エキサイトアニメ独占インタビュー
はりけ〜んずの前田登さんと言えば、筋金入りのアニメヲタク芸人。彼は、アニメや声優さんへの愛情を思いきり詰め込んだヲタクコントライブ「登風」をシーズンごとに定期開催している。
そんな前田登さんのアニヲタ愛が満載になったライブの模様を収録したDVD『はりけ〜んず前田単独オタクコントライブ 登風』が発売になった。ゲストに、声優の折笠富美子さん・清水愛さん・新谷良子さんを迎え開催。その熱狂的なライブの模様を収録した作品について、じっくり伺った。
ヲタクであればあるほど“大爆笑”の波動砲炸裂しまくりなヲタコントDVDが登場!!
●『はりけ〜んず前田単独オタクコントライブ登風』

前田登(はりけ〜んず)
NOW ON SALE
価格:\3,675(税込)
YOSHIMOTO R and C
YRBE-90002

【出演者】
前田登(はりけ〜んず)/折笠冨美子/清水愛/新谷良子他
お笑い界初?オタクによる、オタクのための、オタクコントライブをDVD にしてリリース!
2007年9月9日、東京よしもとの聖地ルミネthe よしもとに、かつてないファン層の集団が集結。ルミネthe よしもとの歴史に残ると言っても過言ではない、未開のファンを集結し、通常のお笑い感覚では理解できないネタで四六時中笑いを爆発させた!!!その模様を余すところなく収録。ゲストに新谷良子、折笠富美子、清水愛を迎え、コントに華を添える。
(HPより抜粋)
■公式ホームページ
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−−冒頭から声優さんを野球のスターティング・メンバーに例えラインナップしていくコントが登場。この『はりけ〜んず前田単独オタクコントライブ 登風』、アニメ/声優好きなら絶対に。と言うか、ヲタクであればあるほど“大爆笑”の波動砲炸裂しまくりの内容じゃないですか?
DVD観ていただけました?ド頭から声優さんの名前をズラ〜ッと並べてのコント。一番を小清水亜美ちゃんにするか新谷良子ちゃんを起用するかで悩んでいく下りがあったり、クリーンナップのトリオは何があってもDUPだったり。『あぁっ!女神さま』関連のベテラン陣の起用もあったりなど。わかる人にしかわからない内容なんですけど、あのラインナップ、話がわかる人には“納得”の人選だという嬉しい感想もいただいてますからね。
−−前田さんは、正真正銘のアニヲタ/声優ヲタ。だって、毎週40〜50本のアニメを観てるんですよね。
具体的な本数は数えたことないんですけど、今って毎週40〜50本は放送してるんですよね。と言ことは、それくらいは観ているよう、“アニ中”なんですよ。アル中ならぬアニ中。しかも、夫婦揃ってですからね。
−−忙しい日々の中、すべて観るのはけっこう大変じゃないですか?
もうてっぺん(深夜0時)過ぎて帰ってきて、翌朝7時には起きて出発せなあかんという状況でも、最低でも3本はアニメを観な落ち着かないんです。たまに疲れからウトウトしてしまい、見直すなんてこともあるんですけど。休みの日になると、もっとすごい数の量を観てますよ。
−−どのくらいの本数を観てるんですか?
25〜30本くらいは観てるかなぁ?よく、嫁と一緒に観てるんですけど、10本くらいガーッと観ると疲れるじゃないですか。「ちょっと休憩しようか」言いながらアニマックスやキッズステーション点けてますからね(笑)。2人して、「これって休憩けっ?!」「ハードディスクの休憩やろ」って会話をしながら(笑)。でも、それくらい一気に観な、ハードディスクに溜まってく量がハンパなくすごいことになってくんですよ。とくにお笑いのライブが近づくと稽古の時間が多くなっていくので、余計観る時間が少ない。だから観れるときに、とにかくバーッと観ておかないとね。
−−確かにその通りですが、観る新作アニメを絞ってくということはしないんですか?
