エキサイトアニメトップ > インタビュー > 鮎川麻弥『Reply-MAMI AYUKAWA 25th Anniversary Best Album-』

「25年の刻をこえた、未来へのリプライ。『機動戦士Zガンダム』他、アニソンから大人のラヴ・ソングまで、多彩なレパートリーで辿る鮎川麻弥の軌跡」。。。そのキャッチコピー通り、鮎川麻弥さんがデビュー25周年を記念した2CD+DVDによる3枚組のベスト盤『Reply-MAMI AYUKAWA 25th Anniversary Best Album-』を、11月26日にリリースします。思いきり濃い内容味わえる作品の魅力を麻弥さんにじっくり語っていただきました。

⇒富野由悠季×鮎川麻弥スペシャル対談はこちら


鮎川麻弥が鮎川麻弥を振り返った初めての経験でした

『Reply-MAMI AYUKAWA 25th Anniversary Best Album-』
25年の刻をこえた、未来へのリプライ。
「機動戦士Zガンダム」他アニソンから大人のラヴ・ソングまで、多彩なレパートリーで辿る鮎川麻弥の軌跡。

2009.11.26 on sale
3枚組(2CD+DVD)
3,500円(税込)
KIZC-56/8
発売・販売元:KING RECORDS
今年デビュー25周年を迎えた鮎川麻弥が贈る豪華オール・タイム・コレクション
★スペシャルDVD:「重戦機エルガイム」「機動戦士Ζガンダム」「機甲戦記ドラグナー」のオープニング映像+未商品化ミュージック・ビデオ4曲
★待望の新曲3曲収録:「永遠にアムロ feat.影山ヒロノブ」(Disc1) 「Reply〜再会の時〜」「夕映え」(Disc2)
★充実の4Cブックレット:◆解説(by鮎川麻弥)◆歌詞◆秘蔵Photo多数◆Discography
★最新リマスター音源(2009)使用

DISC1(CD)<アニメ・ソング・コレクション>
01.風のノー・リプライ 「重戦機エルガイム」 主題歌
02.傷ついたジェラシー 「重戦機エルガイム」 挿入歌
03.Z・刻をこえて 「機動戦士Zガンダム」OP
04.星空のBelieve 「機動戦士Zガンダム」ED
05.夢色チェイサー 「機甲戦記ドラグナー」OP
06.イリュージョンをさがして「機甲戦記ドラグナー」ED
07.Z・刻をこえて(Long Version)
08.夢色チェイサー(Long Version)
09.風のノー・リプライ(Remix Version)
10.傷ついたジェラシー(Remix Version)
11.イリュージョンをさがして(Remix Version)
12.Z・刻をこえて(1999 Version)
13.BON VOYAGE 「CR超絶合体SRD」SRDロボ3号テーマソング
14.永遠にアムロ feat. 影山ヒロノブ 新録
15.Z・刻をこえて(Instrumental)

DISC2(CD)<オリジナル・ソング・コレクション>
01.Reply〜再会の時〜 新曲
02.宵やみはスローに…
03.愛はロマネスク(ヘレンカーチス『ナチュレーヌ』イメージソング)
04.Twi-a Twi-a
05.ルート134
06.陽炎-heat wave-(jeans摩耶CM ソング)
07.冬のカーニバル
08.Approach
09.45rpmのGod Bless You
10.Merry X'mas.Sorry X'mas
11.キャンセルの余韻
12.Don't Worry
13.Smoky Townをさまよって
14.あの頃にスマイル
15.I LOVE YOU
16.夢見る頃を過ぎても(ハウス「スープファーム」イメージソング)
17.夕映え 新曲

DISC3(DVD)<ビデオ・コレクション>片面1層/LPCM/4:3/COLOR/約20分
01.風のノー・リプライ(「重戦機エルガイム」#26〜#54オープニング映像)
02.Z・刻をこえて(「機動戦士Zガンダム」#1〜#23オープニング映像)
03.夢色チェイサー(「機甲戦記ドラグナー」#1〜#26オープニング映像)
04.Good-bye to love(PV)
05.ハイヌーン・ボディー(PV)
06.風が聴こえる朝(PV)
07.INTENSE 情熱(PV)
■関連リンク
・鮎川麻弥オフィシャルサイト
・鮎川麻弥公式ブログ『mami's talking』

−−デビューから数え、今年が25周年に当たる年。月並みなんですが、鮎川さんも気がついたら…という感覚なのでしょうか?

