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「小杉十郎太オフィシャルブログ」も絶好調。これまでライブを中心に活動を続けてきた小杉十郎太が、ついにオリジナル楽曲のみで固めた1stアルバム『Honesty−再び素直になる時−』を5月3日に発売する。先駆けること4日前の4月29日には、お馴染みのライブ・シリーズ「J's Music Action」の“the 4th”に当たるコンサートを、生まれ故郷の横浜にあるライブホール、横浜ブリッツで開催する。この日はゲストミュージシャンとして、森久保祥太郎さんも登場。アルバムもライブ当日先行発売になることが決定している。
そんなライブ/アルバムと精力的に音楽活動中の小杉十郎太本人に、新作に対する想いをいろいろと伺ってきた。
正真正銘120%小杉十郎太を詰め込んだアルバム
−−ついに、1stアルバム『Honesty−再び素直になる時−』が完成しました。
もぅ、怒濤の十何日間かを過ごしてきました。僕は歌うことがメインの作業になるわけですけど、僕のアルバムを支えてくれるスタッフの人たちは、音録りから僕の歌録りディレクション、トラックダウンにマスタリングと、本当に連日てっぺんを超える日々も当たり前という環境の中で作業をしてくださいました。そんな、たくさんの人たちの想いを詰め込んだうえで、ようやく完成に至りましたからね。
−−アルバムへは、ライブでお馴染みの歌から新曲まで、本当に多種多彩な表情を詰め込んでますよね。
そう、今回のアルバムには、まだみなさんの前で歌ったことのない楽曲も入ってますし、自分自身で作詞/曲をした作品も3曲収録しています。さらにブックレット等の写真は、僕の生まれ育った横浜でオール・ロケーションの元、撮影。アルバムのサブ・タイトルへ“−再び素直になる時−”と記したように、僕が少年時代に足繁く通っていた場所ばかりを再び尋ね歩き、撮影していきました。まさに“小杉十郎太の歩みや歴史から今現在の想い”までもが見えてくる、「僕自身を描きあげたアルバム」になりましたからね。
『ヨコハマローズ』誕生秘話
−−中へ収録した『ヨコハマローズ』には、小杉さん自身の青春時代を彷彿させゆく世界が描かれてますよね。この楽曲を聴いたときには、「小杉さんって、こういう10〜20代の生き方をして来たんだろうなぁ」という気持ちにもさせられました。
まさに、その通りです。正確に言うならば、僕が横浜へ住んでいたのは高校を卒業する18歳までの頃なので、歌詞へ描かれた♪覚えはじめのウィスキー♪や♪少し気取ってハイボール♪というのは、もっと後になってからの経験なんですけど。そこは、作詞/曲を手がけてくださったBrush&Picksの岩田(浩史)さんに委ね、描いていただいた世界観と言いますか。僕も岩田さんも同い年ということもあり、「本牧にリンディーってあったよね」など、思いつくままに当時の横浜へまつわる言葉を羅列していったわけですよ。それを構築し、この形になったわけなんです。
−−『ヨコハマローズ』が生まれゆくまでにも、いろんなドラマがあったそうですね。
最初のきっかけは、僕が「J's Music Action」のVol.0に当たる初めてのライブを、南青山MANDALAで演ったときのこと。その日のステージで僕は、白地に赤い薔薇模様の描かれたシャツを着てステージに立ったんですけど、そのとき緊張のあまり、ハープを持つ僕の手が震えていたんです。その様子をステージ上で岩田さんが見てて、後にスタジオでリハーサルを演り始める前にその話を岩田さんとしてたんですね。そこから遊び心や洒落っ気満載のもと、♪ハープを持つ手が震えてた〜♪など自由きままにセッションしていったんですよ。そのときの曲の雰囲気がすごく良かったこともあり、岩田さんが「これを楽曲にしようよ」と言ってくださったんです。そこからいろんな話を重ねていく中、「横浜を舞台にした曲にしよう」「あの頃の元町では」という会話を始め、あの(昭和歌謡風な匂いを持った)『ヨコハマローズ』が生まれていきました。
赤い薔薇の似合う男
−−『ヨコハマローズ』の冒頭でも♪真っ赤なバラのシャツ着てさ♪と歌われてますし、『ダンサー』でも♪赤い薔薇を持つ鏡の中のダンサー♪と綴られているよう、やはり小杉さんにとって”赤い薔薇”は一つの象徴になっているのでしょうか?
