8月18日より発売がスタートした『スーパー戦隊VSサウンド超全集!』。同シリーズは18日にリリースされた4タイトル含め、全部で13タイトルが登場予定。その作品すべてのオープニングを飾っているのが、Project.R(高取ヒデアキ/YOFFY/谷本貴義)の歌う『バーサス!スーパー戦隊』。これまで配信のみでしか聴けなかった楽曲が、ついにCDに収録された。お三方とも縁の深いエキサイトアニメとして、もちろん高取ヒデアキ×YOFFY×谷本貴義のスペシャルトークをお届けします!
“新・魂の三兄弟”のドラマ!!
−−3人とも普段からとても仲が良い関係ですが、お付き合いも結構長いんですか?
高取ヒデアキさん(以下 高取):サイキックラバーとは長いですね。谷本君とは「獣拳戦隊ゲキレンジャー」からだけど、「炎神戦隊ゴーオンジャー」の『炎神セカンドラップ-TURBO CUSTOM-』へ参加して、Project.Rのメンバーになってから急激に関係が深まった感じでしたね。
−−戦隊シリーズに関わる人たちの場合、Project.Rをきっかけに、互いの関係を深くしていませんか?
高取:Project.Rが生まれたことで、横の繋がりが一気に深くなりましたね。
YOFFYさん(以下 YOFFY):お二人と初めて出会ったのが、キッズステーションで放送していた「アニパラ音楽館」を通してでした。2000年代初期の頃でしたね。でも実は、3人とも戦隊シリーズの前に「トランスフォーマー」シリーズで繋がりを持っていたんです。
高取:僕がまだCOAとして活動をしている頃、「ビーストウォーズ〜超生命体トランスフォーマー〜」のOP歌『SPACE DREAMER』を歌いました。
YOFFY:サイキックラバーのデビュー曲が、「超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説」の主題歌『TRAMSFORMER -Dream Again-』でした。
谷本貴義さん(以下 谷本):そして僕が「トランスフォーマー スーパーリンク」のED曲『Calling you』を歌いました。
YOFFY:そんな繋がりも、この3人の間にはあったりします。
谷本:そこから、新・魂の三兄弟(?!)のドラマが始まっていたとは…。
−−その当時、横の繋がりはどうだったんですか?
高取:作品を介して、3人で何かをやるというのは、特になかったですね。
YOFFY:この3人が同じ会場にいたという事でいうと、「アニパラ音楽館」の公開録画の時、まだお互いのことを深く知らない関係のままでした。たくさんのゲスト陣が参加していた中、同じ空気を吸っていたってことを、今思い出しました(笑)。
−−いろいろなニアミスを繰り返しつつ、今こういう熱い関係になれたわけですもんね。
谷本:そうですね。それを思うと、涙ぐましい感じが…。
YOFFY:よくぞ、みんな生き残って出会えたよね(笑)。
高取:最初の出逢いから数えたら、もう9年くらい経ちますからね。
ハリケン→アバレ→デカ…激動の時代
−−戦隊シリーズに関わる人たちの関係が深くなったのは、21世紀に入ってからじゃないですか?
高取:僕は、「忍風戦隊ハリケンジャー」から特撮の世界に足を踏み入れたんですけど、前年の「百獣戦隊ガオレンジャー」でテーマ曲を歌った山形ユキオさんは、イベント自体が本当に少なかったし、番組放送中でも年に数回歌う程度だったというお話をしていました。
YOFFY:「忍風戦隊ハリケンジャー」から、イベント出演は一気に増えたんじゃないですか?

高取:「忍風戦隊ハリケンジャー」から増え始めたのは間違いないですね。あの1年間はかなりイベントに出ていましたから。
YOFFY:「忍風戦隊ハリケンジャー」「爆竜戦隊アバレンジャー」「特捜戦隊デカレンジャー」と、その頃は作品を重ねるたびに、イベント数も急激に増えていった時代でした。
−−特に「特捜戦隊デカレンジャー」は相当イベント多かったんじゃないですか?
高取:全国各地のイベントで歌うというスタイルは、「特捜戦隊デカレンジャー」で確立された部分は多かったと思います。ちょうど「忍風戦隊ハリケンジャー」の頃から、コロムビアさん内でもスタッフの一新があり、その頃から作品を重ねるごとに新しいノウハウを身につけ、今へと繋がった感じですからね。
YOFFY:「特捜戦隊デカレンジャー」で爆発的にイベント数が増え、その頃からイベントでも積極的に歌えるシンガーというのが選ばれる条件の一つとして加味されたような(笑)。Sister MAYOさんなんか、キッズ向けイベントで歌うなんて絶対に無理!と言っていたのに、「魔法戦隊マジレンジャー」では、しっかり子供たちと踊りながら歌ってたし(笑)。
谷本:「獣拳戦隊ゲキレンジャー」なんて、僕が歌うことが決まった時点で、すでに年内のイベント・スケジュールもビッチリ決まっていましたからね。
初の男性シンガー陣のコラボレート
−−Project.Rの存在って、やはり大きいものがあるんですか?