その通りです(笑)。ホント早いですよね。特にわたしは、これまで「振り返る」ようなことをしてこなかったこともあって、そう感じてしまいます。

−−「何故、振り返らなかったんですか?」と聞くのもヤボですが(笑)。やはり、過去にとらわれるよりも、ずっと今や未来を観ていきたかったからなのでしょうか?

なんか性分的に、あまり振り返らないタイプのようですね。それこそ写真も、毎回いろいろ撮ってはいますが、それをじっくり見る?となったら、そんな時間も意外になく、作業する機会を持たなかったんです。むしろ今回、25周年を記念した『Reply-MAMI AYUKAWA 25th Anniversary Best Album-』を制作にするにあたり、ブックレットへ25年間の写真を掲載することもあって、過去の写真を納戸から引っ張り出し、あらためて振り返るように見たのも今回が初めての経験でした。それは過去に発売した楽曲の背景や思い出も、同様です。ここまで「鮎川麻弥が鮎川麻弥自身を振り返った」のは、本当に初めての経験でした。

−−過去を振り返る作業、やってみてどうでした?

とてもいい機会を与えていただきましたね。と言うのも、「鮎川麻弥が今までの鮎川麻弥自身のことを知った」経験になりましたからね。その作業に対し、みずから「我が身の温故知新」と言っています。あらためて25年間の歩みを振り返ることで、「自分の足跡を辿ることは、とても大事なこと」というのを実感できました。

−−やはり、振り返るのも大切なことなんですね。

節目においては大事ですね。「あっ、わたしってこうだったんだ。じゃあ、次はこうしていこうかな」など、より自分のことを見据えることができましたからね。

そのときの鮎川麻弥の顔なんです

−−今回25周年を記念し発売する作品『Reply-MAMI AYUKAWA 25th Anniversary Best Album-』ですが、なんと3枚組になっています。

DISC.1<アニメ・ソング・コレクション>には、わたしが歌ってきた「アニメソング」を、そしてDISC.2<オリジナル・ソング・コレクション>には、これまで鮎川麻弥として発売してきた11枚のオリジナル・アルバムの中から15曲をセレクト。両方のDISCへ、カバーやオリジナル曲も新たに録音し収録しました。さらにDISC3<ビデオ・コレクション>には、わたしの秘蔵映像がいろいろと詰まっています(笑)

−−アルバムのジャケットを眺めてるだけでも、時代の変遷を強く感じました。

ホントそうですね。それぞれのアルバムのジャケットを振り返っても、その時代の風潮から、わたしが目指し、求めていたスタイルを具現化したものまで、いろいろとありますから。きっと観た人は、「どれが本当の顔なんですか?」と驚かれるかと思いますが。でも、どれも「そのときの鮎川麻弥の顔」なんですね。

−−オリジナル作品の場合、その「時代の中で変化や進化していく姿を、作品ごとに味わえる」ところに、聴く醍醐味や、作品自体を作った意味合いがありますからね。

変わり続けていく中にも、その時ごとにいろんな模索があったと言いますか。「一体鮎川には、どんなスタイルの音楽が合っているのか?」「どんな楽曲を作りたいのか?」「聴いてくださる方々へ、何をメッセージしていきたいのか?」。もっと言うなら、ファンの方々が「鮎川麻弥にどんなアーティスト像を描いてきたのか?」。そういうことを、毎回スタッフとともに取り組んできたわけですし、その流れを今回あらためて振り返りながら、「わたしはこれが演りたいんだ」という“自分のあるべき姿”も、自分で知ることができました。

−−それが、アニソンとオリジナル歌とを平行しながら表現していくことですか?

そうです。一時期よく言われたのが、「アニメソングを追求していきたいのか?それとも、オリジナルのスタイルを掘り下げていきたいのか??どちらなんですか?」とか、「鮎川さんって、アニソンシンガーなの?それとも、シンガーソングライターなの??」という言葉たちでした。わたしにとっては両方大事なものだし、両方がわたしの活動の流れの中には当たり前にあるものでしたから、「どっちか」と言われても選べない自分がいたよう、そこであれこれ悩んだ時期も正直ありました。でも今回のアルバムを通し、<アニメ・ソング・コレクション>と<オリジナル・ソング・コレクション>2つのスタイルを2枚のディスクに分けて表現したことで、わたしはその2つを平行して追求していくべきだし、それが鮎川麻弥のスタイルなんだということを実感できたんです。

