現在、アニマックスで放送中、「獣装機攻 ダンクーガ ノヴァ」。同作品は、85年に放送された「超獣機神ダンクーガ」を現在へ甦らせた完全新作バージョン。この「獣装機攻 ダンクーガ ノヴァ」のOP/EDを彩ってゆく『鳥の歌/PLACE』を歌っているのが、千里愛風(せんりまなか)さん。現在、同楽曲を引っさげ全国キャンペーン中。そんな忙しい日々を送っている千里愛風さんが、5曲入りでワンコイン(500円)という超リーズナブルな価格でリリースした、『鳥の歌/PLACE』の魅力について語ってくれました。
歌こそ、私が一番イキイキとしていける場
−−千里愛風さんと言えば、アーティストと同時に番組司会やタレント的な活動をやってる方という印象を受けますが、もともとは10代の頃からクラブ・イベントで歌っていたよう、かなりシンガー寄りな活動をしていらっしゃったんですね。
実はそうなんです。地元福岡に住んでいた学生の頃から、友だちのラッパーやダンサーらと一緒にクラブ・イベントを企画し、そのステージで歌ったり。だけど一時期、歌以外の活動で評価を受ける機会が生まれ、シンガーとしての活動をいったん停止。活動の場を広げる為に上京。心の片隅には「唄いたい」という気持ちを持ちながらも、当時は他の仕事へ没頭していたんです。
−−やはり、唄いたい気持ちはずっと持っていたんですね。
唄い続けたい気持ちはあったんですけど、年齢を一つずつ重ねるごとに、「シンガーとして活動したい」という言葉を人前で言うのに躊躇してしまうようになっていたんです。と言うのも、当時は音楽面での活動を本当に一切停止してたんですね。何かやり続けていれば、胸を張って言えたりしますが、そんな自分が恥ずかしかったりしたので。そして、その想いを大切にしようと決心し、NYにレッスンを受けに行きました。
−−愛風さんの音楽活動の中で一つ強く目に付いたのが、ジュビロ磐田のホーム・スタジアムでずっと唄い続けてきたということでした。
ジュビロ磐田のホームでの試合のときは、コンスタンスに歌わせていただいてます。スタジアムで歌うのは、いつもとは全然違う感じで面白いですよ。
−−ちなみに愛風さん自身、サッカーに関しては……??
マンガで“キャプテン翼”を読んでいたくらいで、実はまったく興味なかったんです。もちろん、ルールなんてさっぱりわかりませんでした。でも、せっかく関わらせていただけるんだから、ちゃんと勉強しようと思い、本とか買いあさりました。初めは、お仕事的なとらえ方しかしてませんでしたが、ライブ回数を重ねるごとにジュビロ磐田自体へ魅せられ、今となっては監督を始め、すべての選手の熱狂的なファンに…。今じゃ、ジュビロ・サポーターの方達と同じ熱さを持っていますから(笑)
闘いからは何も生まれない
−−2月からアニマックスでスタートした“獣装機攻 ダンクーガ ノヴァ”。この作品のOP/EDを彩る『鳥の歌/PLACE』を、愛風さんが現在歌っています。2曲とも、みずから作詞を担当。どんな心境を綴ろうとしたのか…そこからまずは、教えてください。
お話をいただいたときは、まず作品に関する色々な資料をいただき目を通しました。その資料を読みながら私の中で浮かんだキーワードが、“「戦い」という中へ描かれてゆく「平和」や「友情」「愛」に対して”の言葉たち。そうやっていくつか、歌詞のテーマ性を彩るに相応しい言葉を並べていったんですけど、その並べた言葉たちの中から、一つのイメージが明瞭に浮かびあがってきました。
−−それは、どんなイメージだったんですか?
