「機動武闘伝Gガンダム」のオープニング歌『FLYING IN THE SKY』『Trust You Forever』を筆頭に、様々なアニメソングを歌唱。さらに、作家/プロデューサーとしても活躍。米倉千尋さんに提供した『WILL』『永遠の扉』『Butterfly Kiss』などを通し、オリコン・チャートを賑わせ続けてきた鵜島仁文。彼がプロデュース活動と平行し、みずからもアーティストとして本格的に復帰。12月18日に、約10年ぶりとなるアルバム『FIRE BIRD』をリリースした。
同作品は、現在amazonでのネット販売のみを通し購入可能だが、今後一般流通も行う予定。さらにエキサイトアニメの兄弟サイトでもある、携帯サイト「熱烈!アニソン魂」では、どこよりも早く鵜島仁文の楽曲を着うたR&着うたフルR配信中♪まずは、復活の狼煙を上げた鵜島仁文の声に耳を傾けてくれっ!!
10年ぶりに復活の狼煙を上げた、魂のシンガー鵜島仁文!
−−アルバム『FIRE BIRD』が完成。約10年ぶりの新作になるんですね。
それくらいの時間が経過してしまいました。ただ楽曲作りに関しては、作家として曲提供をしたり、自分のオリジナル歌を作ってはインターネット上での配信も行っていたこともありましたし、ずっと楽曲制作を続けていたので、作品としては10年ぶりでも、制作のブランクを空けてというわけではなかったぶん、特別大変ではなかったですね、むしろそれ以外の作業が大変でした。
−−僕らも、米倉千尋さんに提供した楽曲などを通し、よく鵜島さんの名前は拝見していました。あらためてここ10年ほど、どんな活動をしていたのかを教えていただけますか?
アーティストの方への楽曲提供はもとより、ゲームやアニメ作品への楽曲提供や歌唱、さらにゲーム音楽の制作など、マイペースながら裏方として音楽制作を続けてきました。と同時に、ファンの方々から「鵜島さん、また表舞台で歌ってください」という声も頂いてまして、「アーティスト活動も復活させよう」と思い立ったことも何度かあったんですけど、そのきっかけをつかめなかったと言いますか。。。みずから表舞台に立とうとしても「どうやったらいいんだろう?」という戸惑いが先に頭をもたげ、舞台に立つまでの情熱には、それまでなかなか至らなかったんです。
「ガンダム」パワーの後押しを受け、復活を決意!!
−−その気持ちを大きく奮い立たせたのが、昨年4月に出演、エキサイトアニメでもレポートを行った「スーパーロボット魂2006“春の陣”U」と題した、あの伝説の『GUNDAM』イベントだったわけですね。
そうなんです。じつは05年頃より、バンプレストさんのイベントや、米倉千尋さんのコンサートで特別ゲストとして一緒に唄ったりと、ふたたび人前で歌う機会は徐々に増えていたのですが、スパロボのイベントで唄ったときに、自分の予想を超えた大きな反響を感じたことが、みずからの魂を熱くたぎらせたと言いますか…「絶対にまたみんなの前で唄わねば…いや、唄いたい!」と。そう、お客さんたちのパワーによって、気持ちを突き動かされたわけなんです。
−−会場に訪れた人たち全員…と言ってもいいでしょうね。どの楽曲にも、同じよう熱い愛情を注ぎ込んでましたからね。
『ガンダム』の力って、ホントすごいですよね。会場にいた人たち全員が『機動武闘伝Gガンダム』のファンだったわけではないでしょうが、僕がカンダム・ナンバーたちを歌っても、みんな手を振り上げド〜ンと盛り上がってくれるわけですよ。しかも、拳の上げどころもしっかり熟知している。正直ステージに上がるまでは、緊張や不安な気持ちが大きかったんですけど、あのお客さんたちの熱狂ぶりを観たとたん、それまでの緊張などパーッと吹き飛んでしまうくらい、ものすごく楽しかったですからね。あのときの出演経験が、僕の気持ちを大きく突き動かす力になったのは間違いないです。
「会心の一撃」な1枚が誕生!!