−−今でこそ、アニソン/オリジナルの両軸をしっかり回転させながら活動している人たちも増えてきましたけど、以前はそういう活動自体をなかなか認識してもらう環境は難しかったですもんね。

それを素直に受け入れてもらえない辛さは、わたしも強く感じていました。それを今は、当たり前に認識してもらいながらできるようになったのがすごく嬉しいし、わたし自身ホント、「自由に演っていいんだよね」ということを、今は強く実感しています。

「Z・刻をこえて」や「星空のBelieve」はわたしの一部です

−−鮎川さんの場合、機動戦士ガンダムシリーズとも長く一緒に歩んでいるよう、これからもずっと一緒に歩み続けていくんでしょうね。

正直、『Z・刻を超えて』をレコーディングした当時は、「機動戦士ガンダム」という作品の大きさは認識しつつも、まさかここまで大きな歴史を背負う作品になるとは思っていなかったのですが、「機動戦士ガンダム」シリーズは、時を経るごとに大きく進化し、今でも進化し続けています。その作品の一翼へ参加させていただけたのは、わたしにとってすごく大きな財産になっています。もちろんこれからもずっと、わたしのアニソンは「ガンダム」の歴史と一緒に歩んでいくのだと思います。むしろ、「Z・刻をこえて」や「星空のBelieve」は、すでにわたしの一部でもあるんです。その想いのもと、わたしが一生懸命唄い続けていくことでファンの方たちが喜んでくれるのなら、それはものすごく幸せなことだなと思います。

−−今や「ガンダム」シリーズは、親子二世代で楽しんでいるのはもちろん。中には、三世代という方までいらっしゃいますからね。

それって、ホント嬉しいことですよね。じつはわたしの歌声自体も、24年前に『Z・刻をこえて』を唄ったときの声と比べたら、今唄ったほうが遥かにパワーアップしてるんですよ。その理由はきっと、わたしも歌い手としての25年間というキャリアを重ね、歌が「太く」なってきたこと、そしてもうひとつが、聴いてくださる方々の…いわゆるオーディエンスからいただくパワーが毎回強烈だからこそ、唄うたびにわたしの気持ちのレベルもどんどん上がっていき続けているからなんです。

−−そうか、応援してくださるファンの人たちも、進化し続けているんですね。

そうなんです。とくにライブを重ねることで、歌も歌声も、お互いの絆も、どんどん進化したり強くなったりと成長し続けている。だからこそわたしは、ずっとライブで唄い続けていきたいんです。

最初の入り口がアニメソングたちでした

−−鮎川さん自身、アニメ作品やアニメソングを通しても、いろんな出会いを築き続けてきた方ですもんね。

そうですね。アニソンを入り口に鮎川麻弥というシンガーを知ってくださった方が本当に多いです。それこそ、DISC.1<アニメ・ソング・コレクション>に収録したアニソメングをきっかけに。人生の中、何が大事かと言えば、「出会い」じゃないですか。「何かとの出会い」「誰かとの出会い」。それがないと、何も始まらないし。それこそ、一人だけじゃ何も進まないですからね。

−−その通りだと思います。

わたしのデビュー曲『風のノー・リプライ』のテーマの中にも、「出会い」があるんですけど、その曲との出会いが、わたしにいろんな宝物を運んできてくれたなと思っています。

−−今でも、新しい出会いはいろいろ多いんじゃないですか?

ありますね。「世代を超えた出会い」もあれば、「ふたたび、めぐり逢う出会い」もあります。実はわたし、一時期アニソンを離れていた頃があったんです。それと同時に、応援してくださるファンの方々でも、学生だった人が社会人になり、日々の時間に追われ、いつしか趣味の時間から遠のいていた方々もけっこういらしたようなんです。そういう方々が、ふたたび余裕を持てるようになり、あらためて好きなアニメを観たり音楽を楽しんだりするようにもなっているんです。そして、わたしが今も現役で活動していることを知り、歌を通した再会を喜んでくれているんですよ。

−−それって、素敵なことですよね。

ほんと、素敵なことだと思います。

ポップスという大きなカテゴリーの中、そこには様々なジャンルの要素がありました

−−オリジナル曲もずっと作り続けていますよね。

18歳頃から書き始めて、それからずっと作り唄い続けています。

−−オリジナル曲では、その時代ごとの洋服もいろいろまとってきたのでしょうか?