それは、スペインはカタルーニャ地方で生まれ育ったチェロ奏者パブロ・カザルスが、平和へのメッセージを込め、アメリカのホワイトハウスで演奏した『鳥の歌』の映像であり、彼が伝えたかった想いなんです。彼の故郷の鳥が「ピースピース」と鳴く為、平和を願う曲として、古くから愛されているんです。まさに『鳥の歌』は、『平和の歌』なんですよ。そこから、「私も『鳥の歌』というタイトルで詞を書こう」と思いました。ダンクーガのコンセプトの中に同じものを感じたので。
−−“獣装機攻 ダンクーガ ノヴァ”はロボット物だけに、戦いは避けては通れないものですからねぇ。
そうなんですけど、この“獣装機攻 ダンクーガ ノヴァ”って、「何のために戦っているのか?」ということを感じさせる作品じゃないですか。その気持ちを強く感じたからこそ、『鳥の歌』の歌詞は、先にも言った「何のために戦っているのか?」ということをいろいろ描いていったんです。
もちろん歌詞だけじゃなくて、今回は音にもこだわりました。この楽曲は、和の香りとして蛇味線の音色も入れてるんです。と言うのも、ダンクーガノヴァの姿を観たときに、私は歌舞伎や能のイメージをその表情から強く受けたんですね。そこから、蛇味線の音を入れてみました。
−−けっこう印象深く、蛇味線の音やスパニッシュな要素が響いてくる楽曲へ仕上がりましたよね。
アニメソングでは、あまり使われない楽器なので、本人としてはかなり勇気がいりましたけど。今じゃ「この曲を聞くとダンクーガの顔が浮かぶくらい、強い印象を与えてくれる歌」という言葉を返してくれる方も多いので、私自身その声がすごく嬉しかったですし、オープニングの映像にしても、『鳥の歌』で伝えゆく詞の世界とリンクしていけるようにと、わざわざ大張監督がオープニングの映像を作ってくださったんです。そうやって物語と歌が一つに溶け合ってるというのも、すごく嬉しかったですよね。
−−アニメフェスで歌ったときも、かなりの反響があったらしいですね。
私のHPでも観れる『鳥の歌』のPVを制作したときに、中へ登場するダンサーさん4人が、“ノヴァイーグル/ノヴァライノス/ノヴァエレファント/ノヴァライガー”4体をモチーフとした仮面を被っています。その4人を従える存在として、私もちょっとコスプレ風の衣装や、PVで初めて使われる技術である、3Dメイクをして、もう一人の千里愛風に扮しました。アニメフェスの時、同じ衣装で歌ったんですが、みんなワーッと盛り上がってくれたんですよ。私、こういうイベントへ登場するのが初めての経験だったので、不安だったんです。でもブースで見てくれた方達が応援してくれたので最後まで思い切り歌うことができました。だから今後も機会があったら、この姿で歌いたいなと思っています。
5曲入ワンコインのCDを4枚揃え、ダンクーガノヴァにしよう
−−『鳥の歌』は、物語と強くリンクしていく楽曲として完成。エンディングを彩るバラード系ナンバー『PLACE』は、どちらかと言えば普段の愛風さんの気持ちが描かれた内容になっていませんか?
比較的、今の私自身の等身大の想いとして書きました。でも“自分の居場所を見失う”ことって、戦いの中でも私生活でもあったりしますよね。ダンクーガへ乗るために集められた4人の主人公たちだって、必死で自分の居場所を探していたり。そういう面では、とてもリンクしていく姿は感じてますけど…もともとは、すごくお世話になった人へ向けての想いとして綴りました。
−−とらえ方によってはラブソングにも映ってきますけど。それだけじゃない、深い想いもこの中へは詰め込んでる印象を受けました。
じつは、そのお世話になった方は、すでに亡くなってしまったんですね。会いたいけど、けっして会うことはできない。。。でも歌詞に関しては、聞いてくださる方の自由に捉えていただければと私は思っています。さらに3曲目は、『SCENE〜by your side〜』を収録。m-floなどの楽曲も手がけているDeckstreamさんにプロデュースしていただき、こちらもすごく格好良く仕上がりました。さらに『鳥の歌』と『PLACE』は、カラオケ・バージョン付き。それでたった500円なんですよ。
−−めっちゃ、リーズナブルですよね。
表ジャケットも私大好きだし、すごく評判も良いので、そこも注目して欲しいんですけど、同時に裏ジャケットには「葵(ノヴァイーグル)」「くらら(ノヴァライガー)」「朔哉(ノヴァライノス)」「ジョニー(ノヴァエレファント)」のシルエットが映し出されていて、それを4枚組み合わせると「ダンクーガノヴァ」になるんです。出来れば4種類集めて、その絵を完成させて欲しいです(笑)
自分の言葉のフィルターを通すことで、伝えたい想いの共通性が生まれてくる
−−今回の作品は、愛風さん自身にとっても一つの転機となる作品になったようですね。
なりました。こうやってまたアニメ・シーンという新しい分野へ接することが出来ましたし。“獣装機攻 ダンクーガ ノヴァ”の世界観を楽しんでいただく一環として、私の歌も一緒に楽しんでいただけたらホント嬉しいです。たとえば“ドラゴンボール”と言えば、影山ヒロノブさんが歌う『CHA-LA HEAD-CHA-LA』と誰もがすぐに出てくるよう、『鳥の歌/PLACE』もその仲間入りを果たしていけたら、、、それが何よりも一番の喜びですよね。作品の発売に合わせ、私はいろんな所へ行って、歌わせてもらいます。その模様も日々ブログへ更新していくつもりなので、ぜひそちらもチェックしてください。
−−これからも、またアニメソングを歌ってくださいね。
またチャンスをいただけるのなら、ぜひ歌いたいです。私はこれからもいろんなスタイル、いろんなジャンルの楽曲へ挑戦していきたいんです。と同時に、作詞はもちろんのこと、楽曲に関しても手がけていきたい。そうやって自分のフィルターを通し発信していくことで、たとえ音楽のジャンルはバラバラでも、伝えたい想いの芯は絶対に千里愛風という共通性が生まれていく。そこをこれからも大切にしながら、活動を続けて行きたいな、と思ってます。
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