KOTOKOの最新シングル『ハヤテのごとく!』が、5月23日に発売となる。この楽曲は、同名タイトルのアニメ「ハヤテのごとく!」のオープニングテーマとしても流れている。初回限定盤には『ハヤテのごとく!』のPVを収録したDVDが付いてくる。ぜひ映像も合わせつつ、楽曲の世界観を楽しんでください。
KOTOKOにとって、初となるアニメと同名タイトルの楽曲
−−−−アニメ「ハヤテのごとく!」のオープニングテーマとしても流れている、『ハヤテのごとく!』が完成。とても明るく弾けた楽曲になりましたね。
久しぶりに元気な楽曲を担当しました。デビュー以降、意外とこういう楽曲を歌うことが少なかったんですけど、じつはこの手の曲調って、アマチュア時代にバンド活動をしているとき好んで演っていたスタイルなんです。歌声にもビブラートをかけることなく、真っ直ぐ元気に唄いあげてゆく。まさに、本来の自分の唄い方を改めて実感した気分でした。
−−デビュー以降は、ホント多彩な表情で楽曲を表現し続けてきましたからねぇ。
楽曲の持つ世界観に合わせ、女の子っぽく歌ったり、大人っぽさを出したり。じつは今回のような少年っぽさを持った唄い方って、いろいろやっている中で一番自分らしいスタイルだと思うので、なんか原点へ戻れたような気持ちで楽しく歌えました。
−−−−アニメと同じタイトルの楽曲というのも、じつは初めてのこと。。。
これまでも作品のテーマ曲を作る際には、「物語の世界観を共に彩りあげゆく楽曲を」という気持ちで作りつつも、物語のタイトルをそのまま楽曲の名前にしたり、歌詞にそのまま使うことってなかったんです。でも、じつはそういうのって、以前から演ってみたかったことでもあったし。ここまでいろんなテーマ曲を作るという経験を積み重ね、自信を得ることができたからこそ、「よし、やってみよう」という勇気が出たと思います。いいタイミングで今回、アニメと同名タイトルの楽曲を作りあげゆくことが出来たと思っています。
四文字熟語やことわざが飛び交う歌詞…聞いて楽しく学習できちゃう?!
−−『ハヤテのごとく!』の歌詞を作る際、どんなことを心がけましたか?
原作にはコメディタッチな部分からシビアな面、そのシビアさをギャグで表現していたりという部分もあるんですけど。私の中で一番ピンと来たのが、「“なんとかなるさ”という気持ちがあれば、出来ちゃうんじゃないか」という想い。一見投げやりのように見えつつも、最後の最後のところにある信念と言うか、“よし、やってやろう!”と決めるのは自分自身なので、その気持ちを忘れないでいたらなんとかなるんじゃないか…。そういう想いを明るく表現している作品という風に私は、「ハヤテのごとく!」を捉えたんですね。その部分を“伝えたい想いの核”として据えながら、物語の持つチョットした毒っ気な部分やパロディ的な面も歌詞で表現していこうと思いました。
−−なるほどねぇ。。。
「ハヤテのごとく!」の物語や楽曲自体が持つ、前向きさや疾走感をきちんと踏まえつつ、先に触れたような想いを真正面から言うのではなく、あえて“ことわざ”を使って表現してみたり。そういう「ことわざ」を幾つも並べ、言葉遊びをしつつもたたみかけるよう歌うことで、歌詞の中にいくつもの楽しい要素を組み込んでいけると思ったんです。