ヲタの友達に聞いてると、シーズンごと大体3回くらい、すべての新作アニメを観てから絞り込んでく傾向が強いらしいじゃないですか。でも僕の場合、アニメ作品に対して優しすぎるんでしょうね。「もう1回観たら、何かやってくれるやろっ」「いや、ここで止めず、もう1回だけ観てみよう」という気持ちが働き、結局全13話を観切り、「これで終りかい〜!!」ってなることが多いんです。それくらい、観始めた作品を途中で切る勇気がないんですよ。こんな僕でも、たま〜に観るのを止めてしまう作品があるんですけど。僕に切られるアニメってことは、そうとうしんどい作品なのかなって思いますよ(笑)
碇シンジ君風に言えば、「ボクはここにいて、いいんだ」。アムロ・レイ風に例えるなら、「僕には帰れる場所がある。こんな嬉しいことはない」って心境なんです。
−−ヲタク・ネタ満載のコント・ライブ『登風』には、大ネタや中ネタ、小ネタはもちろん、かなぁ〜りマニアックな。「えっ、そんなネタ誰が知ってるの?」という極小ネタまでたくさん詰め込んでいます。
何が嬉しいって、「これ、俺だけが知ってる」「このネタ、わたしは笑える」という、「俺しか、わたししか観てない」というようなネタが出てくるたびに、クスクス笑ってる声が会場のアチコチから聞こえてくるんですよ。それこそ、みんな3話観た時点で止めたようなネタを出してくると、「俺だけ、わたしだけが笑える」みたいに楽しんでくれる人らが、ホンマ多いんです。だからヲタ度が激しければ激しい人ほど、『登風』ってツボにはまっていくんでしょうね。まったくアニメや声優のことを知らない人にとっては、ものすご〜く静かな90分間が続いてく(笑)。だって、DVDを収録した日の会場内の温度差の激しさって言うたら、ものすごいものでしたから。
−−それ、どんな温度差だったんですか?
あの日の楽屋裏には、僕の後輩芸人たち10人ほどが観にきて、楽屋裏に設置してあったモニターでステージや会場の様子を観てたんですけど、僕が次々ネタを飛ばすたび、客席からはドォカァ〜ン!ものすごい爆笑やくすくす笑い。さらには「ヒュ〜ッ!」「オォ〜ッ!」とか、お笑いライブじゃ絶対に出てこないリアクションまで次々飛び出してくるわけですよ。でもうちの後輩らは、そのネタ自体がまったくわかんない。だから、「兄さん何言ってんやろ?」「なんでこんなに笑ってんの??」と、終始滑りまくり状態。逆に客席では、90分ズッと爆笑しっぱなし状態でしたからね。
−−『登風』のコントは、はりけ〜んずとして演ってるコントや漫才とは…。
まったく正反対なもの。臭い言い方ですけど、あの『登風』の場は、僕にとっての「宝」ですよ。碇シンジ君風に言えば、「ボクはここにいて、いいんだ」。アムロ・レイ風に例えるなら、「僕には帰れる場所がある。こんな嬉しいことはない」って心境なんです。
新谷良子ちゃんに清水愛ちゃん、さらに折笠富美子さんまでもが、新宿のルミネでコントを披露してくれたんですよ!!
−−『はりけ〜んず前田単独オタクコントライブ 登風』には、声優さん3名ほどゲスト出演もしています。
新谷良子ちゃんに清水愛ちゃん、さらに折笠富美子さんまでもが、新宿のルミネでコントを披露してくれました!!声優/アニメ・ファンからしたら、あり得ない話じゃないですか。それを3人とも、ノリノリで披露してくれましたからね。
−−アニメイトとゲーマーズを比較ネタにしたコントなど、愛情満載なブラック・ネタも出てきますし。
あれは、かなりギリギリの内容ですよね。実際ピーッという音もコントの中には諸事情から入ってるし。舞台にしたアニメイト川越店へ足を運んだことのある人なら、さらに笑えると思います。
−−共演したゲスト声優さんに対しての感想もぜひ聞かせてください。
『M-1への道』で共演したのが、新谷良子ちゃん。「良子ちゃんと一緒に演れる」となったときに思ったのが、「彼女の場合、コントよりも漫才のほうがおもろいだろう」ということ。しかも一番のポイントが、良子ちゃんが“萌えジャージ”を着ていること。単にその姿を観たかったという、僕の願望もあるんですけどね(笑)
折笠富美子さんは、『店長タン』という“アニメイト川越店”を舞台にしたコントへ出演。これ、もともとは45分くらいある大ネタなんですけど、この日は、その内容を20分程度に凝縮。さすが舞台出身の方ですよね、普通だったら演じてく中で照れが出てしまうところ、折笠さんは一切照れることなく、ものすごい表情まで見せながらコントの中で演じきってくれたじゃないですか。むしろ僕のほうが舞い上がってしまい、自分で突っ込むタイミングやネタを前バラシしてしまったくらい(笑)
清水愛ちゃんとは、『面接』ネタで共演。さすがお笑いヲタの愛ちゃんだけあって、みずから「こういう笑いがしたい」と言ってきたので、僕もちょっと凝った内容にしようと思い、あらかじめ「心の声」を録音し、それに合わせやっていくコントを披露したんですけど。愛ちゃんなど、みずからアドリブ入れて絡んできましたからねぇ。そんなん、声優さんが、「みずからコケるシーンを作るんや〜」みたいなノリ(笑)。
さらに3人とは、『大喜利』もやったんですけど、あの3人のネタの巧みさには脱帽ですよ。結果、例題を出してる僕が一番苦しんで沈んでくという、観てる人には面白い、僕にとっては芸人のプライド傷付く、一番おもろいパターンになっていきましたからね。ちなみに3人が着ている着物の色も、それぞれの好きな色で用意してあります。
自分がどこまでヲタなのかを確かめるには、最高のDVDじゃないですか。
−−映像には収録になってませんが、この日はアニソン・コーナーもあったそうですね。
事前に唄うなんて一切告知してなかったにも関わらず、歌のコーナーが登場したとたん、ルミネがペンライトの光に、ドッカァ〜ンッ!包まれたんですよ。「みんな、そういうもんって常備してるもんなんや」みたいな(笑)。この日は僕も堀っちゃんの『スクランブル』を歌ったんですけど。みなさんぐるぐる廻ったり、ヲタ芸まで披露してくれましたからね。あれは嬉しかったぁ〜!!