いろんなスタイルを表現してきました。ダンサブルな楽曲からしっとりとしたナンバーまで、ポップスという大きなカテゴリーの中、色々な楽曲を作り続けてきたよう、そこには様々なジャンルの要素がありました。アルバムごとにかなり味付けが変化していたのでまわりの人たちからは、「本当は何を演りたいの?」と思われた部分もあったかも知れません。わたし自身は好きな音楽を表現したかっただけなんですけどね(笑)

−−なぜか世の中は、「枠」にはめたがる傾向がありますからね。

そう。でも、人は誰だって“多面的”じゃないですか。それは、作品を通してあっても悪いことではないと、わたしは思うんです。

−−今は、それを認めてくれる環境も、世の中に出来てきました。

それに今は、「自分でしっかり道筋を決めなきゃいけない」時代。昔は「この曲でいきたい」というジャッジ一つにしても、制作社側とのいろんな折衝もありましたけど、今はそこが本当に演りやすくなっています。その変わり、選んだことに対する責任感は、今まで以上に降りかかって来ますけど(笑)。むしろ、それをバネにしていける力がある人なら、絶対にそのほうがいいと思いますね。

25周年を迎えたわたしからのお返事(Reply)なんです

−−オリジナル盤には、『Reply〜再会の時〜』と『夕映え』2作の新曲を入れました。

今回、DISC.1<アニメ・ソング・コレクション>に入れた楽曲も含め、3曲ほど新録をしました。とくにDISC.2<オリジナル・ソング・コレクション>へ入れるオリジナル曲に関しては、「今のわたしを出したい」ということで、たくさん書きためてあったストック曲からではなく新たに2曲とも書き下ろしました。

−−『Reply〜再会の時〜』は、25周年という活動へ対する想いを綴った歌になっていませんか?

『Reply〜再会の時〜』という楽曲は、わたしのデビュー曲『風のノー・リプライ』へのアンサーソングとして制作しています。だからタイトルにも、『Reply』と名付けたんです。それと同時に、25周年を迎えたわたしから、応援してくださっているみなさんへのお返事(Reply)でもあるんです。この唄は、最初からテーマを全部構築したうえで作業に入りました。

−−そのテーマ、ぜひ聞かせてください。

『風のノー・リプライ』は、♪ノー・リプライ♪と歌が始まるんですね。だからこの『Reply』では♪リプライ♪と唄って終わることで、一つの流れを持った作りにしようと、まずは決めました。先にも言ったよう、活動を始めた頃に知り合ったファンの人たちと、ここ何年かでふたたび出会う機会が多くなっているんですね。ならば、今回のデビュー25周年をきっかけに、「もっともっとたくさんの人たちと再会したい」と思い、そんな願いを込めてサブ・タイトルにも“〜再会の時〜”と名付けましたし、「もう一度感じ合おう」という内容の歌にもしていきました。

−−このベスト盤『Reply-MAMI AYUKAWA 25th Anniversary Best Album-』を通し、再会する人、きっとたくさん出て来るんでしょうね。

そうなるといいですね。わたし、ライブを終えたあとに、よくサイン会や握手会をやるんですが、事実ここ何年かで、「20年ぶりです」とか言ってくださる人が増えていますからね(笑)。握手したまま「えーっ!よく来て下さいましたねー!」って盛り上がってしまいます。この作品を通し、初めて出会う人はもちろん、「懐かしいなぁ」と思い、また一緒に歩んでいってくださる人が現れたら、ホント嬉しいです。

−−DISC.1<アニメ・ソング・コレクション>に収録した楽曲らを通し麻弥さんを知った人にとってみれば、DISC.2<オリジナル・ソング・コレクション>へ触れることで、また新しい鮎川麻弥の世界観を味わえることでしょうからね。

その世界観を楽しんでいただけたら嬉しいですね。わたしが書いているオリジナル作品と、DISC.1<アニメ・ソング・コレクション>に並んでいる楽曲たちは、けっして遠くはないと思います。実際オリジナルでも、ロック系からダンサブルな楽曲まで幅広く表現していますから。

永遠にアムロ feat. 影山ヒロノブ

−−きっとファンの方々でも、めちゃくちゃ嬉しいプレゼントとなったのが、DISC.1<アニメ・ソング・コレクション>へ収録した新録音カバー曲、『永遠にアムロ』。しかも、影山ヒロノブさんとのデュエットという形で歌ったことですね。

