エキサイトアニメ独占インタビュー
三十路を迎える直前となる12月19日に、通算10枚目のアルバム『2930〜にくみそ〜』を発売する三重野瞳さん。本当に彼女らしさを満載した1枚に仕上がりました。
29歳…そして三十路の女に。そして女は綺麗になる。。。
●Album『2930〜にくみそ〜』
三重野瞳
NOW ON SALE
価格:\3,675(税込)
GNCA-7108
1.ロミオ×ジュリエット
2.いたげる。
3.Brand New Mermaid
4.サヨナラバイバイ
5.Sunny Days
6.粗挽き流動食
7.ラブピー!
8.今日は?
9.夜は目をあけて
10.ふぇっちーの
11.ミエノのテーマ〜ホントは悪い子〜
12.うたえ
■公式ホームページ |
−−三重野さんの誕生日って…。
12月21日です。今年の誕生日を持って、わたし三十路になります(笑)
−−やはりそうでしたかぁ。タイトルを観たときに、そうかな〜という気がしたんですよ。
昨年アルバムを出してたらこのタイトルにはなっていなかっただろうし。だからと言って、“20代最後を記念してアルバムを作ろう”と考えてたわけじゃないんですよ。ホント偶然が偶然を呼び、20代最後の年に出すアルバムになりました。同じように、このタイトルを観た岩田光央さんには、「三重野、お前これ安易すぎないか?!」と言われましたけど(笑)
−−でも、タイミングに合わせタイトルを付けるのも、当然の狙いとして出てきますからね。
そうなんです。じつはアルバムを出すのって、ベスト盤『十歳』から数えて4年ぶり。オリジナル・アルバムという形では、もう6年ぶりになるんですね。その間も、いろいろ歌ったりなど音楽活動はしていたので、久しぶりという感覚はなかったんですけど。アルバムというアイテムとして考えたら、本当に久しぶりのことになるんですよね。
−−確かに。
じつは2年前から、「アルバムを作ろう」というお話をマネージャーや周りの人たちとはしていたんです。ファンの人たちにも、去年の1月に「今年の12月にアルバムを出します!!」と宣言しつつ、思いっきり嘘をついてしまったし(笑)。ふたたび今年の頭に、「今年こそ出します!!」と公言。「これで今年も出さなかったら、ファンの人たちに本当に怒られるな」ということから、マネージャーへ夏前頃から「出さなきゃヤバいよ」とけしかけ。「よし、作ろう」という話が具体的にまとまり、そっからは急ピッチで作り始めました(笑)。おかげで、ギリギリ三十路前に滑り込みセーフで出させていただきます(笑)
−−『2930〜にくみそ〜』は、ホント三重野さんらしさ全開なアルバムじゃないですか?
そうなってたら嬉しいんですけど、正直自分ではよくわからないんです。もちろんわたし自身は、“三重野瞳らしさ”を出そうとして作ってますけど。自分の持ち味って、意外と本人はわからないものじゃないですか。こうやってみなさんに聴いていただいて、「三重野瞳っぽいですね」と言われるたびに、「あっ合ってたんだ、良かった」と確認ができ、そこでやっと「良かった」と思えるんですよね。
テーマは“ハッピーでキャッチー”
−−三重野さんって、作詞家としても、いろんな方に詞を提供してますよね。
よく“女の子側からのメッセージを入れた詞をお願いします”と頼まれることが多いですね。
−−自分の楽曲の場合、その辺の視点がいろいろ変わったりもしてません?
それは、曲によりますね。「この曲は完全に女の子らしい楽曲にしよう」とか、「男の子側の目線で書こう」「この歌は、その中間的な視線で描いていこう」など、いろいろです。
−−交遊関係も広い三重野さんらしく、いろんな人たちと交流の和を繋げてますが、アルバム『2930〜にくみそ〜』にも、いろんな方たちが楽曲参加してくださってます。しかも、かなり幅広いジャンルの方々が。
いますよねぇ。なんで元La'chryma ChristiのSHUSEさんが楽曲を提供してくれてるのか??なんて、不思議に思いますよね(笑)。他にも、星舞さんとか(笑)。星舞(飯塚雅弓の作家名)さんとは、わたしが飯塚雅弓ちゃんの『Present』(全作詞/曲・星舞による作品)というアルバムを聴いたときから、「この人は天才だ!!」とずっと思ってて、その頃から「星舞さんに曲を書いて欲しい」と思い続けていたんですよ。それで今回お願いしたら、こうやって実現したというわけなんです。
−−イズミカワソラさんとは、以前からのお付き合いなんでしたっけ?
