エキサイトアニメ独占インタビュー
「機動戦士ガンダムOO」の2ndシーズンが絶賛放映中。その物語のエンディングテーマとしてオンエアされている石川智晶さんの唄う『Prototype』。音源のリリースは12月3日と、まだチョット先。でも、でも、早くこの石川智晶×「機動戦士ガンダムOO」として誕生した『Prototype』を聴いて欲しくて、さっそく石川智晶さんにインタビューをしてきました。彼女が発する言葉一つ一つを、しっかり受け止めてください。
OOとのコラボレーション
●Single『Prototype』

石川智晶
2008.12.3 On Sale
価格:\1,200(税込)
VTCL-35055
1.Prototype
2.squall
■初回盤:機動戦士ガンダム00オリジナルカード封入(ロックオン・ストラトス絵柄)
●Album『僕はまだ何も知らない。』

Now On Sale
価格:\3,045(税込)
VICL-62472
1.Vermillion(TVアニメ「ぼくらのEDテーマ」)
2.ロストイノセント
3.アンインストール(TVアニメ「ぼくらの」OPテーマ)
4.ミスリード
5.美しければそれでいい〜Full Size Remix(TVアニメ「シムーン」OPテーマ)
6.涙(「幕末機関説 いろはにほへと」挿入歌)
7.僕の空に季節はずれの雪が降る
8.house
9.Little Bird(TVアニメ「ぼくらの」EDテーマ)
10.水槽の中のテトラ
11.アイルキスユー
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■ぼくらの×エキサイトアニメ
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−−以前See-Sawとして、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のエンディングテーマ『君は僕に似ている』を歌った経験はありますが。ガンダム作品とは、あれ以来のコラボレートになりました。
確かにガンダム作品とは、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」以来にはなりますけど、作品の内容はもちろん、制作スタッフ陣も、「機動戦士ガンダムOO」としての独自な世界観を作り上げようとしているよう、その作品へ関わるわたし自身も、以前とはまったく別物の作品という意識で望んでいました。
−−確かにその通りだと思います。でも、ガンダムシリーズ自体を愛し続けているファンの人たちが数多くいるのも、事実ですからね。
それはわたしも感じています。“ガンダムという一つのブランド”を意識しながら制作していた面も、心の片隅にはありました。
−−「機動戦士ガンダムOO」の1stシーズンは全部観ました?
拝見しました。ただ、今回の楽曲を制作するに置いて、水島監督ご自身が“物語に完璧に寄り添うというよりも、一緒にコラボレーションしていきたい”という意識を強く抱かれていたので、わたしもことさら寄り添うことを意識していたわけではなかったのも事実です。そうは言いつつ、物語に出てくる用語も歌詞には出てきてるんですけど(笑)。
−−水島監督からは、どんな要望がありました?
水島監督の掲げていた定義が、“ロック”であること。ただ、“ロック”という言葉一つを取っても、それぞれ捉えてる定義って違うじゃないですか。激しければロックというわけでもないし。精神的な面でその言葉を突き詰めていくと、どんどん深いところに潜っていってしまう。なのでわたしは、その言葉をとてもシンプルに、「バンドっぽいサウンド」と受け止めました。もちろんその中には、石川智晶らしさであるコーラスワークや弦の音を加えていったよう、そこは監督さんといつもキッャチボールしながら煮詰めていきました。
−−やはり、意識をすり合わせてく作業は大切になっていくんですね。
大切なことだと思います。まして今回はコンペで楽曲を選んでいったこともあって、わたし以外にも何アーティストか候補に上がっていた方々がいらっしゃったんですね。なので、より互いの意志の疎通を心がける必要性がありましたからね。
意識した“斜に構えた感じ”
−−完成した『Prototype』には、しっかり“石川智晶らしさ”が活きてる印象も強く受けました。
ホントですか?だとしたら良かったです。今回は、100%わたしの色を出した楽曲と言うよりも、「機動戦士ガンダムOO」とのコラボレーションを水島監督自身が求めていたので、そこのバランスをどう取るかが大切な課題になっていましたね。
−−歌詞を綴る際、2ndシーズンの台本にも目を通していたんですよね。
第2話までとはいえ台本をいただいていたので、もちろん読みましたけど。それを見たから、その物語に寄り添ってどうこうというわけではなかったですね。ただ、「この先どうなっていくんだろう?」というワクワクする展開は、台本を読んだときから感じていました。
−−『Prototype』に綴った詞を読み、刹那・F・セイエイの姿ともいろいろリンクしていく面も、じつは感じていました。
とくに強く意識はしていなかったんですけど、もちろん「機動戦士ガンダムOO」×石川智晶という意識も少なからずあったよう、そこはつかず離れずな関係だったので。そう感じていただけたのなら、それは嬉しいことだと思っています。実際完成した作品を聴いたら、「機動戦士ガンダムOO」の世界観にもなっていたので、結果良しかなって思いましたね(笑)。
−−最初の時点で「機動戦士ガンダムOO」と切り離し、詞の世界を考えてたときは、どんなイメージを思い浮かべていたんですか?
