エキサイトアニメトップ > インタビュー > KOTOKO「Starlight Symphony-KOTOKO LIVE 2006 IN YOKOHAMA ARENA-」


8月29日に、LIVE DVD『Starlight Symphony-KOTOKO LIVE 2006 IN YOKOHAMA ARENA-』を発売するKOTOKO。初回限定版には、25分に及ぶメイキングシーンや、05年9月11日に東京厚生年金会館で行なった『KOTKO LIVE TOUR 2005“硝子の靡風”』の模様を収録した映像も付いてくる。今回は、KOTOKOの“LIVE”にまつわる話をいろいろと伺った。

私、意外とその場所に順応してしまうんです。

−−札幌在住のKOTOKOさんからすれば、東京の夏はやたら蒸し暑く、とても過ごしにくいんじゃないですか?

確かに梅雨のない北海道と比べたら、東京の蒸し暑さもすごいですけど、6月にコンサートで行った台湾は、東京の比じゃないくらいメチャクチャ湿気が多かったですね。そんなことを言いつつ、その台湾の環境にさえ自然と馴染んでいた自分がいたので、環境の違いというのはそんな気にならないですね。

−−その場所の風土に、自然と順応していくんだ。

していきますね。私、けっこう順応性が高いみたいなんです(笑)。台湾へ行った時だって、『暑いな』と思ったのは最初だけで、すぐに順応してしまい『ここに住みたい』とまで思ってしまったくらい大好きな国になりました。ホント食べ物も、すっごく美味しかったし(笑)

−−言葉の問題は、大丈夫でした?

コンサート中のMC用にと事前に少し勉強していったんですけど、向こうに着いて現地の方の会話を耳にしたり、テレビから流れてくる言葉を聴いてくうちに、耳慣れてきて、けっして話せるわけじゃないですけど、なんとなく意味も解るようになっていたので長くいればそこも自然と順応していけそうな気はしました(笑)

台湾のお客さんのKOTOKO熱気指数はハンパない高さ!

−−台湾でのコンサート、かなり熱狂的な盛り上がりを作ってたらしいですね。

台湾のお客さんの熱狂度がホントにすごくって。開演前からKOTOKOコールをしてくれたり、一つ一つの仕種に言葉を返してくれるような、ものすごい熱気が直に伝わって来てたんです。最初から最後までその熱気に引っ張り上げられているような感覚でしたね。

−−台湾公演は、地元のファンの人たちの署名活動によって決まったものだったんでしょ。

そうなんです!台湾のファンの方々が『地元にKOTOKOを呼ぼう』と署名活動をし始めたニュースが、スタッフ陣のところに届き、私たち自身も『アジアでの活動もしたいねぇ』と話していた矢先だったので、現地の方々の熱狂的な想いに後押しされる形で今回の公演が決定しました。正式に決定して以降、地元のファンがネット上で“ライブで聴きたい楽曲の人気投票”をしてくれえることも耳にし、私たちもその投票結果を参考にしながらメニューを決めていったりしました。

−−普通だったら、アニメやゲームなどのタイアップ系が多くなるのかな〜と思いがちですが、意外にも台湾公演では、オリジナル歌をガンガン唄ってましたよね。

も〜何がすごいって、人気投票を観て驚いたのが、台湾の方々はオリジナル歌はもちろんのこと、あまり知られていないゲーム系の楽曲まで数多く支持してくれていたことなんです。アルバム曲である『硝子の靡風』を唄うときも、中国語のMCで「次は『硝子の靡風』です」と話したら、ワーッとものすごい歓声が起きて、ドラムのカウントが聞こえなかったなんて嬉しいハプニングも起きてたんです(笑)。バラード曲で大歓声が起こるなんて、日本では経験したことのない反応だったから、私自身もビックリしました。とにかくアニメ作品を通した有名歌のみならず、私のオリジナル歌もしっかり聞き込んでくださってるファンの方が多いというのは、すっごく嬉しい励みになりましたし。台湾公演を演って、本当に良かったと実感しました。

−−そんな熱心なファンが多いとは…。

台湾公演で演った『Imaginary affair』は、その人気投票を反映させた楽曲なんですけど、「なんで知ってるんだろう」と私たちが思ったくらい(笑)。アンコールで演った『Mighty Heart〜ある日のケンカ、いつもの恋心〜』や『Princess Brave!』も、そう。みんな本当によく楽曲のことを知ってて、どの楽曲でも大盛り上がりするし、大合唱してくれるんです。その熱気に押され、私たちもムチャクチャ楽しみながら唄い演奏していたし、あらためて“感じたままに楽しむ音楽の良さ”というのを、この台湾公演を通し実感しましたね。

地方性が見えてくるコンサートの楽しさ

−−日本でも、全国各地でライブ活動を行い続けてきたKOTOKOさんですが。やはり土地ごとのノリの違いを感じることも、いろいろとありますか?

