アニメ「ながされて藍蘭島」の新エンディングテーマとして流れている、堀江由衣さんの歌う『恋する天気図』。同楽曲の魅力を中心に、Aice5や黒薔薇保存会のことまで、いろいろと聞いてきました。

微妙な恋心の歌。それが『恋する天気図』なんです。

−−最新シングル『恋する天気図』。この楽曲、「ながされて藍蘭島」の世界観と重なる想いを歌詞に描写していませんか?

詞の世界観も曲調も、「ながされて藍蘭島」の世界観と重なる面は多いと思います。前作エンディング曲『Say-cheese!』は、藍蘭島の仲間たちみんなとワイワイ騒いでいる風景を描写しながら、「友達と一緒に盛り上がってる毎日が、ホント楽しいなぁ」という雰囲気を伝えてたんですけど、この『恋する天気図』では、ヒロインのすずちゃんが、藍蘭島唯一の男性である行人くんに、友達とはちょっと違う、もっと大事で深い存在であることに徐々に気づき始めてくと言うか…。これまで藍蘭島には男の人がいなかったから、恋愛感情という感覚がすずにはまったくなかったんです。だから行人に対する感情も、「この気持ちは、自分でもなんだかよくわかんない」というモヤモヤッとした感覚なんですね。そんなすずのちょっとした心情の変化というか、心の移り変わっていくときの心境を、言葉にした歌になりました。

−−♪友情 それ以上♪という歌詞が、とっても胸に響いてきました。こういう、前向きにときめく気持ちの変化って、素敵ですね。

♪ひとりのときは寂しかったの ひとりも今は寂しくないの♪という歌詞があるんですけど、すずの中に大事な存在が芽生えたことで、気持ちが救われていく。そういう気持ちって、いいですよね。
藍蘭島に住んでる人たちって、みんなすごく素直でピュアなんです。まして、これまで男性がいなかったから、恋心を抱くなんてことはまったくなかったわけじゃないですか。すずも、まだ「恋愛感情」というのが自分でわかってないあまり、行人くんが他の女の子と仲良くしていると、ヤキモチを焼いて悔しがったりもすれば、ときには他の女の子と行人くんが仲良くしてる姿を観ても、全然気持ちが揺れなかったりもする。そういう心模様に気づいてるのか気づいてないのか…そんな微妙な恋心の歌が、この『恋する天気図』なんです。

−−人を好きになるとき…とくに、友達どうしの関係から恋愛に発展していく場合、「これって友情?それとも愛情??」というよう、自分でもつかみがたい微妙な気持ちの揺れが絶対に出てきますよね。

それは恋愛に限らず、友達にしても何でもそう、最初に人を好きになるときって、純粋な気持ちが動くんですよね。そんな関係の中、「今日言われた、この言葉にドキッとした」とか、いろんな物事をきっかけに相手のことが好きになったり、嫌いになったり、ちょっとひねくれてみたりしていく。そういう日々のいろんな気持ちの重なりがあって、恋する気持ちって芽生えていくのかも…そんな想いが、この『恋する天気図』には集約されています。

−−堀江さんは、好きになったらガーッとぶつかっていくタイプ?!

どうだろう…。気になる人がいると、けっこう心の内側は盛り上がるんですね。相手のことをいっぱい調べたり、隠れつつ見ながら「うわ〜格好いい」と騒いだり、学生んの頃は隠し撮りとかしちゃったり(笑)。でも、いざ真正面から向き合うと、なんかしゃべれなくなるというか。「別にあなたには興味ないです〜」という態度を取ったり、ホント普通に普通に普通にと接してしまうんです。そのくせまた離れると、「うわ〜、チョー格好いいわぁ」みたいに一人勝手に盛り上がっていくんですよね(笑)

−−相手が堀江さんのことを好きという素振りを見せたら、どう対応していきます?

う〜ん、どうですかねぇ。私、小中学生の恋愛じゃないですけど、わかりやすく言ってくれないと、全然相手の気持ちなど察することができないんですよ。「そんな察するとかわかんないから、はっきり言ってよ」みたいな気持ちはありますね。それに、たとえちょっといい雰囲気になったとしても、私は必要以上に素っ気ないから、相手もなかなかそこから発展することが難しいんですよ。