レコード会社の人たちと一緒に、「オリジナルの新曲だけじゃなく、DISC.1<アニメ・ソング・コレクション>にも何か新曲を入れましょう」という話になったとき、「『永遠にアムロ』しかない」と思いました。エキサイトアニメさんでも、詳細をレポートしてくださっていましたが、夏に、ポートメッセなごやで開催された「GUNDAM SONGSフェスティバル」用に、『翔べ!ガンダム』と『永遠にアムロ』を、たくさんのガンダム・シンガーの方々と一緒にカバーしたんです。そのとき、『永遠にアムロ』という曲は、「女性が歌ってもいい曲になる」と思いました。サビの部分では、女性が男性と同じパワー感を持って唄えるくらいのラインを私がアレンジして書きました。そしてその歌を実際にライブ会場で、参加者のみなさんと一緒に歌ったとき、「これは、常に進化していける楽曲なんだ」とも思え、余計に好きになりました。それに今年はガンダム生誕30周年。こんな素敵なアニヴァーサリーが重なったのですから「アニソンをカバーして唄うならこの曲しかないっ!」と思いました。そしてもうひとつ、最初から「影山さんとのデュエット曲」ということは決めていました。

−−影山さんとも、長い付き合いなんですか?

長い付き合いどころか、ある意味、わたしの恩人かも知れません。と言うのも、わたしがふたたびアニソンを唄うきっかけを与えてくださったのが、影山さんなんですよ。

−−それってもしや、「スパロボ」系ですか?

そうです。わたしが「スパロボ」のイベントへ初登場したのが、02年に開催された「春の陣」です。そのきっかけをくださったのが影山さんなんです。確か、その半年くらい遡った時期になるのかな?共通の友人を通し、たまたま影山さんともお会いしたんですね。そのときに影山さんが、「麻弥ちゃんの『Z・刻をこえて』を聴きたがってるファンの人たちが、たっくさんいるんだよ。今度アニソンのイベントがあるんだけど、一緒に出ない?」と声をかけてくださったんです。そのときに、「えっ、ホント?!でも、しばらくアニソンは歌ってないからなぁ」「大丈夫!一緒にやろうよ」「いいの?じゃ、是非!」と会話したことが、“再会の始まり”でした。そういう恩人でもあるからこそ、わたしの25周年を記念した作品の中で、影山さんと一緒に歌いたかったんです。

−−この『永遠にアムロ』、麻弥さんの母親のよう包み込むような優しい歌声と、影山さんの少年のような情熱たぎる歌が心地よく絡み合っていくよう、とても胸掻きむしる情熱的&ハートフルな歌に仕上がった印象を覚えています。

ありがとうございます。デュエットと言っても通常、歌入れは別々に録ることが多いです。でもこの曲はふたり一緒にレコーディングをしました。やはり狙い通り、影山さんのロックなエネルギーを感じたわたしの中からいつもとはまた別のエモーショナルなフィーリングがたくさん生まれてきました。まさに、お互いのエナジーが重なりあう相乗効果で、「こんなにもロックしているアムロはないぞっ!!」ってくらいの歌になりました。すごく楽しくて素敵なレコーディングでしたよ。

DVD収録映像はすごいですっ!

−−DISC.3<ビデオ・コレクション>には、『風のノー・リプライ(「重戦機エルガイム」#26〜#54オープニング映像)』『Z・刻をこえて(「機動戦士Zガンダム」#1〜#23オープニング映像」』『夢色チェイサー(「機甲戦記ドラグナー」#1〜#26オープニング映像)』という嬉しい特典はもちろん、『Good-bye to love』『ハイヌーン・ボディー』『風が聴こえる朝』『INTENSE 情熱』のMusic Clipも収録。これは、かなり貴重じゃないですか?

もぅ、あの超80年代丸出しな映像はすごいです!当時はMTVが注目され始め、色々なアーティストがPromotion Videoを作り始めた時代でした。ところが、作ったはいいけど、映像を流せる場は多くはなかったので、ファンの方でもすべてしっかり観られてる方って少ないと思うんです。そういった面では、かなりレアな映像集ですよ。

−−まさに、蔵出し映像ですよね。

むしろ残ってたことにビックリしたくらい!気持ち的には、「鮎川麻弥の埋蔵金を発掘した」ような感覚なんです(笑)。それはブックレット用に載せた写真もそう。レコード会社の倉庫や、わたしの実家の納戸から、いろいろ出てきましたからね(笑)