−−歌詞へは「ウソから出たマコト」や「身から出たサビ」などの“ことわざ”から、「馬耳東風」「有言実行」などの“四文字熟語”までいろいろ出てきますもんね。
その“ことわざ”や“四文字熟語”を作ったのも人間だし、人間の面白さってそこにあると言うか、その言葉を用いることによって、自分や世の中をプラスにもマイナスにも比喩していける。そこへ、歌詞を書くうえでの面白さを覚えたんですね。実際そういう言葉をたくさん知ってると、自分の気持ちを幅広く表現もできますから。
−−歌詞を読んで、勉強にもなりますからね(笑)
そこがポイントなんですよ。今回そんな難しい言葉を使ってないのも、「ハヤテのごとく!」の放送時間帯が日曜日の朝10時ということもあり、番組を観たり、楽曲を聞いてくださる方の年齢層も、かなり幅広いと思ったからなんです。自分自身も、幼少の頃に経験があるんですけど、小さいお子さんが楽曲を楽しく聴きながら、心地好いテンポにノリ、“ことわざ”までいろいろ覚えることができたら、実際楽しいじゃないですか。
−−確かに、そうだ。
でも、ちゃんと歌詞には私なりの人生に対する考え方も入ってるんです。やっぱり“前向きな気持ち”は、私自身いつも感じていたいし。中へ記した“ことわざ”にしても、自分自身がつまずきそうになったとき、頭へ浮かんでくる言葉だったりもしているんですね。そういう面でも、作品の世界観はもちろんのこと、KOTOKO自身として言いたかった想いも一緒に表現することができたので、いいバランスの取れた歌詞になったなと思っています。
お嬢さまと執事の関係から見えてくる想い…
−−歌詞の中へ、「もし余るほどの財産があるなら、迷わず苦労を買ってみる」と書いてありますけど。それって、「ハヤテのごとく!」の世界観と重ねつつも、同時にKOTOKOさん自身も抱いてた、苦労に対する想いだったんでしょうか?
よく、「渦中にいるときは見えなかったけど、抜け出した後にプラスとして見えてくる経験」ってあるじゃないですか。その経験って、やっぱり今の自分を形成するうえでも、すごく生きてくるものなんですよね。だからこの歌詞でも、ハヤテの猪突猛進な気持ちへ共感を覚えつつ、余るほどの財産なんてもちろんないですけど(笑)、自然と自分の苦労に対して思う気持ちも投影しながら書いていったのは、確かです。
−−−−KOTOKOさん自身が捉えている、アニメ「ハヤテのごとく!」の魅力も教えてください。
お話の持つテンポの良さも魅力ですけど。私の場合は人間の持つ本質的な部分を観ちゃうと言うか、ハヤテとナギちゃんの関係の中にも、いろんなメッセージを感じてしまうんです。それこそ、お金に不自由しない環境で育ってきたお嬢様のナギちゃんが持っていないものを、ハヤテは持っているだろうし。その逆もまたしかり。お互いが育ってきた環境の中で得た経験や価値観から、ときには気持ちが通じ合わなかったり、ぶつかりあったことから、より互いに理解を深めあえたり…。それって、私たちの日常にも普通にあることなんですよね。「ハヤテのごとく!」では、お嬢さまと執事という関係で描かれてますけど、どういった関係であれ、気持ちを通じ合わせてゆく努力というのは、誰しもが経験していくこと。だからこそ私もこの物語へ共感を覚えたし、その想いを受け止めながら歌詞を書けたんだと思います。
PV『ハヤテのごとく!』の見どころとは?!