−−だけど、そこで告白してくれたら、「好き」とリアクションは返していくんでしょ。

いくと思います。ちょっと話が飛んじゃうんですけど、よく「誰とでも仲いい人」っているじゃないですか。私、いろんな人にヤキモチを焼いてしまう性格なんですよ。たとえばレコード会社のスタッフさんでも、他の作品や他のアーティストさんの仕事を一生懸命やってる姿を観ると、「あっ、そっちのほうが楽しいのね、私ほったらかしだ」と、勝手にわがままなことを思ったり。
たとえばAice5でも、私がかんち(神田朱未)に声をかけ、Aice5に誘った縁もあるから、よくかんちとしゃべるんですけど、かんちが他のメンバーと仲良くしゃべってるのを観ると、「誰々は私と仲いいよね、かんちも私と仲いいよね。でもかんちと誰々が仲いいってどういうこと?」って、変なヤキモチを焼いちゃうんです。そんなメンバー5人とも仲良しだから、誰とでもしゃべるのが当たり前なのに、なんか「私もその仲間に入れて〜」て気持ちになっちゃうのか、勝手なヤキモチを焼いてしまうことがあるんです。

−−なんか、可愛いですね、堀江さんって。

えっ、そうですか?同じくAice5で例え話をしちゃいますが、メンバーと他の現場でも当然会ったりするじゃないですか。よく人数の多い現場では、席が隣どうしの人や近くに座っている人たちでおしゃべりすることが多いんですけど。そこでも、「あっ○○ちゃん、他の子としゃべってる。私という同じメンバーがいるのにぃ」なんて、勝手なヤキモチを焼いてしまうんです。それは、いろんなお友達に対しても言えること。

−−ホント、ものすごいヤキモチ焼きなんですね、堀江さんって。

私がなんでヤキモチを焼くかと言うと、「その子が自分の中で一番大事な存在」と思えると、そういう気持ちになるからなんですよ。もちろん、みんな大切なんですけど、その中でも、その時期時期によって、すごく距離を近くに感じる人っているじゃないですか。今だったら、私にとってAice5のメンバーがそう。だからそう思ってしまう。。。わかってくれました、この気持ち?

−−なんとなく、わかります。

たとえば、私にお抱えのコックさんが居たとしますよね。私にとってコックさんは、その人だけなのに、そのコックさんが、私以外の人と仲良くしてると、ちょっと切なくなる…と言うか。
そういう気持ちが、いろんな現場ごとに出てきちゃうんです(笑)。「いいな〜仲良くしてて、私もその輪に入りたいなぁ」「私ともしゃべって欲しいなぁ」って気持ちに、いろんな場面でなってしまう…。なんか、チョット面倒くさい性格ですかね、私(笑)

自分も美しく改造していく「ほっちゃんビューティ計画」

−−堀江さんにとっての“恋の天気図の未来予想”は、どんな感じですか?

私は今、2年スパンで恋愛を考えてるんですよ。正直ここ何年間も、ズーッと土砂降り状態で、ときめくのは、テレビに出てくる芸能人だけ…そんな状態なんです(笑)。なかなかまわりに、「好き」「いいなぁこの人」と思える人がいなくって。これまではそれを、「出会いがないわっ」「誰も声をかけてくれないわっ」と自分のことを棚に上げ、なんとなく周りのせいにしてたんですね。だけど最近コンタクトレンズを買ったんですけど、コンタクトを付けたとたん、クッキリとまわりの世界が見えてきたわけですよ。自分で鏡を観たときも、「あれっ、ほっちゃん、ちょっと汚いよ」みたいに(笑)これまで見えてなかった現実が見えてしまったんです。

−−えっ、そんなひどい感じだっけ??

なんか、髪の毛もピンピンと跳ねてたり、メイクで隠したつもりが、じつは隠せてなかったり。服がちょっとヨレヨレになっていたりなど、いろんなところが目に付き始めたんですよ。「私がモテなかったのは、まわりのせいではない。自分が女子として、いろんなことを怠ってきたせいだ」ということに気づいてから自分をもっと美しく改造しなきゃ…という気持ちになったんですよ。だからこの2年ほど時間をかけ、自分も美しく改造していく「ほっちゃんビューティ計画」に突入していこうと思ってるんです。だから私の恋の天気図としては、2年後にすごい快晴になってればいいかな…と。

−−でも天気って変わりやすいから、2年も経たずに晴天がやってくるかも知れないですよね。

あ〜、あるかなぁ。。。でも、まったくゼロとは言い切れないですもんね。

−−半年後には快晴だけど、でも2年後には再び土砂降りになってたり(笑)

なんか、持ち上げられてるのか、落とされてるのか(笑)。でも、しっかりとした土台がないことには、春も訪れないので、まずはしっかりとビューティ計画の土台を作っていこうと思ってます。

公園を支配する、子供とおじいちゃん2大勢力

−−C/Wには、『えいえんの丘』を収録。

この楽曲は、割と優しい感じの曲調で、メルヘンな詞の世界が広がっていくんですけど、じつは深く読み込んでいくと、けっこう熱い想いを語っているんです。

−−♪みかづきをそっとカチューシャにしちゃおう♪という歌詞が、素敵だなぁと思いました。

そういう可愛い言葉がいっぱい詰まっていながらも、登場してくる“熱い想いを抱いてる人”がとっても可愛いんです。

−−堀江さんにとって今回のシングル盤、どんな1枚になったと思います?