−−そこから、復活のための準備を始めたわけですね。
そうです。その復活のために取った行動が、みずから音楽制作を行うレコード会社を作り、そこから鵜島仁文として音源をリリースするための準備でした。
レコード会社に所属していた頃は、自分のわからないことは、他の方にお任せしてやってたわけですが、今回は、楽曲制作はもちろんのこと、デザインや権利関係の処理、CDプレスの手配、プロモーションのためのフライヤーやHPの設立などなど。とにかく、鵜島仁文として活動していくために必要な要素を、マネージャーのIKKOに手伝ってもらいつつとはいえ、すべて自分の手でやることにしたわけですよ。当然、やり方のわからないことは一つ一つ調べてはクリアしてという作業を繰り返し。そうやって通常の制作業務と平行しながら少しずつ舞台を作り続け、ようやく12月18日、みずからのレーベル「コーモランツアイランドレコーズ(鵜島レコーズ)」より発売する形で、アルバム『FIRE BIRD』が完成したわけなんです。まさに僕にとっては、「会心の一撃」ができたという気持ちでいます。
『ガンダム』ナンバー/米倉千尋提供曲・裏話
−−ここで幾つか、収録曲の背景について伺いたいと思います。『機動武闘伝Gガンダム』からは、後期OPテーマ『Trust You Forever』の新バージョン『Trust You Forever 2007』を収録しました。なぜこの楽曲だったんですか?
みなさん普通なら、『FLYING IN THE SKY』になると思いますよね。『機動武闘伝Gガンダム』ナンバーを、2曲いっぺんに出すのは勿体ないという気持ちもありつつ(笑)。ゲーム『Another Century's Episode 3 THE FINAL』が、9月に発売され、その中に『Trust You Forever』のオリジナル・バージョンが収録になっていたので、ぜひ昔と今の『Trust You Forever』を聴き比べてもらいたいと思い、先にこの曲を選んだ……んですけど、そうしたら11月に、『Another Century's Episode 2 Special Vocal Version』が発売。その中に『FLYING IN THE SKY』が収録になったので、「こっちでも良かったんだ」と思ったなんてこともありました(笑)。その新しい表情は、次の機会まで楽しみに待っててください。
−−米倉千尋さんに提供した楽曲たちの中からは、『Heat』を選びました。
この『Heat』、実はもともとは僕が歌うために作った楽曲だったんですよ。だけど曲を聴いたキングレコードのプロデューサーの方が、「いい曲なので、ぜひ使わせてください」と言って下さったことから、米倉さんに唄っていただく形になったという裏話があるんです。歌詞も、当時の自分の心境をリアルに描いてたこともあり、その歌をまずは形にしたいという想いから、『Heat』を選びました。
−−他にも、Xbox360ゲームソフト「ディアーリオ・リバースムーンレジェンド」の主題歌『Passion』。アニメ「RUN=DIM4」DVD未公開特典音楽の『Born In The Earth』も収録しています。
『Born In The Earth』は、まさにレアトラックなんですよ。と言うのも、この曲はアニメ本編で流れていたわけじゃなく、DVDに収録した特典映像の中だけで流れていた楽曲ですからね。もちろん『Passion』だって、こちらではフルサイズで楽しめますから。
フェニックスのよう、飛び立て鵜島仁文!
−−オリジナル歌にも、いろいろ気になる楽曲が満載中。『FIRE BIRD』は、アルバムの冒頭を飾るうえで欠かせない楽曲じゃないですか。
10年ぶりのアルバムというよう、復活の狼煙を上げるフェニックスになった気分で、まずはこの『FIRE BIRD』を通し、今の鵜島仁文の気持ちを宣言。大きく激しく羽ばたいていきたい想いが、歌詞や楽曲の中へリアルに描かれたと思います。
−−『GREEN』では、高校時代の淡い恋模様を描いた姿が歌われています。
僕は、高校を中退しその後に漁師をやってるんですけど、中学高校時代におぼろげに覚えている淡い恋心を、そのまま歌にしてみました。
−−鵜島さんって、漁師をやっていたんですか?!