−−その熱狂度が嬉しいですよね。
ホンマそう。さっきの話じゃないけど。このDVD、自分がどこまでヲタなのかを確かめるには、最高のDVDじゃないですか?!
−−個人的には、『店長タン』のネタが、かなぁ〜りのドツボでしたっ!!
僕は7月に、『登風〜勇者ちゃま20周年の大冒険〜』と題したヲタク・コントの全国ツアーをやるんですけど、ここでも、僕が一番好きな、この『店長タン』ネタを披露しようと思ってます。じつは前回の『登風』で、『萌え萌えランド』という、ディズニーランドのような萌え萌えランドという架空の遊園地を舞台にしたコントも作ったんですよ。そこからは、いろぉ〜んなアニメのアトラクションが飛び出してくるんですけど、『店長タン』で僕が演じてる店長役もかなぁ〜りうざいですが、『萌え萌えランド』での僕も、そうとううざかったみたいですよ(笑)
−−そのネタ観たいなぁ。
なんか「こいつ観ててメッチャ腹たつわぁ〜」というネタほど、みんなニヤッとしてくれるみたいですからね。しかも何がいいって、一緒に共演してる後輩芸人“はいじ”の存在感。彼は、まったくアニメを観ない、僕のやってるコントの面白さが一切わからない芸人なんですよ。毎回本番に備え、二週間ほど前から台本を手に練習を始めるんですけど、はいじは、どれがボケなのか、どこで笑いがくるのかさえまったくわからない。
それこそ「店長タン」の“タン”って、ヲタクじゃ当たり前にわかる言葉じゃないですか。でもはいじは最初、「前田さん、また字間違ってるわ〜」と勘違いし、練習では「店長さん」と言ってきたんです。すかさずそこで僕は、「店長タンだろ、店長タンと呼べ」と返しながら、しっかりネタを増やしたり。でもはいじは、「えっ?!」と、何を言われてるのかさっぱりわからないわけですよ。でも、わからないなりに練習をして、いざ本番を迎えたら、そこでドォ〜ンッ!と笑いが起きていく。そこで初めて、「これもネタやったんや」ということに気づくんだそうです。
−−確かにヲタじゃないと、「なんでこうなの?」という一般常識を覆される表現や発言の破状攻撃が間髪なく続くからまったく意味わかんないですよね。それこそ、アニメイト独占販売していたポアロのCDが売れなくて山積みになっているから、ダンボールへ箱詰めし、「無料でお持ち帰りにしてください」と張り紙して外に置いておくなんてことを言われても、なんのことやらさっぱりわからないけど、その裏事情を知ってる人なら、その何気ない小さなコントでも、かなりのツボだったりしますからね。
この日は、ポアロのメンバーも観に来てましたけどね(笑)。でも、そこに愛情があるからこそ、できるネタなんですよ。声優陣のスターティングメンバーを決めるネタや、いろんなアニメ作品を題材にしたネタも、すべて大好きな声優さんや作品だからこそ、僕はネタにしていくんです。
僕は、守りになど一切入ってない“攻めてるアニメ”が大好きなんです。
−−身近なところでは、7月に『登風〜勇者ちゃま20周年の大冒険〜』を実施。会場ごとにいろんな声優さんを迎えて行うよう、まずはそこで『登風』の魅力を満喫してもらいたいですね。
正直な話、全国ツアーは“一か八かの賭け”ですよ。各地どれくらいお客さんが入ってくれるのかわからない。その代わり、一度披露しただけで永遠の眠りについてたネタなど、じつはもっともっと大勢の人に観てもらいたいネタがあるので、それを各地で披露していこうと思ってるんですけど、一番心配なのが、7月5日の名古屋公演。この日は、代々木競技場第一体育館で水樹奈々ちゃんがコンサートをやってますし。きっと名古屋からも大勢の人が足を運ぶだろうから、ちょっと心配なんです。
−−でもこの日は、前田さんが大好きな、デジコを演じてた真田アサミさんとの共演じゃないですかっ!!
