エキサイトアニメ独占インタビュー
4月13日からBSフジで好評放送中の『スミレ♡16歳!!』に出演中の時東ぁみさん。この作品の魅力について語っていただきました。
女子高生とオヤジがセット?!
−−「実写化はあり得ないだろう」と言われていた『スミレ♡16歳!!』が、現在BSフジで実写ドラマとなって放送中。ぁみさんも塚本水樹役で出演。ぁみさん自身、以前から原作漫画のファンだったそうですね。
そうなんです。読んだきっかけはですね、わたしがミスマガジン出身ということから、「週刊少年マガジン」のグラビア撮影で遠方ロケに参加したことがあったんですね。その移動中、編集者の方に「これ、今回コミックスになった漫画。面白いから読んでみる?」と渡されたのがきっかけなんです。それで読んだら、このあり得ない世界観に思いっきりはまってしまいました。
−−高校に通うヒロインの四谷スミレは、“キュートで不気味な腹話術人形(HPの表現より)”。しかもそのスミレを操っているのが、思いきり怪しいオヤジ。その設定からして、あり得ないもんなぁ。
以前原作者の永吉たける先生と対談させていただいたことがあったんですね。そのときに「なんで女子高生とオヤジをセットにしたんですか?」と聞いたんです。そうしたら、「一番縁がなさそうで、一番正反対な、こんなのあり得ないでしょという組み合わせを考えたときに、女子高生とオヤジが一番はまったから」だとおっしゃってました。まさに「あり得ない」んですけど、その「あり得なさ」にはまってしまうんですよね。
原作とドラマの共通点や相違点は?
−−その『スミレ♡16歳!!』が、なんと実写化されました。
あり得ないですよね(笑)。これがまだアニメ化だったらわかるんですよ。でも実写化ですよっ?!「スミレとオヤジのセットはどうなるんだろう?」と思ってたら、なんと“人形”と、女優の水沢奈子ちゃんを場面ごとに使い分けての撮影。それがまた、面白いんです!
−−原作とドラマの違いがあったら、そこも教えてください。
原作にかなり忠実に描いてるんです。そこが、いいんですよ。
−−最初はスミレも、クラスで浮きまくった孤独な存在だったけど、次第にスミレのまわりには、蓮華やあけび、水樹などが集まってくるもんね。
最初は誰もがスミレの存在を認めたがらなかったのに、スミレの純粋さや、オヤジのひたむきな姿を観てくうち、しだいにスミレを認め始め、そのスミレによって、友達の輪がどんどん広がっていく。そこが、この物語の良さなんです。
−−スミレを認めた子というのも、じつは気持ちが満たされてなかったり、心に悩みを抱えてる子たちばかり。その子たちの本心へ、スミレの真っ直ぐな思いが届いたからこそ、友達としてそれぞれが繋がり合っていく。
出てくる登場人物たちは、みんな何かしら心に問題を抱えてる子。しかも、スミレと言うか、オヤジと言うべきなのか(笑)。2人の言うセリフが、ホント良くって。「台本を読んでるうちに泣いた」って子もいたほどですからね。
−−スミレは真っ直ぐな子って言うか。本当に、ひたむきで純粋な子だよね。
そうですね。友達を大事にするのはもちろん、人の気持ちをホント大切にする子ですからね。
ぁみさん演じる、塚本水樹とは…。
−−ぁみさんは、塚本水樹役で出演中。
水樹は優等生で一人でいることが好きな子。だけどその要因も、家族との関係の中で孤独を感じているからなんですね。誰だって一人になりたいときはあるけど、水樹は「わたしは一人で生きてくから、邪魔をしないで」と、みずからまわりの人たちを拒否してしまう。だけどわたしは「友達大好き」だし、みんなと一緒にいたいんで、性格はまったく逆(笑)。でもね水樹だって「一人がいい」と言いながら、本当の自分の気持ちを隠しながら強がってるだけなんです。その本心にスミレは気づくんですよ。そして水樹の中にある、「みんなと一緒に過ごすのって素敵だな」という気持ちを、スミレが引き出していくんです。
−−水樹って、じつは強がってる子だもんなぁ。
水樹ってただ強がってるだけなんですよね。そんな水樹の心を溶かしていくスミレとの関係を観ていると、わたし自身も「友達を大切にすることの大切さ」をあらためて教えられたような気分になれましたからね。
−−けっこうハチャメチャな物語と思いきや…。
ハチャメチャさもありつつ、いろんな気持ちを教えてくれる物語だと思います。
−−もしかしてスミレって、みんなが求めている理想の姿?
そうだと思います。みんな、どっかスミレみたいに「素直になれたらいいな」と思ってるし、「本当に人が好きだから」「その人と友達になりたいから」という感情だけで行動できる。そんなスミレの素直な気持ちに憧れたり共感を覚えてる子たちが、「チームスミレ」として集まってるんだと思います。
−−それは、僕らも観てて感じること。素直な気持ちのままに行動していくスミレを観ていると、純粋無垢な気持ちの大切さをあらためて感じるからね。
普段のわたしたちに足りなかったり、忘れちゃったりしている気持ちを、スミレは全部持ってるんですよね。
時東ぁみが語る、キャラクターたちの魅力!