実家が高知で漁業を営んでまして。とにかく学校へ行くのが嫌で嫌で、それよりも音楽の道という夢を早く叶えたかったんです。だけど両親に、「高校を辞めてしまったからと言って、すぐに外に出すわけにはいかない。実家で2〜3年漁師を手伝ったら、あとは自分の好きなようにしていい。まずは最低でも2年は漁師をやりなさい」と言われ、実際に2年ほど高知の荒海の中で漁師をやり、その後、大阪へ飛び、アマチュアとしてバンド活動を続け、今の道へと繋がっていったわけなんです。
−−『Dark Side』では、現代社会に対する警鐘を歌にしました。
今の世の中には、僕らのよう普通に生活をしている人もいれば、その社会から落伍しホームレスになった人たちもいる。おそらくホームレスになった人たちは、プライドも失くしてしまい、叫ぶことさえしなくなる。そんな人たちと、叫びながらも必死に現実社会を生きている僕らとを比較しながら、いろんな想いを投影。でも結局は、僕らの知らない遥かに力を持った第三者が、僕らの日々の生活さえ、指先一つで決めてしまっている。そんな現実の恐ろしさを、この『Dark Side』では歌にしたかったんです。
みずからの手で、ふたたび立ち上がれ!!
−−この『FIRE BIRD』には、鵜島さんが感じ続けてきたいろんな想いが反映されてるんですね。
数年前の曲から、最近の歌、アルバム用に作った直近の楽曲までと、ここ数年来の作品を詰め込んだのですが。数年前の曲たちに関しては、すでに10年前からずっと心に抱いてた想いを反映させ作りあげたよう、言ってしまえばこのアルバム、10年分の想いを嘘偽りのない気持ちのまま曲たちに反映させ、作りあげた1枚にもなっています。
−−この作品には、“もがきながらも明日をつかもう”としていく想いを綴った歌を、多く収録していませんか?
“みずからの手でふたたび立ち上がるんだ”という気持ちが、ここ最近は何よりも強かったですね。“やって出来ないことはない”というのを、みずからの経験も踏まえつつ、みなさんに伝えていきたかったし、「こうやって必死にがんばってるやつがいるんだ」ということも知って欲しかったんです。
あらためて歌詞を観ても、「もがいたり」「走ったり」「歩いたり」している気持ちを投影した歌が多いように、僕自身そういう想いを狒々感じ続けていたんでしょうね。
アニメ携帯サイト「熱烈!アニソン魂」で、鵜島仁文ナンバーをGetせよっ!!
−−この『FIRE BIRD』は、現在amazonの通信販売のみで発売中と聞きました。
全国津々浦々の人たちの手元へ確実に届ける方法として、まずはamazonさんでの販売からスタート。現在、CDショップを通した全国販売の準備も進めています。また着うたサイト「熱烈!アニソン魂」さんでは、どこよりも早く着うた(R)&着うたフル(R)の販売をスタートしました。着うたも全国どこにいても手に入る手段ですし。来年にはエキサイトアニメ公式ブログもスタートさせることが決まりましたので、そちらも楽しみにしていてください!
−−ファンとしてもう一つ気になるのが、ライブ展開なのですが。。。
ライブは演りたいと思ってます。今はまだ、そのための調整を行っている段階なので具体的には言えませんが、みなさんの前で唄いたいと思ってますし、新作アルバム制作のための準備にもすでに取りかかっているので、これからも新しい想いたちを、みなさんには届け続けていこうと思ってます。
−−期待しています。それでは最後にこのインタビューをご覧のファンのみなさんへメッセージをお願いします。
これからどんどん活動の場を広げていくつもりですが、その前にまずは、僕のすべてが納得のいく形で詰め込まれたこの『FIRE
BIRD』を、いろんな人たちのもとに届けていきたいと思ってます。ぜひこの作品に触れ、鵜島仁文の音楽性はもちろんのこと、僕自身の人間性にも触れてくれればと思います!
TEXT:長澤智典
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