RASH:やっぱり環境だよね。電車の中で、ウォークマンで聴いているかもしれないし、部屋を暗くして聴いてるかもしれないし。

SHiNNOSUKE:本当に今の時代に聞いてもらえたら、きっと響くだろうな、という曲が揃った感じがするので、ホント聴いて欲しいですね。

――出来上がってみて手応えとしてはどうですか?

SHiNNOSUKE:やっぱり嬉しいですね、単純に。

2RASH:朝方に、完成した作品をスタジオの中で聞いたんですけど「あっという間に終わっちゃったね。いいじゃん、いいじゃん!」みたいな感じでした。こうやって曲順を並べて聞いた瞬間、新しいストーリーが出来上がった感じでした。

U:一曲目からこの順番で聴くことによって、また新しい物語が生まれるんだなと感じましたね。そうそう、なんといってもこの自分たちの姿がアニメとして出てくるジャケットが嬉しくて。そのままアニメにも出てきて欲しいなっていうくらい。

SHiNNOSUKE:さらなるワガママを言ってる(笑)。ホントに遊ばせてもらった感じがあるよね。ロックアルバムとアニメとのコラボ・アルバム。2枚のアルバムを出した感覚っていうか。捉え方によっては2枚分なのかなという感覚があるから。それと、曲順と曲間にもすごくこだわったので。……モメながら。(笑)

2RASH:1秒単位の長さの差にすらこだわったりしたよね。畳みかけたい派(SHiNNOSUKE・2RASH)と、ちゃんと分けたい派(U)に別れて。

U:俺は5秒が良い。

2RASH:俺は2秒の間が良い。

SHiNNOSUKE:そこでお互いの価値観が見えてきたよね。1秒の大切さって大きいですよね。だから「そこ0.2秒短くしてください!」とお願いしたり。アニメとのコラボということもあって、1曲1曲にストーリーがあるから、間もすごく大事だなと感じていました。だからそこは特に気を使いながらやりました。

僕達の気持ちとアニメがリンクした。

――『IN MY WORLD』もアニメの世界観を意識しながら作っていった感じですか?

SHiNNOSUKE:そうですね、『IN MY WORLD』は「デュラララ!!」の時に『コンプリケイション』を使わせてもらったり、「BLEACH」の『Song for…』を歌わせてもらったり、何度もアニメの曲をやらせてもらった中で、ようやく自分達自身が楽しみながらタイアップ出来る感覚になってきたというのもありました。もちろん原作やアニメを見た上で、アニメの世界観が何を伝えようとしているのかをきちんと掴んだり、自分たちがアニメから感じることを音楽に変えてやろうという気持ちもありました。
「青の祓魔師」の主人公は悪魔と人間のハーフ。しかも主人公は自分の父親であるサタンを倒しに行く、という結構ヘビーな運命の物語になっている。だけど主人公が胸に抱いている「自分の正義のために、どうにも出来ないかもしれないけど立ち向かっていく姿勢」に、自分たちが今音楽をやっていく上で「もっとこういう夢を叶えてやろう、もっとこういうことを音楽で変えてやろう」っていう気持ちとすごくリンクするなって思ったんです。そうやって、ちゃんとリンクする場所が見つけられたので、そこを最初にテーマとして決めた上で『IN MY WORLD』を作っていった感じだよね。

2RASH:サウンドもそうだよね。作品の世界観を知った上で、じゃあ今回はヘビーにしてみようみたいな。で、チューニングを下げたり、疾走感を出したり。そこに聴きやすいメロディを乗せてみたり。新しい曲の作り方をしたと思います。「青の祓魔師」という作品とのコラボが無ければ出来なかった曲かもしれないっていうくらい、僕たちの中ではまた新しく成長出来た曲になっています。

――何度かコラボを重ねていくことによって、お互いの良さを掴んでいくという感じですかね。

SHiNNOSUKE:「デュラララ!!」も「BLEACH」も「青の祓魔師」も、自分たちがリンクできる場所が無かったらここまで納得できる作品になったかわからないので、本当に良い出会いだったと思います。Uが今年の1月に入って、地方へライブに行ったり、音楽を作ったりと、一緒に時間を過ごしていくうちに、どんどん3人の関係もしっくりきたし。サウンド的にも本当に、自分たちにとって新しい可能性を引き出した楽曲になったと思いますね。

U:僕、ROOKiEZ is PUNK'Dに加入してから初めてのレコーディングだったんです。「青の祓魔師」というアニメから感じた感情的な部分とか、ストレートな思いだとか、そういうものもドラムに詰め込もうと思って、スネア一発叩く上でも、迷い無く自分の思いを乗せて叩いていたんですけど、その考え方がハマって、初めてのレコーディングなのにすごく上手くいっちゃいました(笑)。

SHiNNOSUKE:自分で言っちゃいますからね(笑)。

U:ヘビーさも疾走感もある曲なので、この曲においてドラムはかなり重要になるんじゃないかと思い、気合入れて叩きました。そこにベースも絡んできて、もっと疾走感が出ていった。その上さらにメロディが乗っかってきたことで、すごく良い作品になった感がありますね。