まず“戦争”という定義があり、そこへ巻き込まれた“一人の少年”を主人公にという視点から、物語を広げていきました。今回の「機動戦士ガンダムOO」の1stシーズンを観たとき、どこか「クールさ」を感じていたこともあり、そのイメージを大切にしたと言いますか、どこか“斜に構えた感じ”というのも、意識していたとは思います。
−−先程も出ていたよう、この『Prototype』には“石川智晶らしさ”がしっかり出た作品という印象を受けます。やはり自分の感性/感覚をどう活かすかというのは、最初から頭の中にあったわけですよね。
もちろん、わたしが表現する以上、そこは出てきます。じつはコーラスワークにしても、最初の時点では、「ロックな感覚なので、このコーラスは外したい」と言われたんですけど、「それだけは残したい」と、伝えてもらいました。
−−石川智晶ファンにとってみれば、声質を活かした要素は絶対に外せない魅力ですからね。
わたしの場合、どう色を変えようが、そこは絶対に出ちゃうものでしょうからね(笑)。
思いもしなかったガンダムシリーズとの再会。
−−今回はコンペというお話でしたけど、最初にそのオファーを受けたときは、どんな気持ちでしたか?
「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」へ関わったとき、ある種、濃い楽曲的な印象を残していったので、「今後ガンダムシリーズ作品と交わることってあるのかな?」という意識でいたんです。だから今回「石川さんも「機動戦士ガンダムOO」のコンペへ参加してみる?」というお話を振っていただいたこと自体が、わたしとしては意外だったと言いますか。でも「せっかくのチャンスだし、自由に楽しもう」と思って、最初は肩肘抜いた軽い気持ちで制作していました。だってその時点では、「絶対にわたしにはならないだろうな」と勝手に思い込んでいましたからね。それが(笑)。
−−智晶さんの場合、アニメソングのテーマ曲を手がけるうえでも、しっかり色を持って制作を行っている印象を強く受けるんですよね。
そこは、スタッフさんたちの審美眼もあると思います。たとえばTVアニメ「ぼくらの」で歌った『アンインストール』のときも、「石川さんの楽曲がすごく似合いそうなアニメ作品の話があるんだけど」と振っていただいたのがきっかけでしたからね。
−−やはり作品ごとに、いろんな注文は出てくるものなんですか?
それは作品に携わる監督さん次第な面もあると思います。『アンインストール』のときは、石川智晶という世界観をわかっていただいたうえで、お任せしてくださいましたけど、「機動戦士ガンダムOO」は、何度もディスカッションを重ねながら完成まで導き出していった。そこはいろいろだと思います。
“両A面作”の『Prototype/squall』
−−C/Wへ収録した『squall』も、「機動戦士ガンダムOO」の世界観へリンクしてくる楽曲じゃないですか?
そうなっています。と言うのも、じつは「機動戦士ガンダムOO」のコンペへ楽曲を提示し、最終的に石川智晶で行くと決定した時点でも、「もっと楽曲の選択肢が欲しい」と言われその言葉を受け、もう1曲テーマ歌用に制作したのが、この『squall』だったんです。結果的に『Prototype』が選ばれたわけですが。この2曲は「機動戦士ガンダムOO」のために制作した楽曲たちだからこそ、やはり1枚にまとめるべきと思い、収録しました。だから、わたしの気持ちの上では“両A面作”なんです。
−−完成した『Prototype/squall』に対し、今はどんな気持ちを抱いてますか?
やっぱりアニメーションのための楽曲を制作した以上、アニメの映像と重なりあってこそ安心感を持てるのも事実なんです。そういった面では、アニメ作品と重ねあわせ観たときに初めて、本当の意味で「完成したんだな」という安心感は覚えていました。
−−せっかくですから、智晶さんなりに感じている「機動戦士ガンダムOO」の魅力も語ってください。
まず、ストーリーが本当に魅力的と言うか、心惹かれてしまいますよね。主人公の刹那・F・セイエイの生きざまや心模様はもちろん、彼のまわりにいる人たち一人一人のバックボーンもまた複雑だし、いろんな関係図の中での主線/伏線が描かれてるじゃないですか。そこを紐解いていくのがすごく魅力的であり、気になってしまうところなんです。まして、最後がハッピーエンドで終わるのかさえもわからない。そこもまた大きな魅力ですよね。
“石川智晶らしさ”を意識しつつやっていきます。
−−今後も智晶さんは、アニメソングとコラボレートしていく機会が出てくるとは思いますが、どんな作品であれ、石川智晶らしさは絶対に表現し続けていくわけですよね。
自分で魅力の打ち出し方をわかって表現している面もあるよう、そこは“石川智晶らしさ”を意識しつつやっていくと思います。と言っても、まず土台にあるのが、「自分が好きなことを表現すること」。そこの芯となる部分は絶対に揺るがないし。それが出てこそ石川智晶である。それを出してこそ、リスナーの方々も安心して触れていただけるのかなとも思っていますから。
もちろん、今回の『Prototype』もそう。ぜひこの曲、アニメOPバージョンだけではなく、フルで聴いていただきたいので、ぜひ機会を持って触れてください!
TEXT:長澤智典
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