ソラちゃんって、本当にキャッチーなメロディーを作る方じゃないですか。わたしのアルバム『ヤッホー』のときに、ソラちゃんの楽曲をカバーさせてもらったときから、「彼女の楽曲をまた唄いたい」と思ってたし、今回のアルバム・コンセプトが「ハッピーでキャッチーな曲ばかりにしよう」というところから始まっていたので、真っ先に「ソラちゃんに書いてもらおう」と思い、お願いしました。
I’veの尾崎武士さんがアレンジャーとして登場。じつは尾崎さんって…
−−確かに、気持ちをウキウキさせる楽曲ばかりを並べてますもんね。
レコーディングも楽しかったですよ。「好きなように作っていいよ、唄いたいように唄っていいよ」という前提がありながら、ディレクションしてくださる方と、「これはこんなアプローチで演ってみようか」など、いろいろ演りたいように演らせていただきましたからね。
−−演りたいようにというのは、すっごく見えてきます(笑)
確かに、演りたいように演ってはいるんですけど、新曲としてみなさんへ発注する場合、たとえば星舞さんなら、「星舞さんの一番得意なメロディの曲を作ってください。ただし、アルバムのコンセプトは“ハッピーでキャッチー”なので、そこだけは守って欲しい」とお願いしていったんです。そうやって出来上がった楽曲たちばかりなので、ホント作ってくださった方々の色がしっかりと出た、素敵な曲たちばかりが上がってきたなとも思ってます。
−−作曲者個々の個性も色濃く出てますけど、アレンジ面でもいろんな味が出てますよね。
楽曲を作ってくださった方々の“想い”も、それぞれの曲の中に活きてるんですけど、それらの楽曲を、思ってもいなかった方向に導いてくって意味では、アレンジャーさんの力量もすごく大きかったんです。それこそ自分では予想や想像もつかないような素敵な姿へ、どんどん楽曲が成長していく。それってすごく嬉しかったですね。
−−アレンジャーには、個性の強い面々が揃ってますからね。ロックなテイストを色濃く押し出したI'veの尾崎武士さんとか。
じつは武士って、わたしがライブを演っていたときの演奏メンバーだったんですよ。だからアレンジャーってイメージも、ましてI'veというイメージも全然なくって。「武士にアレンジを頼もうと思うんだけど」という話が出たときも、わたし「えっ、出来んの?だって武士は、ギター弾きじゃん」って(笑)。一緒にライブでまわってるときも、武士はすごい緊張しいで、よく「失敗したらもう一度頭から演ることになるけど、そうなったら全部武士のせいだからね」「武士しっかり弾けるの??」なんてノリで当時は接してたんですよ。そのイメージのままお願いしたら……完璧でしたね(笑)。
さまざまな名アレンジャーたちが、アルバムを彩ってゆく
−−今やヒットメーカーですからね。
「え〜、こんなに出来るんだぁ」みたいな(笑)。LOVERIN TAMBURINのAKIHIROさんはね、今回初めてお会いし、お願いしたんですけど、けっこうAKIHIROさんとは長時間スタジオに詰めながら、いろんなことに挑戦していきましたね。たとえば『ふぇっちーの』のときなんかは、「いろんな音を入れようと思ってるから、三重野さんもいろんな唄い方をしてよ」「すごくふざけた感じで歌って」など、AKIHIROさんがたくさんのアイデアを振ってくれたり。わたしが道に迷いそうになると、ちゃんと道標を作ってくれるような方だったので、ホント出会えて良かったなと思ってます。
−−小池雅也さんがアレンジを手がけた『ラブピー!』も、すっごく個性的な味を出した名曲に仕上がりました。
『ラブピー!』はもっちー(望月久代)が歌っていた、わたしが作詞をした歌のカバーなんだけど、原曲とはだいぶイメージが違ってます。小池さんとは、初めて一緒にお仕事させていただいたんですけど、これもまた「アレンジが変わると、こんなにも楽曲も変わるんだ」というくらい、素敵な楽曲に仕上げていただきました。
セルフ作詞カバー。その理由とは…
−−中には、『ミエノのテーマ〜ホントは悪い子〜』のよう、以前からライブで唄っていた楽曲も、今回収録になりましたね。
はい、入れちゃいました(笑)。これまでずっとライブだけで唄ってたんですけど、「せっかくなので入れちゃえ」と(笑)。他に『Sunny Days』も、ライブでずっと唄ってた曲で、昨年「アルバムを作りたいね」という話が出た時点で、真っ先にレコーディングをした楽曲だったんです。結果的にこの歌は、1年間以上寝かせてしまいました(笑)
−−さっきも話題に出てましたが、中には、みずから作詞をした楽曲のセルフ・カバー歌もけっこう入ってます。
