集英社「週刊少年ジャンプ」連載で4年間連載し、今年4月よりTVアニメの放送が開始した大人気作品『SKET DANCE』。ボッスン(藤崎 佑助)・ヒメコ(鬼塚 一愛)・スイッチ(笛吹 和義)によって設立された「スケット団」を中心に、学生生活を面白おかしく描いていくこの作品は、脇役たちも個性派揃いだ。
中でも、ひときわ異彩を放っているヴィジュアル系男子・ダンテ役を演じるのはGACKT。ミュージシャンでありながら、声優・俳優と幅広く活躍する彼に、『SKET DANCE』の魅力やアニメ・漫画に対する熱い想いを伺った。
ライブ感が、すごく面白いと思うよ。
アニメ『SKET DANCE』 毎週木曜日 18時〜 テレビ東京系列にて放送中
■原作:篠原健太(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
■監督:川口敬一郎
■シリーズ構成:猪爪慎一
■キャラクターデザイン:中武学
■アニメーション制作:タツノコプロ
■キャスト:
ボッスン/藤崎佑助:吉野裕行
ヒメコ/鬼塚一愛:白石涼子
スイッチ/笛吹和義:杉田智和
安形惣司郎:関智一
椿佐介:下野紘
丹生美森:高本めぐみ
浅雛菊乃:小林ゆう
榛葉道流:野島健児
中馬鉄治:中田譲二
武光振蔵:三宅健太
矢場沢萌:豊口めぐみ
吉備津百香:井上麻里奈
早乙女浪漫:茅野愛衣
高橋千秋:佐藤聡美
結城零呼:折笠富美子
八木薫:名塚佳織
ダンテ/伊達:GACKT
■ストーリー
開盟学園高校・生活支援部――通称“スケット団”。“人助け”を目的に結成されたこの部活。そのメンバーは、地味だけどやる時はやるリーダー・ボッスン。金髪関西ツッコミ娘・ヒメコ。メガネの知性派オタク・スイッチ。
……3人だけ。
学園生活の中で誰もが抱えている、ささいな事だけど切実な悩みや問題。それらを真剣に、一生懸命に解決してくれるのが“スケット団”ッス!
と言えば格好はいいが、基本的には部室でダラダラ、ボケて、スベって、ツッコんで。たまに舞い込む依頼ときたら“落し物探し”や“ペットのお守り”などささいな事ばかり。それでも“スケット団”は全力で取り組む熱いヤツら。今日も“スケット団”の元へ、ヘンテコなヤツからのヘンテコな依頼が舞い込む。今日も“スケット団”は無事お悩み解決できるのか?!
■DVD「SKET DANCE」体験入学版

6月24日発売
本編DVD+特典CD
価格:1,260円(税込み)
品番:AVBA-49010/B
発売元: エイベックス・エンタテインメント
販売元: エイベックス・マーケティング
■関連リンク
声が出るアニメ『SKET DANCE』公式サイト |
−−今回『SKET DANCE』でダンテ役を演じてみて、このアニメの魅力はどこだと感じましたか?
会話のテンポ感だね。実際にアフレコをやっている時も、会話のテンポ感を大切にするために途中で止めたりしないんだ。通常のアフレコは、シーンごとに声を入れて、止めて、確認して…っていう風にやるんだけど、この作品は一切止めないんだ。最初から最後まで1話分、声優が全員立ったままで、何本かあるマイクの前に入れ換わり立ち替わりどんどん声を入れていく。そういう中で生まれたライブ感が、すごく面白いと思うよ。
−−上手くリズムに乗ってやらないと、入りそびれそうですね。
そうそう。大縄跳びみたいな感じ(笑)。上手に入れないと、自分の出番が素通りするんだ。今までこういう録り方をした経験がなかったから「これ、いつになったら止めるのかな…?」って思いながらやっていたら、どんどん過ぎてっちゃって。僕はリハーサルの時に2回自分の出番を素通りしたよ(笑)。
−−他のベテラン声優さんでも、そういう現場は珍しかったんでしょうか?
どうなんだろう? 僕は初めての経験だった。自分のマイクがあるわけじゃないから、どこのマイクスタンドの前に立てば良いかとかもその場の雰囲気で決まっていくし、自分で空いているマイクを見つけて上手く入っていかないといけないからね。でも、「こういう録り方をやっているから、このアニメはこれだけノリの良い進行になるんだな」って感心した。さすがだなーって。アフレコをしている時も、テンポ良く進んでいく感じが楽しかったしね。
−−なるほど。そういう録り方をしていると分かった上でアニメを見ると、余計に面白く感じそうですね。
そうだね。
多い時は段ボール3箱分くらい(笑)
−−今回、GACKTさんが演じられたダンテは、ヴィジュアル系バンド・JardiN(ジャルダン)のボーカルでヴィジュアル系の世界観に陶酔している役ですが、この役の見所はどこだと思いますか?
ヴィジュアル系をやっている僕が「あー、こんなヤツいたいた!」っていう役を演じることの面白さじゃないかな? 「このキャラクターはGACKTさんをイメージして作りました」って言われた時は、「僕ってこんな感じで思われているのか?こんなに根暗じゃないけどなぁ…」って思ったけど(笑)。きっと、昔の僕をイメージしたんだろうね。今でこそ“ヴィジュアル系”は1つの文化になっているけど、当時は、僕も含めて異様なものだっただろうから……。で、そんな僕が「昔、こんなヤツいたなぁ……」って思うくらいのキャラが、今回のダンテという役柄なんだ。
−−つまり、自ら、昔の自分を演じたような感じですか?