真田さんとの共演は嬉しいですよねぇ。僕にとって『デ・ジ・キャラット』は、セカンドインパクトかサードインパクト並の衝撃を受けた作品で、あの頃から、いまだに『デ・ジ・キャラット』のことを連呼してますし。そのおかげで、真田さんにも僕のことを知ってもらえましたからね。
−−前田さんのトークからは、本当に作品に対する愛情を強く感じます。思い入れの強い作品もすごく多そうですしね。
古くは、『おはようスパンク』や『アルプスの少女ハイジ』。『デ・ジ・キャラット』や『美少女戦士セーラームーン』『おジャ魔女どれみ』『苺ましまろ』などなど、一度ドォ〜ンッ!!とはまったら、とことんそればっか言い続けますからね。
−−けっこう乳美少女系アニメが好きなんですか?
僕は、守りになど一切入ってない“攻めてるアニメ”が大好きなんですよ。デジコにしても苺ましまろにしても、みんなあの可愛いキャラクターたちなのに毒を吐くし。絵だって変わったテイストを入れながらと、攻めまくってるじゃないですか。そういう作品が好きなんです。
この『はりけ〜んず前田単独オタクコントライブ 登風』は、アニメや声優さんに対する愛情が深ければ深い人ほど、楽しみ度が増していく作品。
−−7月の全国ツアーのあと、9月15日には、ふたたび新宿ルミネへ『登風』が戻ってきます。
僕ね、できれば毎回この『登風』をDVDとして残しておきたいんですよ。一か八かで昨年やった新宿ルミネの公演では、ルミネの歴史始まって以来の9割8分男で埋めつくされたり(通常はその逆)、ペンライトが飛び交ったり、アンコールの声が飛んだり(お笑いではアンコールの声はかからない)と、いろんな新しい歴史を築きあげましたし。なによりも満員のお客さんが詰めかけてくれました。このDVDの発売だって、最初は知り合いの方々が、「自腹ででも出したいから作ろうよ」と言ってくれたことがきっかけ。それをよしもとの上のほうへ話したら、「だったらうちから出す」と言って現実化したもの。ゲストのみなさん含め、制作を請け負ってくれたりと、関わってくださった方々みんな、ただただ「アニメ愛」だけで、喜んで参加してくれている。その気持ちへしっかり恩返しもしたいですし。だからこそ、このDVDを通し、『登風』の楽しさを、より全国各地の人たちへ届け。1クールごとに開催している『登風』を毎シーズンごとにDVD化していけたら、も〜最高の喜びですよね。そのためにも、ぜひ7月の全国ツアーや、9月のルミネ公演を成功させ、また次へ繋げていきたいと思ってます。
−−最後にひと言お願いしても良いですか?
この『はりけ〜んず前田単独オタクコントライブ 登風』は、僕の38年間培ってきたアニメ愛を全部詰め込んだ、愛にあふれた1枚。アニメや声優さんに対する愛情が深ければ深い人ほど、楽しみ度が増していく作品になったと思いますので、ぜひ、みずからのヲタク度を計る意味でも観てください!
TEXT:長澤智典/PHOTO:上野康葉
はりけ〜んず前田 オタクコントLIVE☆全国萌え巡りツアー
『登風〜勇者ちゃま20周年の大冒険〜』
●2008年7月12日(土)札幌 ターミナルプラザことにパトス
@(にょの巻)開場:14:30 開演:15:00
A(にゅの巻)開場:17:30 開演:18:00
ゲスト:松岡由貴
●2008年7月19日(土)福岡 リブレホール
@(にょの巻)開場:14:30 開演:15:00
A(にゅの巻)開場:17:30 開演:18:00
ゲスト:清水愛
●2008年7月27日(日)大阪 うめだ花月
開場:18:30 開演:19:00 ゲスト:山本麻里安
●2008年9月15日(月・祝)東京 ルミネtheよしもと
開場:18:30 開演:19:00 ゲスト:豪華ゲスト予定!(近日発表)
福岡・大阪・名古屋・札幌公演
前売り:3,000円 当日:3,500円
チケットぴあ・ローソンチケットで発売中!
※東京公演:8月1日(金)発売開始!
前売り:3,500円 当日:4,000円
※福岡・札幌公演での、「にょの巻」「にゅの巻」の内容は異なります!
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