――『IN MY WORLD』の場合、いかにビートを出すかも大切なことですよね。

U:そうですね。ライブ感っていうのも大事というか、音源という感じではなくて、ライブでドラムを叩いているようなエモーショナル感を『IN MY WORLD』の中に出していくのを強く意識しましたね。

SHiNNOSUKE:普段はチューニングもノーマルなドロップDチューニングだったりするものを、C#まで半音下げているので、意外と洋楽っぽいサウンドになったと思うんです。

2RASH:エンジニアさんとも「洋楽っぽさを出したい」って言っていて、ギターの音もわざと荒くしたりとか。

SHiNNOSUKE:そんな中でも、ちゃんとメロディがいろんな人に受け入れてもらえるものになっているので、すごく自分達らしいというか、良いところをついた歌になったと思いますね。

――本当に、良いカラーを出せた1枚になりましたね。

SHiNNOSUKE:そうですね。『IN MY WORLD』、色んなものに立ち向かっていくためのライフ・ソングになっていると思うんですよ。あと今回は、さらに新しく面白いことをしてやろうと思ったんです。主人公が悪魔と人間のハーフなので、その二面性を出したいなと思い、ボーカルを最初から最後までフルハモにして、悪魔の声と人間の声を表現してみたりとか。「実は、意外と凝っているな」っていうポイントに気づいてくれる人がいたら嬉しいですね。

――『IN MY WORLD』が出来上がってみて、手応えはどうですか?

2RASH:僕たちの今までの流れと違った曲が出来たというのが、まず大きいです。アニメのサイズには89秒というのがありまして、僕の中には「89秒の美学」があるんですね。今回はAメロで終わって、最後の歌詞が♪〜諸刃の剣振りかざした〜♪の所で終わるんですけど、アニメの映像と合わせてみると「やっぱりそれで終わるよね!」 という絵になっているんですよ! だから「サビで終わるよりかは、Aメロまでいって終わる構成にする」っていうように、そういうところまで計算してやれたのも楽しかったです。

U:今回から自分がドラムで入って、ROOKiEZ is PUNK'Dの楽曲にすごく新しい色が出たと思うんですよ。もちろん僕のドラムの色も。その上で、これからやりたいことが色々見えてきたなって感があります。

――「俺の色が出てるぜ!」みたいな感覚はありますか?

U:染めてやったぞ、みたいなね(笑)。自分の音がしっかり鳴ったのは嬉しかったですね。

2RASH:染まりましたね(笑)。

SHiNNOSUKE:でも、ホントに良い作品が出来たなっていうのが率直な感想です。これからもっともっと色んなことをやっていけるんじゃないかという新たな可能性が見えた作品にもなりました。「これからの自分達も楽しみにしていてね!」といえる1枚になった気がしています。

単なる「アニメの歌」じゃない。

――アニメと音楽。お互いが巻き込みあいながらコラボしていくっていうのも良いですよね。

SHiNNOSUKE:せっかくやるんだったら楽しくやりたいし、アニメ側の人達も僕らを選んでくれたわけだし、そこから僕らを好きになってくれた人達を僕らも好きになっていきたいですし、そういうつながりを大事にしていきたいです。
アニメと音楽、お互いがちゃんと良い形で盛り上げ合っていくのが本当の意味でのタイアップだと思っているので、ただ「アニメの歌を書いて曲を流してくれました。ラッキー!」っていうのは全然面白くないと思っています。そういう、僕たちの思う「本当のタイアップ」を今自分達は上手くできている。それが、すごく嬉しいですね。

2RASH:僕はアニメ製作者側も僕らと同じようにアーティストだと思うんです。「アニソンのタイアップの場合、僕達がやったような形(同じ作品に対してバンドと声優・制作陣が世界観を共有しあいながら絡み合い、1つの作品にしていくという形)が果たして成立するのかな?」とちょっと思ったときもありました。でも結果、見事成立です(笑)

――ライブにもアニソンファンは来てくれるようになったりしました?

SHiNNOSUKE:最近来てくれるようになったね。「デュラララ!!」で僕らを知って『IN MY WORLD』を聴いて「そういえばこのアーティストって『コンプリケイション』歌っていた人じゃない?」って思ってくれたことがきっかけで「ライブ来ちゃいました」みたいな。「BLEACH」も含め、やっと今までやってきたことが繋がりとして見えてきましたね。アニメが好きな人達に対しても僕らがちゃんとアニメに対して真剣に取り組んでいる姿勢が見えてきているのかな? というか……。

――やっぱり作品とリンクしていくことで、共感も得られるんですね。すごく良くコラボレートしていると思います。

SHiNNOSUKE:そうですね。本当にそれは思います。あとはライブを通してもっともっと新しい人たちと出会っていきたいですね。

TEXT:赤池沙希

 
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