地域性って、けっこうあると思います。すっごく楽しんでる空気は伝わってくるんだけど、けっこうシャイな人たちが多い地域とか、なかなか声にして出せない地域の人たちがいたりする反面、逆に、楽しんでるのを形にしなきゃとハシャギまくっていく地域の人たちもいたり。そういう千差万別な反響を感じられるのも、ツアーの醍醐味だなと思います。
でも音楽って、本来自由なものじゃないですか。だから静かに聴く人が居てもいいと思うし、盛り上がりたいなら盛り上がってもいいと思います。人それぞれの楽しみ方をしていただくのが何よりも一番だと、私自身は思っていますから。

−−ライブって、音楽活動をしていくうえでは欠かせないものだと思います。KOTOKOさんは、ライブからいつもどんなパワーをもらっているのでしょうか?

私がこうやって歌い続けていけるのも、私の歌を「聴きたいな」と思ってくれたり、「ライブを観たいな」と足を運んでくれる人がいるからだと思うんです。そうやって私は、みなさんの想いによって“唄わせていただけてる”。そう強く感じるからこそ、私は“一人一人が幸せな気持ちに向かっていける力”を、自分の歌を通し伝えていきたいと思ってしまうんですね。その想いが伝わっていくのかを直に確認していくのが、私にとってのライブの場なんです。

−−きっとKOTOKOさんの歌からいろんなパワーをもらっている人も、多いんでしょうね。

よく「歌を聴いて前向きになれました」という声をいただくんですけど、けっして私は特別な存在じゃない。むしろみんなと同じ線上に居て、たまたま私は歌という形でその想いを表現し、発信しているだけのこと。その気持ちをみんなと…それこそ友だちと会話をしていくような感覚で、想いを共有しあっていくことができる。きっと私が歌手でいられている理由は、その関係を築けてることにあるんじゃないでしょうか。

横浜アリーナで、楽しさを初体験!

−−8月29日に、LIVE DVD『Starlight Symphony-KOTOKO LIVE 2006 IN YOKOHAMA ARENA-』が発売になります。横浜アリーナを満員の観客たちで埋めつくしたあのコンサート、この日がコンサート初体験という人も、きっと多かったんじゃないですか?

音楽の楽しみ方って、CDを聴くだけじゃなく、直接コンサート会場に足を運び、そこで体感することも楽しみ方の一つじゃないですか。私のコンサートに足を運んだことをきっかけに、その楽しさを覚えてくれる人たちが増えたとしたら、とても嬉しいことですよね。

−−この日は4時間を超えるコンサートになっていました。あれだけの長丁場を、終始変わらぬハイテンションで駆け抜けていくというのは、ものすごいことですよね。

じつは私自身、そんなに長く演っていた感覚がまったく無くって。とにかく「唄いたい楽曲を全部歌っちゃえ」という感覚で臨んでましたし、唄い終わった後にも、「もっともっと唄いたい」と思っちゃってたほどだったんです。。。と言いつつ、本当に唄いたい楽曲を全部歌ったらさらに演奏時間が長くなっちゃうので、あれが精一杯の結果だったんですけど。それでもあのメニューは、削りに削った内容でしたからね。

横浜アリーナの眩しいステージの裏に隠された、たくさんの汗の結晶!

−−あの日はいろんな舞台演出も施していましたし、衣装チェンジも多かったステージでしたよね。もちろん客席中を走りまわったりと、本当に横浜アリーナ中をフルに駆使したステージングを構築していました。

私自身意外と喉が強いようで、長時間唄い続けても割と平気でしたね。確かに走りまわったときは、ちょっと息切れはしちゃいましたけど(笑)。でも一番大変だったのが、舞台裏に戻ったときだったんですよ。

−−それは早着替えのときとか?