−−しかもそのブックレットには、麻弥さんみずから楽曲解説も書いているんですよね。

たくさん書きましたよ、「もう死ぬー」と泣きながら(笑)。楽曲解説だけでも7ページ、収録した全曲にまつわるエピソードや想いを書きました。

−−セルフ・ライナーというのが嬉しいですよね。やはり、当事者だからこその想いって、ファンにとっては嬉しいものですから。

わたし自身も、その曲のことを振り返りながら、しまってあった記憶を奥から引っ張りだす作業がとても楽しかったんです。それこそ、当時の時代背景から、楽曲が誕生した経緯まで、いろいろ自分でも振り返りながら、記憶の糸を鮮明に映し出してゆく作業ができたことは、素直に楽しかったですね。

アルバムへ詰め込んだ想いや世界観を一緒に味わってもらいたい

−−そして、このアルバムを手に、11月29日・目黒BLUES ALLEY JAPANで「25th ANNIVERSARY LIVE」を開催します。もちろん演奏曲目は、『Reply-MAMI AYUKAWA 25th Anniversary Best Album-』へ収録した楽曲たちが中心になっていくんですよね?

そうですね。このアルバムへ詰め込んだ想いや世界観を、一緒にみなさんと味わってもらいたいと思っています…けど、全曲演ったら、MCを含め、4時間を越すライブになっちゃいそうでしょ。それは無理だから(笑)、どの楽曲を選び出すのか、それで今、嬉しい悩みを抱えつつ、選曲作業を行っているところです。

−−そうか、過去の歴史の中からベスト盤用に楽曲を集約していくって、じつはすごく頭悩ます作業なんですね。

正直アニソンに関しては、そんなに多いわけではないので、DISC.1<アニメ・ソング・コレクション>の中へは、歌った全曲を入れることができたんですね。ところが、オリジナル曲は、優に100曲はあります。その中から15曲のセレクトでしたからね。もぅ、泣く泣く落とした楽曲もいっぱいあるんです。

−−でも、まだまだ先には、30周年や40周年。もっと言うなら、倍の50周年だって、アニソン・シーンに関わり続ける限り歌い続けていくことは、あり得ないことじゃないですからね。

ホントそう。歌声は、ケアをしながらしっかり使い続けていくと、どんどん良くなるものですよ。声が熟成していくって言うか、若い頃には出なかった音色が出たり、音域も広がったり。勿論肉体ですから限界はありますが、その使い方を間違わずに努力していけば、「ずっと現役」も全然夢ではないと、思います。

−−これからだってずっと定期的にライブ活動は続けていけば出会う機会はいくらでも用意されてますもんね。

足を運んでくださる方がいる限りは、ずっと演り続けていきたいですね。生の歌声を聴いていただくと、そこに生の反響が生まれる。その臨場感が歌を育ててくれるんです。だからその機会は、これからも積極的に増やしていきたいと思っています。

−−その辺のことは、エキサイトアニメ公式ブログ「mami's talking」を通し、感じていけることでしょうからね。

書きたいことはいっぱいあるんですけど…逆にありすぎて、むしろ筆が止まってしまうと言うか(笑)。すみません、もっと積極的に書いていけるようがんばります(笑)

TEXT:長澤智典


鮎川麻弥 25th Anniversary Live「Reply」
2009年11月29日(日) in Blues Alley Japan


音楽ジャンルをこえ、心から歌を愛するヴォーカリスト 鮎川麻弥のデビュー25周年記念LIVE。デビューから現在までのオリジナル曲、アニメ・ソング、CMソングなど、様々な楽曲と思い出を綴ります。どうぞ皆様お越し下さい!

■日時:2009年11月29日(日)OPEN16:30/START18:00 2stage(入替無別楽曲)
■場所:Blues Alley Japan
目黒区目黒1-3-14 ホテルウィングインターナショナル目黒B1
TEL 03-5496-4381
■料金:前売 テーブル席(シートチャージ¥525込)¥5,300、立見(自由)¥4,300(税込)
当日 テーブル席(シートチャージ¥525込)¥5,800、立見(自由)¥4,800(税込)
※オーダー別(精算方法⇒ご飲食代精算際にお支払頂きます。)
■予約開始日時:2009年9月29日(火)14:00〜
■予約受付・問い合わせ:BLUES ALLEY JAPAN(店頭)
BAJ予約受付センター TEL 03-5740-6041(月〜土12:00〜20:00)
http://www.bluesalley.co.jp/schedule/live_body.html
※インターネット予約は24時間受け付けています。
※公演当日のチケットに関するお問合せは、[店頭]TEL:03(5496-4381/2)迄

 
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