というより、高校生って夢を追いかけるじゃない? ヴィジュアル系が流行ったら、自分もヴィジュアル系っぽいことをやってみたりさ。そういう感じだね。
−−ダンテという役柄で、特にどういう所が自分と似ていると思いますか?
間が長いところじゃないかな(笑)。あとは、漫画やアニメが好きなところ。アニメも時間があれば見てるんだけど、何よりも本棚がすごいことになっているからね。
−−ダンテは『NARUTO -ナルト-』が大好きなんですよね。
そうそう。でも、僕はジャンルはあんまりこだわらずにいろいろ読むかな。それこそパッと見て絵が気に入ればすぐに買っちゃうし、ツアーに行くと大変だよ。まず、ツアー先の駅を降りたら大型書店に行って、店の端から「このシリーズ、このシリーズ…」って勢いで漫画を選んでいくから、多い時は段ボール3箱分くらいになるんだよ(笑)。ただ、僕は本を読むのがすごく速いから、漫画だと1冊5・6分で読み切っちゃうこともあって。いくら買っても足りない。
−−そんなにハイペースで購入していたら、お家も大変なことになりません!?
家の「GACKT文庫」に置いてあるんだけど、スタッフが勝手に持っていくから、徐々に減っていってる。しかも、「返せよ!」って言いたくても、誰が持っていったかわからないから言えなくて。シリーズごとに1巻から順番に並べたはずが、「1巻、2巻、8巻、10巻……なんだよ! この抜け方!」って感じになっているんだ(笑)。
−−あらら…(笑)。また、ダンテはすごく惚れっぽい役なんですが、そこは自分と似ていると思いますか?
まぁ…、僕は情熱の人だからね。ただ、僕はもっとストレートに言うから、遠回しに話すダンテとは正反対。自分で演じていても、ダンテの言っていることがわからないことも多かったしね。だって、嫌でしょ? ダンテみたいにいきなり「翼」とか言われたら(笑)。
−−確かに言われた女の子はビックリしますよね。「何言っているんだろう、この人……」って(笑)。
だよね。でも、彼のセリフで、「間違っているんだけど」って言う代わりに「過ちの天使(エンジェル)」って言うシーンがあって、その表現は面白いなって思った。すごいなって。
ミュージシャンが声優に挑戦したという意識ではやっていない
−−今までシリアスな役を演じることが多かったGACKTさんにとって、こういうコミカルな作品に参加するのはどんな心境だったんですか?
面白いからアリだよ。ひとつの作品を作る上で、シニカルだから、コミカルだからって理由で演じているんじゃないし、クオリティの高い作品を作るために僕らがいるわけで。シニカルなものを求めて面白くない作品を作ったって意味がないからね。
−−より良い作品を視聴者に届けることが、いちばん大事なことだと。
そう。アニメは子供たちの背中を押す教材だと思っているから。そういう仕事に関われているのはすごく幸せなことだと思うし、アニメをきっかけに「この声を当てているのは誰だろう?」って僕のことを知って、僕の考え方や生き方に触れてもらえたら良いと思っている。
−−アニメをきっかけにして、ミュージシャンとしての本質を知ってほしいということですか?
いや、そういうことじゃない。僕は、音楽も、俳優も、声優も、全ては「表現」の一環としてやっている。もちろんミュージシャンとしての自分が根本にはあるけど“ミュージシャンが声優に挑戦しました”っていう意識ではやっていない。表現者として出来ることを全部やっているだけ。
−−しかも、今回は、役を演じるだけでなく、ダンテとして歌も歌っています。歌う時に何か意識したことはありますか?
ちょっとアグレッシブに歌ったりはしたけど、あんまり意識的に変えようとはしてない。特にヴィジュアル系らしさを誇張したわけでもないしね。今はまだ制作途中だけど、最終的には「あぁ、GACKTだ!!!」って感じに仕上がるんじゃないかな。
コミックを読んだことがない人も楽しめる
−−ちなみに、今後も声優としての活動は続けていく予定ですか?
うん。誇りある仕事だから、自分の時間が許す限りはやっていこうと思っている。
−−ズバリ「この漫画がアニメ化したら声優をやりたい!」という作品は?
『修羅の門』がアニメになったら、僕がやりたいなぁ。あとは、もうアニメ化しているけど『ろくでなしBLUES』とか。『ROOKIES』も良いよね。
−−漫画を読んでいると、自然と、自分と重ねてしまうキャラクターっていますよね。その役を演じてみたいって感じですか?
いや、僕の場合は、自分と重ねるというよりも、漫画の世界に入っちゃうんだよね。入りすぎて、漫画を読みながら泣いていることも多いし。例えば、テンションの上がらない朝に『ROOKIES』を1巻から全部ブワァーって読んで「…よし、頑張ろう」みたいな(笑)。そういうことがよくある。
−−それほど漫画好きなGACKTさんが、どのようにして漫画に声(命)を吹き込んでいるのか? そこが1番の見所かもしれませんね。
そうだね。非常にテンポ感のあるアニメだから、コミックを読んだことがない人も楽しめるはずだし、逆に、アニメを見てから「これ面白いな」ってコミックのファンになる人もいると思う。そんな中、僕はスーパー高校生を演じるわけだけど「そんなヤツいないよ!」って絶対ツッコミが入るだろうね(笑)。でも、僕の演じるダンテを見て感動してくれたら嬉しい。楽しみにしていて。
TEXT:斉藤 碧
(C)篠原健太/集英社・開盟学園生活支援部・テレビ東京 |