現在、テレビ東京系で好評放送中のTVアニメ「爆丸バトルブローラーズ ニューヴェストロイア」。サイキックラバーが歌うオープニングテーマ『超!最強!ウォーリアーズ』が、5月19日にCD発売。さらに鵜島仁文が歌うエンディングテーマ『BANG!BANG!BAKUGAN』も、4月28日にCDリリースとなる。エキサイトアニメで公式ブログを連載中で、交流も深いこの2組のスペシャル対談が実現した!
「爆丸バトルブローラーズ」は世界がターゲット
−−サイキックラバーと鵜島さんとは、もう長いお付き合いですよね?
鵜島仁文さん(以下 鵜島):そうですね。気がつけば結構長い付き合いになりますね。恒例のAJF深夜イベント「ゆかいな仲間たち」ではコスプレして、コラボしたりもしましたからね。でもまさか、「爆丸バトルブローラーズ ニューヴェストロイア」で共演することになろうとは…。サイキックラバーは、「爆丸 バトルブローラーズ」の前作でもテーマ曲を歌ってますよね?
YOFFYさん(以下 YOFFY):そうですね。前作では、『ナンバーワン・バトルブローラーズ』『ブッちぎり∞ジェネレーション』を歌い、今回の『超!最強!ウォーリアーズ』で爆丸シリーズ通して3曲目となります。
−−「爆丸バトルブローラーズ」は、海外でも非常に人気の高い作品ですよね?
YOFFY:そうなんですよ。想像以上に大人気作品です。
鵜島:新シリーズが始まって、玩具(トイ)がすごく売れてますよね。大型量販店でも「爆丸バトルブローラーズ」関連の商品がけっこう売り切れてるみたいです。
YOFFY:実際の玩具と対になっている作品だから、すごく嬉しいことですよね。
鵜島:今回のテーマ曲を作る際に苦労したことがあったら教えてもらえますか?
IMAJOさん(以下 IMAJO):この『超!最強!ウォーリアーズ』に決まるまで、5曲〜6曲は候補曲を出したかな?
YOFFY:最初の頃に出した楽曲たちは、制作サイドから「イメージに合わない」と何度も言われて。。。何が求められているのかわからなくなってた時期もありました。
鵜島:番組のオープニングって、けっこう特殊な始まり方をしてますよね?
YOFFY:あれは、イントロの間に前回までのあらすじを入れるから長めにして欲しいという指定があったんですよ。と言うのも、「爆丸バトルブローラーズ」って、日本のみならず、最初から海外放送も視野に入れて制作しているアニメなんですよね。海外のアニメって、先にあらすじがあって歌に入るっていうのが主流らしいんです。だからこの作品も、そういう風にしました。
鵜島:まさに海外での放送フォーマット用に作られたアニメ作品なんですね!
YOFFY:そうなんです。僕らは、同じく海外でも放送された「超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説」という作品の主題歌を手がけたときも、同じような経験をしていたので抵抗なかったですね。
IMAJO:それだけ「爆丸バトルブローラーズ」シリーズも、戦略的に練られたアニメ作品なんですよ。
『BANG!BANG!BAKUGAN』はOP?ED?
鵜島:『超!最強!ウォーリアーズ』の歌詞って、けっこうストイックなと言うか、崖っぷちな感じが出てますよね。
YOFFY:歌詞の中に、“ギリギリだぜ”という言葉が何度か出てくるんですけど、この歌では“限界ギリギリ感”を出したかったんです。と言うのも、今回の物語は一度やられながらも、そこから復活していくというストーリーなので、その“崖っぷち感”を出したかったんです。
鵜島:すごく疾走感を持った楽曲ですよね。
IMAJO:そう感じます?でも実は、そんなテンポが速いわけじゃないんですよ。巧みにリズムと演奏のタイム感をずらすことで、疾走性や臨場感が出てくるよう作り上げました。
鵜島:えっ!?そうなんですか?そこのポイント興味あるなぁ。ちょっと教えてください!
IMAJO:『超!最強!ウォーリアーズ』は、打ち込みのドラムをベースにしてるんですけど、その無機質なリズムに対して、ちょっとだけ走った演奏を心がけていくと、実は人の感情が入った疾走感が生まれていくんです。逆にバラードだったら、ちょっと遅れて演奏すると重みや哀愁が漂ったり。そういうリズムに対するアプローチのコントロールをするだけで、感じ方が変わるんです。
−−3人とも、ルーツにハードロック/ヘヴィメタルを持っているよう、その味も楽曲の随所に活かされてます。
鵜島:好みは似てますよね。IMAJOくんのギター、僕大好きですよ。聞くたびに「やられたぁ〜!!」って感じがしてます。
IMAJO:ギターの音大好きなんですよ。ちょっと押さえ方を強くするだけでピッチが上ったり。そういう人間くさい面をギターは出せるから、好きなんですよね。
YOFFY:むしろ、鵜島さんの歌ってる『BANG!BANG!BAKUGAN』のほうがオープニングっぽい感じが出てますよね。
鵜島:裏話をすると、最初はオープニングテーマで依頼を受けたんです。それでこの曲を作って提出したら、エンディングテーマになりました。
YOFFY:なるほど。あの曲をエンディングテーマ用に作ってたとしたら、むしろ凄いですけどね(笑)。でも、エンディングテーマに決まったことで、手を加えたりはしなかったんですか?