−−ぁみちゃんから観た各キャラクターや役者さんたちの魅力を教えてもらえますか?まずは、「四谷スミレ役の水沢奈子」ちゃんからお願いします。
スミレは本当に優しい、みんなが理想としている性格の子だと思います。スミレを演じてる水沢奈子ちゃんを観ていると、「原作となる漫画をしっかり読み込んで演じてるんだなぁ」というのがわかる演技をするんですよ。「今のスミレだったら、こういう駄洒落を言うはず」「今は、スミレだったらこういう動きをするはず」というのをしっかり理解したうえで、本当にスミレに成りきりながら演じてるんですね。チームスミレの中では14歳と一番年下なのに、かなりしっかりしているし。スミレも奈子ちゃんも素直で優しく、しかも、しっかり者。ホント、そっくりな子だと思います。
−−続いては、「オヤジ役の音尾琢真」さん。
オヤジが本当にいい人だからこそ、スミレがこういう素直な性格なんだろうなというのを、原作や、今回のドラマを通して見てても感じますし、ドラマの現場では、「オヤジこと音尾さんがいるからこそ、みんながまとまってるんだなぁ」というのをすごく感じるんです。それくらいムードメイカーだし。チームスミレは10代の子たちが多いんですが、その中へ普通に入ってきて一緒に遊んでくれる方ですからね。
−−「大山蓮華役の平田薫」ちゃんは?
蓮華って漫画の中では、素直で、しかもドジッ子という理由からいじめられてしまうんですね。薫ちゃんもまたドジッ子というか、天然系で、どこかヌケてるところがあるんです。そこが蓮華ぽいって言うか。でも、薫ちゃんを観てて「すごいな」と思うのが、蓮華って、泣き笑いや苦笑いなど表情で感情を表すことが多いんです。それを薫ちゃんは難なくやれてしまう。その演技っぷりは、ビックリですね。やっぱり蓮華役は、薫ちゃんにしかできないですよ。
−−極道の娘、「桐生あけび役の波瑠」は?
あけびって、極道の娘のいうだけあって迫力ある子じゃないですか。波瑠ちゃんが大勢の極道を従えてるときの表情や仕種って、怖いくらいにメチャクチャ迫力があるんですよ。でも学校でみんなとワイワイやってるときの表情は、普段の波瑠ちゃんのよう優しい笑顔なんですね。あけびって、本当はみんなとワイワイ仲良くやりたいのに、自分が極道の娘だからという理由だけでみんな怖がるし、普通の高校生のような姿を魅せられなかった子。だけどスミレが、あけびの心の本音を見抜き、本当のあけび自身の姿を導いていくんです。物語でもあけびは、怖い表情をしてるときと、優しい表情をしているときがあるんですけど、その2つの表情を使い分けてる波瑠ちゃんの演技っぷりも、見どころだと思います。
−−そして、「塚本水樹役の時東ぁみ」さんですが。
水樹はクールで、真面目で、勉強が大好きで。本当は好きじゃないくせに一人でいるのが当たり前、「誰も信じちゃいけない」と思い込んでる子。そんな水樹の心を、スミレが「一人じゃないよ、友達になろう」と誘いをかけながら、水樹の素顔を徐々に引き出していくんですけど。水樹って人が嫌いなのではなく、「わたしは一人で生きてんくんだ」と思い込んじゃってる子なんですね。だから、一見ツンケンしてるんだけど、でも冷たすぎてはダメというよう、どこか淋しさを持って冷たい仕種を演じなきゃいけないし、心を開いてきたら、はにかんだ笑顔だって見せてくよう、その表情だって出さなきゃいけないんです。とくに、スミレによって初めて心を開いたときや、初めて笑顔になったとき、初めて人前で泣いたときの表情を演じるのは、すっごく難しかったですね。でも水樹の見どころは、それくらい気持ちの変化によって、表情が変わっていくところにあると思います。
−−チームスミレのメンバーたちって、みんなスミレによって、次第に本当の自分を見つけていくよう、話数を重ねるごとにみんな表情が変わっていくもんね。
そこなんですよ。水樹も蓮華ちゃんもあけびちゃんも、みぃ〜んなスミレによって自分が変わっていく。その変化ぶりはこの物語の大きな見どころだと思います。
−−最後に、ドラマの見どころもあらためて教えてください。
原作の漫画を読んでる方は、「どれだけ笑えるんだろう」と期待する方も多いと思いますし、その“笑い”も作品の魅力になっているんですけど、同時に「友情の大切さ」や「人が心を開くことの素晴らしさ」「それを感じたときの感動」を、スミレが教えてくれるんです。「おのおのが、一人になったときの心の葛藤」も、見どころの一つになってますし、それくらい実写版『スミレ♡16歳!!』の魅力は、「友達との友情」。そこだと思います。あと、オヤジの魅力も感じてください(笑)。
TEXT:長澤智典
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