そうなんです。ステージ上から姿を消し、お客さんたちの視界から消えたとたん、ダーッと全力でステージ裏を駆けながら、着替え用の場所に移動して早替えをしていく。じつはリハーサル時点では、一度も予定時間内に終わらず、何度もスタッフさんたちと早替えの練習をしていた所もあったんです。

−−少しでも遅れてしまったら…。

用意していた演出が、すべてパーになってしまいますからね。だから舞台裏での準備もまた、あの日のコンサートを形作っていくうえでは大切な勝負の場だったんです。

−−確かに、あれだけ大きな会場ですからね。舞台裏も、さぞかし大変だったんでしょうね。

正直、私もスタッフ陣も、生きた心地がしてなかったと思いますよ。たとえばアンコールのときに、私は客席後方から登場しましたけど、あのとき実は、荷物用のカートに乗せられながらガーッと後ろまで移動したんですよ。その移動中に、Outerで身に付けていた甲冑系の衣装を外し、後ろについたら、カーテン1枚のみで仕切った場所で、アンコール用キュンキュン系の衣装に着替えたりなどしていましたからね。

−−荷物用のカートでの移動というのも、すごいですよね。

最初はバイクで移動ということも検討していたんですけど、さすがに危険だろうと。実はカートでの移動も、リハーサルのときには移動中壁にぶつかったりと危険な場面もあったんです。でも本番では、無事成功しました。

−−あの日の舞台には、本当にいろいな仕掛けが多かったから、さぞや舞台裏は戦争状態だったんでしょうね。

コンサート前日に横浜アリーナで、本番を想定したリハーサルを演ったんですけど、あまりにも大がかりなセットや演出を組んでることから、全部のリハーサルを行うことができなかったり、リハーサルを演っていく中で、いろんな修正点なども出てきました。そういう理由もあって、じつは本番当日の朝早くに入り、一度本番同様のステージを、本番前に一度こなしてもいたんです。

−−そんなドラマが、あのコンサートの裏側では繰り広げられてたんだ。

だからコンサートを無事成功させたときは、みんなで「よくやった!」と肩を叩き合いながら、ものすごい安堵感に包まれてました。誰一人欠けてもあのコンサートは成り立たなかったと思います。

KOTOKOにとって、大きな人生の句読点になった横浜アリーナのステージ

−−KOTOKOさん自身、これまでのシンガー活動の歴史を集大成させたあのステージに対し、どんな感想を持っていますか?

これまでのKOTOKOの歴史の集大成であり、これからも長く続いていくKOTOKOの歴史における、最初の大きな句読点になった気がします。あのコンサートを一つの区切りにして、また新たな姿として提示しているのが、今年の私の活動にも実際なっていますからね。
そうそう、LIVE DVD『Starlight Symphony-KOTOKO LIVE 2006 IN YOKOHAMA ARENA-』には、私がデザインした衣装画のデッサンが解説付きで載っていたりなど、ライヴの全容を余すところなくパッケージしました。表を彩ったライブ映像、舞台裏とライヴの全てをさらに楽しんでいただけると思います。

−−やはり、あのLIVE DVD『Starlight Symphony-KOTOKO LIVE 2006 IN YOKOHAMA ARENA-』は、KOTOKOさんを知るうえでも必見な1枚ですね。

この『Starlight Symphony-KOTOKO LIVE 2006 IN YOKOHAMA ARENA-』は、私の音楽活動のあゆみと同時に、私を支え続けてきてくださったスタッフさんたちの歩み、そしてファンのみなさんの歩みも一緒に収録された1枚になっていますので、ぜひ想い出のアルバムを観るような感覚で、このライブ映像に触れていただければなと思ってます。この日のコンサートに来れなかった人たちも含め、ぜひあの日の記録を瞼に焼き付けてください。

TEXT:長澤智典

リリース情報

●Starlight Symphony-KOTOKO LIVE 2006 IN YOKOHAMA ARENA-

KOTOKO
2007.08.29 ON SALE
DVD付き初回限定版
GNCA-1287 \7,140 (税込)
初回限定版特典
2005年9月11日に東京厚生年金会館で行われた「KOTOKO LIVE TOUR 2005“硝子の靡風”」の模様を収めたDVD封入(編集版となります)
44ページブックレット封入

通常版
GNCA-1288 \5,040 (税込)

関連リンク

●KOTOKO公式サイト kotokoMIYAN CHANT
●ジェネオン内公式ページ
●I've公式HP
■過去のインタビュー
2007.05掲載
2007.03掲載
2005.07掲載