「ながされて藍蘭島」と繋がったほのぼのとした世界観を持っているせいか、『恋の天気図』も『えいえんの丘』も、私がアルバムで表現している音楽性とはまた違った、新しい扉を開けてくれた1枚になったというか、また一歩新しい世界に踏み込めた1枚になりました。
このシングル盤を聴いてると、ザザーッザザーッと夜の浜辺へ波が打ち寄せてくる風景を思い浮かべるんです。そんな光景を思い描きながら、可能ならぜひみなさんにも、波打ち際に寝っ転がりながら聴いてもらいたいですね。

−−PVには、緑に囲まれた素敵な風景を描き出しています。

PVは、緑や光に包まれています。撮影は都内の某公園で行ったんですけど、メッチャ天気が良くって。。。しかも平日にも関わらず、片方では運動会みたいなことをやってて、もう片方では飛行機を飛ばす会をやってたりと、、、ほのぼのと撮影していました(笑)

−−なんか、いいですねぇ。

ジャケットも楽曲も、この猛暑の季節に対し、とても「爽やかな」内容になっていますから、ぜひ触れてください。

最後まで「駆け抜ける青春」

−−堀江さんの場合、8〜9月はいろんな作品のリリースが続くんですよね。

まずは、ラジオ番組「堀江由衣の天使のたまご」内から発生した“エロビジュアル系天使”をテーマに掲げた黒薔薇保存会が、DVDシングル『BLUE HEAVEN』を8月22日に発売します。このバンドは、「世の中にある赤い薔薇が黒く染まるほどの憎悪を、私たちが世の中のみなさんに変わって、黒い薔薇として保存していこう」というコンセプトのもと、誕生しました。いろんな人の憎悪を受け止め浄化していく…まるで、『風の谷のナウシカ』に出てくる腐海のよう、毒をみずからの身体に溜め込み、綺麗な土や水として浄化していくようなバンドなんです(笑)。

−−堀江さんは、ユイエルという名前で参加。みずから作曲を担当してますからね。

そうなんです。普段では出来ないことを…と思い、みずから作曲をやっています。ICレコーダーに鼻唄で入れた曲が、ちゃんと作品になるって楽しいですね。PVも、物語仕立てになっているので、ぜひ不思議な世界観を楽しんでください。

−−そしてAice5としての、ファイナルに向けた活動もいろいろ続いていきます。

9月20日に横浜アリーナで迎えるファイナル・コンサートに向け、まずは8月22日に、1st Tour 2007“Love Aice5”の模様がLIVE DVD『Aice5 1st Tour 2007“Love Aice5”〜Tour Final!!〜』として発売になります。そして9月5日に、ラスト・シングル『Re.MEMBER』をリリース。
Aice5は最後の最後まで駆け抜けてくってイメージがあります。ホント青春してます。よくたかはし智秋ちゃんも、「Aice5はね、青春だねっ」って言ってるんですけど。まさにその通りですよね。

−−ぜひ、最後まで「駆け抜ける青春」してください!

Aice5はホントに妥協のないグループなので、最後の最後まで走りきろうと思ってますのでよろしくお願いします!

TEXT:長澤智典

リリース情報

●Single『恋する天気図』

堀江由衣
NOW ON SALE
【DVD付初回限定盤】
価格:\1,890(税込)
KICM-91203
※“恋する天気図”プロモーションビデオを収録
【通常盤】
価格:\1,050(税込)
KICM-1203

1.恋する天気図
2.えいえんの丘
3.恋する天気図<Off Vocal Version>
4.えいえんの丘<Off Vocal Version>

着うた・着うたフル配信


スターチャイルド公式携帯サイト「すたちゃまにあmobile」にて『恋する天気図』、c/w『えいえんの丘』の着うた・着うたフル配信中。
そして、過去リリース曲はもちろん、Aice5、黒薔薇保存会など、ほっちゃん関連の楽曲を多数配信中!
【アクセス方法】
メニュー>着うた>アニメ>すたちゃまにあmobile

http://stacha.mobi/

関連リンク

●公式サイト(スターチャールド内)