10周年記念のイベントを演ったときにですね、自分が作詞をした楽曲をカバーするというコーナーを設けたときに、『GEAR戦士 電童』で流れた『Brand New Mermaid』を歌ったんだけど、唄っててすごく気持ち良かったんです。唄いながら「この曲いいわ」と思ってて(笑)。まして、自分で作詞をするときって、何度も何度も楽曲を聞いてるから、完成した時点で自分でも完璧に唄えてる状態なんですよ。たとえば新谷良子ちゃん用に提供をした『いたげる。』でも、「この曲を良子が唄うんだなぁ」と思いながら、子供を送り出すような感覚で作詞しているわけですよ。それこそ、「自分でも唄いたいなぁ」と思いながらね(笑)。そういう楽曲がたくさんあったからこそ、今回のアルバム・コンセプトでもある“ハッピーでキャッチー”という枠を前提に、わたしが唄ってもワクワクな雰囲気が似合う楽曲を選んていったら、『いたげる。』『Brand New Mermaid』『ラブピー!』になったというわけなんです。
−−アルバムを“ハッピーでキャッチー”で埋めつくす。それもまた三重野さんらしい姿だなと、思いました。
アルバムを作るときに「コンセプトをどうする?」と聞かれ、「バラードはいらないんじゃない?」という思いが最初に浮かんだんですね。わたしの20代にだって、そりゃあいろんな嫌なこともありましたけど(笑)。でもすぐに全部忘れてしまうよう、振り返ってみると、やっぱりすべてが楽しい日々だったんですよ。あらためていろんなことを思い返しても、「楽しいことばっかりだったなぁ」という気持ちばかりが出てきてたので、「だったら全部ハッピーな曲にしちゃおうよ」と。それが、そもそもの始まりだったんですね。
−−なんか、それっていいですね。
笑いながら音楽を作れるのって、すごく楽しいことですよね。音楽を作るときに、わたしは悩みたくないんです。最後でいいんです、後悔するのは…。死ぬ間際とかで(笑)
小林ゆう画伯がイラストを提供っ!!
−−気になるのが付いているDVD。『ロミオ×ジュリエット』『ふぇっちーの』のPVに加え、『闘将!!つちのこだもん。』…これって、一体??
『ロミオ×ジュリエット』のPVは、けっこう正当派な感じで撮り下ろした、疾走感を持った格好いい内容になっています。『ふぇっちーの』は、「あなたフェチよ」というラブラブな楽曲なので、「三重野瞳フェチ」な人たちのために、わたしの20代の頃の映像ばかりをつなぎ合わせた「三重野フェチ向け」の内容にしています。完成した作品を観たわたし自身が、キャッキャ言いながら観ていたよう、三重野フェチにはたまらない中身になってると思います。
そして『闘将!!つちのこだもん。』ですが、某声優グランプリ(笑)にわたしが連載している漫画『猫だもん』。その連載の中、3カ月だけ『つちのこだもん』という漫画を描いたんですね。その作品が、いつまでもわたしの心に居座り続けたことから、今回「つちのこが動いてる映像を観てみたい」と思い、描いたマンガをコマ送りにして撮影。そこにナレーションを入れてく形での映像に仕上げました。
−−それ、すっごい観てみたいです!!
でしょ!しかもねぇ、今回つちのこちゃんと戦う敵キャラを設定したくって、あの小林ゆう画伯に絵をお願いしたんですよ。一応キャラの設定として、「地球を征服にやってきた宇宙人」と依頼。あとは自由に書いてもらったところ、色紙いっぱいに、ホント自由すぎるキャラクターが出てきまして…。まさに、画伯らしい存在感あふれる強烈なキャラクターが完成しました(苦笑)
−−現代のピカソと言われてる小林ゆう画伯の絵だけに、メッチャ観たいんですけど!
すぐに観たいでしょ(笑)。すぐさま観たほうが良いと思いますよ、この絵は…。
まさに『2930〜にくみそ〜』は自分エンターテイメントな傑作アルバム!
−−ホント、一筋縄ではいかない作品を作りあげてしまいましたね。
やっぱりね、自分が楽しめるものでないと世の中に出しちゃいけないと思っているので、思いきり楽しんでます。
−−まさに、“自分エンターテイメント”ですね!そんな三重野さんが、来年冬に東名阪のライブ・ツアーを行います。
イベントや違う形ではいろいろステージにも上がってたんですけど、ソロ名義としてはホント3年ぶりくらいのワンマン・ライブになるので、アルバム『2930〜にくみそ〜』に収録した楽曲はもちろん、ライブでの定番楽曲や、盛り上がりに欠かせないナンバーなど、ある種ベスト的な選曲で楽しみたいですね。ぜひ三十路の女と一緒に、楽しい一夜を過ごしてください!!
TEXT:長澤智典
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