鵜島:イントロの部分は少し直しましたね。むしろ、オープニングに負けないように!という意気込みで(笑)。
逆に注文したんです!
YOFFY:アニメを彩るテーマ曲って、けっして“独りよがり”では作れないものじゃないですか。鵜島さんは、いつもプロデューサー的な視点で物事を捉えてらっしゃる方ですよね。
鵜島:嬉しいですね、その言葉。「爆丸バトルブローラーズ ニューヴェストロイア」に関して言うならば、最初に子供たちが玩具の「爆丸」で遊んでいる姿を頭の中にイメージしたんです。そのうえで、演りたい思いを制作サイドへぶつけたと言うか。それこそ、“爆丸”という言葉や、主人公・ダンの口癖である“完璧!”というフレーズを歌詞の中へ入れたいと思いました。なるべく物語に寄り添ったテーマ曲にしようというのは心がけてたましたね。
YOFFY:じつは僕も以前、「爆丸バトルブローラーズ」のテーマ曲を作ろうとしていた時期に“爆丸”という言葉を入れて歌詞を書こうとしたんです。だけど当時は上手くメロディーの中へはめることが出来なくて、「バトルプローラーズ」という言葉のほうを優先したんですよ。
鵜島:自分の場合は、サビ部分「BANG!BANG!BAKUGAN」という言葉とメロディー。そして、「WOWWOW〜」と歌っているリフレインがパッと思い浮かんだので、そこを軸に楽曲の構成を広げていったんですよ。もちろん、聴いた子供たちが一緒に唄えるというのも想定したうえでね。
IMAJO:『BANG!BANG!BAKUGAN』って、Aメロからいきなりサビに入りますよね。あえてBメロを抜いたことによって、この歌ではサビのフレーズを聴かせたいんだという意気込みや意志が聴いてて伝わってきましたもん。
鵜島:『超!最強!ウォーリアーズ』も、スタイリッシュなんだけど、王道なアニソンですよね。
YOFFY:イメージはコロムビアの伝統アニソン・スタイルに則った楽曲でしたから(笑)。
人が直接奏でる音楽
−−「爆丸バトルブローラーズ」を観てる子供たちの年齢層ってどのくらいなんでしょうか。
YOFFY:小学生でも低学年の方じゃないでしょうか。
鵜島:もちろん大人も観てるんだろうけど、そこを意識して制作はしてないですね。
IMAJO:僕自身、小学生の頃に音楽の楽しさに感動した経験を持ってるんですけど、小学生低学年の頃って、とくに影響を受けやすい世代と言うか。その時期に聴いた音楽って、一生忘れないじゃないですか。その頃に聴いた音楽が耳から離れなくなって、将来楽器を始めたりとかしてくれたら、ホント嬉しいですよね。
YOFFY:それ、わかる!
IMAJO:最近では、いわゆるコンピューターを使ったデスクトップミュージックが主流になってきて、誰もが気軽に音楽を作れるようになってきたけど。やっぱり今でも、ずっと残っていくのは「人が直接奏でる音楽」だと思うんですよ。今回の作品も、あの複雑なフレーズも全部手弾きしています。この人間味あふれるサウンドこそ、絶対に残っていく音楽なんだと思ってます。
鵜島:IMAJOのギターがあるからこそ、サイキックラバーのスタイルになるんだというのは、聴いてて強く感じますね。
IMAJO:YOFFYが最初から“こういうギターが欲しい”と指定してくることもあれば、自分から“ここはこうしたい”と意志を貫いていく場合もあったり。まぁそこは、いろいろですかね。
YOFFY:楽曲として求めゆく方向性が明確にあるときは、最初からJOEに対しても、明確に伝えていくんですけど、この『超!最強!ウォーリアーズ』に関しては、まさに“サイキックラバーの黄金パターン”という感じで楽曲が出来上がっていきましたからね。
IMAJO:『超!最強!ウォーリアーズ』では、自分なりのビジョンのギタープレイをぶつけながら、その世界観を作りあげたんですけど、C/Wに収録する『Beginning of Love』は、YOFFYの中へ楽曲として明確な姿が映し出されていたから、そこを踏襲しながら演奏した楽曲なんですよ。
タイトル決定の裏には…
YOFFY:「爆丸バトルブローラーズ ニューヴェストロイア」って、とても明確明瞭な世界観を持った作品じゃないですか。物語自体とてもわかりやすいし、主人公・ダンのキャラクターもつかみやすい。だからむしろ、曲タイトルを決めるのが難しかったんですよ。
IMAJO:鵜島さんの『BANG!BANG!BAKUGAN』は、すぐに浮かんだタイトルだったんですか?