−−『ハヤテのごとく!』のPVでは、数多くのダンサーたちに囲まれながら、パワフルに唄いかけゆくKOTOKOさんの姿を味わうことができます。
前作『きれいな旋律』のPVがノスタルジックな味わいを持ったショートムービー風になっていたので、今回はイメージをガラッと変え、明るい楽曲に相応しい、歌と踊りを全面に押し出した内容へと仕上げていきました。さすがに私はダンサーのみなさんと同じ動きはできないので、そのぶんキビキビとした動きを見せていこうと思い、できる限りライヴ感を持って唄いました。まぁ裏話をしてしまえば、私を映し出すライトの光が強かったことから、まぶしすぎてしかめっ面になってしまいそうなところを必死に我慢し、一生懸命に目を開け、笑顔で歌ってたなんてこともあったんですけど。その必死さも、あの映像から感じ取ってください(笑)
強がり同盟のみなさん、たまには泣いてもいいんだよ
−−C/Wには、『泣きたかったんだ』を収録。
『ハヤテのごとく!』とは、かなり対極にある楽曲です。『ハヤテのごとく!』へは、いつも持っていたい“信念や前向きな想い”を詰め込んだんですけど、突っ走ってばかりだと、気持ちも疲れちゃいますよね。なので、聞いていただく方に「フーッ」と肩の力を抜いてもらう楽曲として、この『泣きたかったんだ』を持ってきました。
−−歌詞の世界観も、『ハヤテのごとく!』とは対極にありますよね。
この歌詞は、実体験に基づいたものなんです。私自身、とにかく前向きな気持ちが強いんですけど、周りの雰囲気を考えすぎちゃうあまり、たとえ「つらい」と思っても、誰に相談することもなく、自分の中へ抱え込んでしまうことが多いんですね。そのぶん、どこか強がってしまったり。そうやって自分の気持ちを長い間我慢し続けていると、我慢してるという気持ちさえ忘れてしまうんです。。。じつは、とある休みの日に感動物の映画を観てて、ついつい泣いてしまったんですよ。そうしたら涙が止まらなくなったんですね。と言うのも、それまで心の中へ抱えていたものが、映画をきっかけに堰を切ったように出てきたから…。その流した涙が気持ち良かったんです。その時、気付いた「きっと私は泣きたかったんだなぁ」という想いを、この歌詞へは綴っていきました。
−−KOTOKOさんの場合、いろんな人たちの期待や責任も背負わなきゃいけないぶん、そうそう簡単には泣けそうな環境ではないですもんね。
演りたいことを演らせてもらっている以上、背負うものは出てきますし、弱音を吐いちゃいけないとも思ってしまいます。しかも、「いつも笑顔でいたいな〜」と思ってしまうことから、心に休みを与えることも忘れてしまうんですよ。だけどこういう想いもまた、いろんな人たちが日々の生活の中で感じてることだと思うんですね。「がんばっているからこそ、ときには心をお休みさせてもいいんじゃない?!」。そんな気持ちを、この『泣きたかったんだ』から感じてもらえたら嬉しいです。
−−男性の場合、なかなか涙を流すって勇気のいることですからねぇ。
女の子の場合、「つらいよ〜」と泣けちゃう人もいますけど。男の人って、つらくてもなかなか泣けないですもんね。私も男の子っぽい性格をしてると言いますか、“人前で涙を流すのははずかしいし、格好悪い”と思ってしまう性格なんですよ。今でこそ、嬉し涙は人前で流したりもしますけど、つらい涙は、いまだに「泣くのはよくない」という想いから我慢してしまうんです。そういう『強がり同盟』のみなさんに、「たまには泣いていいよね」という気持ちになっていただける楽曲として、この『泣きたかったんだ』を聞いてもらえたら嬉しいですね。
台湾での単独公演が決定!!
−−最近のKOTOKOさんは、どんなことにはまってるんですか?
最近はですね、私も含め会社全体で海外ドラマ・シリーズの『ロスト』と『デッドゾーン』にはまっています。最近はこの2作品を観てないと、事務所で会話に付いていけないくらい(笑)
−−へぇ、そうなんですね。ところで、6月24日に台湾でのコンサートも決定しました。
そうなんです。これまでフェスティバルを通し、海外で歌った経験はありましたけど今回は完全な単独公演。しかも、この日用のメニューを用意して演ります。と言うのも、今回のライヴは台湾のファンのみなさんが独自で私のサイトを立ち上げ、署名活動を行い現実化したことなんですね。それをきっかけに呼んでいただいた以上、台湾のファンのみなさんの期待に添えるようなステージにしてかなきゃという気持ちで、今は準備を進めています。
−−日本でのコンサートの予定はないんですか?
国内のみなさんからも熱い呼びかけがあるので、今年の夏は、まずファンクラブの方限定にはなってしまうんですけど、ファンクラブ・イベントという形で全国を回ります。今までのファンクラブ・イベントで訪れていない地域にも、行ける事になったので、イベントは初めてという方にも、楽しんで頂けるようがんばりたいです。ライヴや新譜など、これからも続々いろんな展開が続いていきますので、ぜひ目を離さず、一緒に前へと進んでいきたいですね。
TEXT:長澤智典
© 畑健二郎/小学館・三千院家執事部・テレビ東京
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