YOFFY:あると思います。でもProject.Rって、そもそも谷本くんとSister MAYOさんのユニットだったと…。
−−気がついたら色々な人たちが参加していたと(笑)
高取:まさか、戦隊シリーズでダンスをすることなる…というのも、衝撃的でしたけどね。
谷本:僕らも最初の時点では、『炎神ファーストラップ-Type Normal-』を3ヶ月ほど歌い、次に控えている高取さんと五條(真由美)さんのチームに歌を引き継ぐと聞いてました。でも結果的に、作品を重ねるごと、メンバーがどんどん足される形になっていったという(笑)。
YOFFY:参加したばかりの頃、高取さんよく「俺もProject.Rのメンバーなのかな?」て言ってましたよね。
高取:自問自答してました(笑)。だけど自分の名前がクレジットされてるのを見て、「あっ、やっぱりそうなんだ」と納得(笑)。
谷本:自分の場合、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」から戦隊シリーズに参加したんですけど、最初の1年間は、「自分一人で歌い、戦わなきゃいけないんだ」という気持ちでやっていたので、戦隊シリーズに関わり出した2年目で、いきなり横の繋がりが増えたのにはビックリしました。
−−かつての「戦隊シリーズ」って、連続で関わることはまずなかったわけですが、今は、OP/EDの連続はなくとも、挿入歌やイメージソングなど、色々な形で何年も関われる状況が生まれてきていますね。
YOFFY:そこは、Project.R自体が歌い手の集まりではなく、「音楽の制作集団」というニュアンスが強いからだと思います。“歌えて詞や曲も書ける”という人たちの総称が、Project.Rと思っています。
高取:中には、プレイヤーとして参加しているメンバーだっているし、Project.Rってコーラスや演奏のみならず、ダンスまで要求されたりもするように、色々なことを要求される場でもあります。それにしっかり応えられつつ、どれだけ自分のカラーをそこに出していけるのか?!そのノウハウを持っている人たちばかりが、このProject.Rには集まっているし、積極的に起用されてるんだと思います。
−−気がついたら、大きなファミリーになっていますもんね。
YOFFY:それが心強いですよね。それまでの「戦隊シリーズ」って、谷本くんも言ってたように、孤独な戦いというイメージがあったんですよ。メンバーは毎年変わるし、2年連続は歌えませんという世界だったと思うんです。それが、Project.Rという形を取りながら、色々な形で「戦隊シリーズ」に関わっていけるようになったのは嬉しいことですよね。しかも、谷本くんと五條さんのデュエットがあったりなど、色々な組み合わせの広がりも生まれてるし。
高取:でも、まだまだやってないデュエットのほうが多いんですよね。
YOFFY:男性シンガー陣のコラボレートという意味では、この『バーサス!スーパー戦隊』が初ですからね。
バーサスですかっ?!
−−『バーサス!スーパー戦隊』は、歌うメンバーが本当に豪華だなと思いました。
高取:僕らの前には、“魂の三兄弟”という大先輩がいらっしゃいますからね。
※魂の三兄弟…劇場版「轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊」の主題歌『伝説』を歌った、串田アキラ/Mojo/宮内タカユキの3人ユニットの通称
−−その魂を受け継いだのが、今回の3人というわけですね。
高取:そこはやっぱり意識していましたね。とても重い責任感はありますし、御三方とも現役最前線で活躍されている方々なので、僕ら自身まだまだ遠い存在ですけど、あの3人の姿をイメージして歌った面はありました。それに『バーサス!スーパー戦隊』自体が、歌っていて熱くなれる楽曲なんです。
−−「戦隊シリーズ」の顔となるに相応しい楽曲だと思います。レコーディングは、どんな感じでした?