鵜島:じつは、ここへ辿り着くまでにはいろいろ出してたんですよ。それこそ、「爆丸バトルブローラーズ」は海外でも高い支持を得ている日本発のアニメ作品だから、『ジパング』にしようとか(笑)。でも結局は、サビで歌ってる♪BANG!BANG!BAKUGAN♪という言葉に強いインパクトがあったから、シンプルにこのフレーズをタイトルに持ってきたわけなんです。
YOFFY:これも裏話になってしまうんですけど、僕らが「爆丸バトルブローラーズ ニューヴェストロイア」のテーマ曲を作っている頃って、まだ「ニューヴェストロイア」という言葉が決まっていなかった時期だったんですよ。それどころか、作品自体の情報だって、まだまだ少なかったんです。プロデューサーの頭の中には、すでに某宇宙戦争三部作以上の世界観が広がってるんだけど(笑)。そのイメージの何をどう捉えれば良いのかわからなくって。最初に僕ら、『崖っぷちウォーリアーズ』というタイトルを出したんですね。そうしたらプロデューサーに、「ちょっと崖っぷちはねぇ」と言われちゃって(笑)。
鵜島:ちょっとネガティブなイメージを持っちゃうんでしょうね、その言葉に。
IMAJO:だけどそのとき、YOFFYは真剣に熱くプロデューサーに語ってましたからね。
−−YOFFYさんって、いつも作品の世界観を深く深く読み解きながら、そのうえでストレートから変化球まで、いろんな形で楽曲を仕上げていきますよね。
鵜島:まさに楽曲へも、YOFFYのストイックな性格が反映されてるから(笑)。
YOFFY:そうですね(笑)。それで、今度は『最強!ウォーリアーズ』と提示したら、「いいんだけど、もうちょっと強い感じにしたいなぁ」と言われたので、じゃあ『超!最強!ウォーリアーズ』と提示をしたら、「それで行きましょう!!」となったんですよ。
IMAJO:まぁ“崖っぷち”よりも“超!最強!”のほうが強そうだし、前向きだもんね。
YOFFY:『崖っぷちウォーリアーズ』と名付けようとしたのも、『ナンバーワン・バトルブローラーズ』『ブッちぎり∞ジェネレーション』と来たから、次はひねりたいと思ったからなんですよね。それと、当時は『崖の上の…』も話題になっていた頃で、そこから「崖」という言葉も、なんとなく頭の中へインプットされてたんだと思います(笑)。
−−この作品、早い時期から制作は始まっていたんですか?
YOFFY:こうして放送になるまでに時間的な余裕はありましたけど、もともと海外も視野に入れた作品なので、海外へのプレゼンテーションのため、最初から完成した形で作品を提示する必要性があったんですね。なので、海外展開用制作のスケジュールに合わせ、制作が早まっていたんです。
カラオケで『BANG!BANG!BAKUGAN』!!
−−お互いの楽曲を聴いて、どんな印象を持ちましたか?
YOFFY:僕は鵜島さんとカラオケで『BANG!BANG!BAKUGAN』を唄うのが、今から楽しみなんですよ(笑)。
鵜島:4月28日に発売する『BANG!BANG!BAKUGAN』のCDの帯には、赤字ででっかく“みんなで歌おう”と書いてあるんですよ(笑)。まさに、それこそがこの歌のポイントですから。
IMAJO:5月19日に発売する『超!最強!ウォーリアーズ』なんですけど、実はTVで流れているバージョンでは、Bメロの一小節が放送時間の関係でカットされてるんですよ。だからこそ、そこからの続きをぜひCDで聴いてもらいたいです。それと、2番のAメロの♪耳障りなノイズ♪という歌詞のところの背景にノイズ音が流れてるんですけど、そのノイズが入ってることを知らない状態でYOFFYは歌詞を書いてたんですよ。そうしたら、結果的に面白い遊び心になりました。そういうところにも注意して聴いてもらえたら嬉しいなと思いますね。
YOFFY:きっと僕には予知能力があったんですよ(笑)。
−−じゃあ、最後にひと言ずつお願いしても良いですか?
鵜島:『BANG!BANG!BAKUGAN』は、とにかく“みんなで歌おう”というのがテーマです。子供も大人も、みんな一緒に歌えるよう心がけて作りました(実際、鵜島さんのお子さんたちもコーラスとして参加しています)。ぜひみんなで盛り上がってください!
YOFFY:僕も、『超!最強!ウォーリアーズ』を聴きながら、チビッコたちが爆丸バトルをしてくれたら、本当に嬉しいなと思ってます。あと、C/Wの『Beginning of Love』は、インディーズ時代に制作していた楽曲のセルフ・リメイク曲。なので、アニソン・アーティスト以前のサイキックラバーの一面を出せてる歌にもなっているので、そこの対比をこのシングルで味わってもらえたら嬉しいです!
IMAJO:『超!最強!ウォーリアーズ』はギターがガンガンに響きまくっているので、この曲を聴いて「あのギターを弾いてみたい!」という若い子が出てきたら、嬉しいですね。よろしくお願いします!!
TEXT:長澤智典
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