谷本:一番最初に歌入れをしたのが高取さんだったんですけど、ものすごく激しいテンションで歌われていたので、それをどう超えようか、いきなり大きな課題が目の前に現れました(笑)。
YOFFY:「最初からこのテンション?!」という(笑)。一発目の♪バーサス♪を聴いただけで、そのパワフルさにヤラれたからね。
谷本:一発目で、「そのバーサスですかっ?!」って(笑)。
高取:僕自身は、意外とスロースターターなんですけど、やっぱり3人の歌い手がいる中、トップバッターで走るなら、いきなりMAXから始まらないと失礼じゃないですか。実際に熱い楽曲だし。
YOFFY:僕のパートには、♪ハートチリチリ♪とか♪ゴーゴーゴーファイト♪など、どう解釈して歌ったら良いのかわからないワードが多くて(笑)。個人的には、サビの一行目に出てくる♪決めたら 決めたら♪や♪一つに 一つに♪など、言葉をリフレインしていくところにジーンときちゃいました。
高取:各自歌ったパートが短いので、みんなMAXなテンションを、ひと言ずつに込めて歌ったように、それぞれの個性が1ワードずつに出ているから、けっこう面白いですよ。
YOFFY:テンションの持っていき方が一人一人違うから、そこが面白かったですね。最初からガーッと上げてく人もいれば、ジワジワ上がっていく人もいる。それを見ながら、気合いの入れ方一つを取っても、みんな違うんだと感じてました。
昭和と平成の化学反応
−−もともと『バーサス!スーパー戦隊』は、配信限定のリリースでした。
YOFFY:「スーパー戦隊VSシリーズ劇場」の放送自体が関東ローカル(日曜朝6時30分・テレビ朝日)なので、関東の人しか観れないというのが残念だったうえに、番組の冒頭で流れるのが、サビの♪バーサス×3♪のみ(笑)。だから、配信とはいえ、フル音源として聴いてもらえる方法があったことはすごく嬉しかったんですけど、僕のように携帯電話で音楽を聴く習慣を持たない人にとっては、なかなか聴きづらかったです。それが今回ついにCD化ですからね。
高取:しかも、「スーパー戦隊VSサウンド超全集」計13枚の冒頭すべてに『バーサス!スーパー戦隊』が入ってるという(笑)。それぞれの「戦隊シリーズ」ファンからすれば、何枚買っても、1曲目は「またかよっ!!」となってしまうんだけど(笑)。でもこの曲は、本当にすごくいいので、「戦隊シリーズ」好きな方には、ぜひ聴いていただきたいです!作曲・編曲をしてくれた高木洋くんは、「侍戦隊シンケンジャー」の劇伴をやった人なんですけど、とにかく、彼の作る楽曲はどれも素晴らしいんです。“魂の三兄弟”が歌った『伝説』は、昭和の戦隊ナンバーを体現した楽曲だと思うんですよ。だけどこの『バーサス!スーパー戦隊』は、昭和の香りもちゃんと残しながら、平成の戦隊ナンバーを総称する作品になっていると思います。
−−♪バーサス♪の部分を聴いただけでも、戦隊ナンバーらしさ満点ですよね。。
高取:そうなんですよ。番組は観れなくても、日本全国の人たちに、ぜひ聴いてもらいたいし、機会があったらどんどんこの歌を唄っていきたいなとも思ってます。
谷本:楽曲自体がすごく生っぽいというか、ライブ感あふれる感じに仕上がっているんですよ。だから、ライブで唄ったら絶対に盛り上がりますよね。
YOFFY:それこそ、息づかいまでもが伝わってくる仕上がりなんです。この『バーサス!スーパー戦隊』は、昔の「戦隊シリーズ」の伝統を引き継いでると言うか、シンガーたちの生々しいスキルで勝負している感じが、すごく出ている楽曲だと思います。
谷本:ヴォーカルの音量とか、昔と一緒ですもんね。
高取:『バーサス!スーパー戦隊』、ぜひ「戦隊シリーズ」で何かをやるときの定番テーマ曲になってくれたら嬉しいですね。みなさんにも絶対気に入ってもらえる自信を持っています。
−−ぜひ、3人が一緒に歌っている姿を、生で観たいです!
高取:3人とも、それぞれアクティブに活動をしているので、それぞれに『バーサス!スーパー戦隊』を歌いながら広めたり、誰かのライブに飛び入り参加してセッション感覚で歌ったり。。。どういう形かわからないけど、少しでもこの曲を広めてゆくチャンスは作りたいと思っています!
YOFFY:どこかのライブで3人が顔を合わせ、『バーサス!スーパー戦隊』を歌える環境(音源や演奏できる人がいればなど)があれば、セッションで歌っても面白いですよね!
谷本:ぜひ、3人で歌う機会を作ってください!ね、コロムビアさん(笑)。
TEXT:長澤智典/PHOTO:西村康祐 |