それはホント偶然と言いますか、最初のステージでたまたま赤いバラ模様の入った白いシャツを着てたり、別のライブでも薔薇模様の入った黒いシャツを着ていたことから、そういうイメージをみなさんが持たれたのかな。本人はまったく意識することなく、本当に偶発的に生まれたことだと僕自身は捉えています。
一つの物語を描きあげた、映画のようなアルバム
−−このアルバムの魅力はなんと言っても、『Honesty』から作品が幕開けてゆくこと。これは最高の選択ですよね。
これは、アルバムを手がけているプロデューサーの狙いだったんですよ。正直言うと、『Honesty』ってライブではいつも最後に歌ってきた楽曲なものですから、「最初にこの歌からアルバムの幕を開けたい」と言われても、最初の頃はちょっとイメージが浮かばなかったんですね。でもあの頃からプロデューサーは、「冒頭は『Honesty』、そして最後は『振り向けば』。この流れだけは絶対に崩したくない」と主張し続けていたんです。でも確かにアルバム全曲を唄い終わり、こうやって1枚の流れを作りあげると、言ってたことの理由が、とてもよくわかりましたね。
『Honesty』を通し一つの別れを経験した男が、続く『ブランニューデイ』で、また新しいスタートを描いてゆく。そこから、時には過去を回想したりなどいろんな人生模様を綴りつつ、最後に「これまでの道のりを振り返りながらも、これから歩みゆく未来へ向けた想い」を記した『振り向けば』でアルバムは幕を閉じていく…。まさに、このアルバム自体が「小杉十郎太が“再び素直になる時”へ辿り付くまでの物語」になっているんです。
−−小杉さん自身の人生の歩みを一つの物語仕立てで作りあげた、アルバム『Honesty−再び素直になる時−』。聴けば聴くほどいろんな表情や、楽曲ごとの繋がりや関連性が見えてくるアルバムの深い構築性には、本当に関心させられました。
そこもやはり、プロデューサーの手腕なんですよね。僕自身がこうやってライブ活動を始めた頃から、そういう狙いはどこかしらあったようなんです。実際に今年南青山MANDALAで演ったライブ自体も、「“再び素直になる時”をコンセプトとして発注した新曲たちを発表していた」という裏テーマもありましたし。。。
実際に本格的なアルバム制作へ入ったのはその後であり、その時点でいくつも出来ていたオリジナル楽曲の中から、「再び素直になる時」へ似合う楽曲たちを、より具体的にセレクトしていったわけなんですけど。そういう実作業へ入るはるか前から、こうやってアルバムを作ることを想定しながら、ドラマ性を持った作品へ仕上げていくことをプロデューサーは頭の中へと描いてたらしいんですよ。
小杉十郎太の足跡を巡る写真の数々
−−収録した音源たちが織りなす物語はもちろんですが、さき程もおっしゃってたようアートワークでも、「再び素直になる時」にまつわるビジュアル・ストーリーを描きあげていってたんですよね。
表紙となっている写真は、今の小杉十郎太の…再び素直になった僕自身の姿なんです。そこをめくると、僕が少年時代に遊んでいた思い出の地へ舞い戻ってきた今の小杉十郎太の姿が次々と写し出されていくんです。たとえば、ブックレットのちょうど真ん中に当たる長い階段に座り写っている写真の場所は、少年時代の僕が、よく座りながら夕日を眺めていた場所ですし。ブックレットの最後には、少年時代の僕と今現在の僕が時を超えて並んで写っているんですけど、その写真の背景となった家の木戸は、実際に僕が幼少の頃に住んでた家の前。今でもその家がそのままあるので、そこで撮ってきました。他にもいろんな場所を巡ってますし、それぞれの写真の中には、「あの辺かな?!」と探し当てられるヒントとなる景色や建物も写ってますので、ぜひそれぞれの場所を見つけながら、みなさんにも僕の足跡を辿って欲しいなと思っています。
−−しかも『振り向けば』のトラックには、嬉しい秘密も隠されてますし。
本当に、いろんな秘密を盛り込んだアルバムになりましたからね。
いろんな謎解きをしていけるアルバム
−−まさに多種多彩な想いを詰め込んだ、聴くたびにいろんな発見のある、そんな“謎解き”していけるアルバムになった実感を覚えました。
1stアルバムにして、ここまでのことを出来たというのが嬉しいですよね。自分が作った楽曲にしても、最初に作った形からいろんな音が加わり、多彩にアレンジしてゆくことによって、こんなに素敵な楽曲へ成長していくんだという嬉しい驚きも毎回ありましたし。これまでライブで唄い続けてきた服部祐民子さんに作っていただいた『君を呼んでる』『何となく』にしても、レコーディング作業を通すことで、より深みを増していった実感もありますからね。。。
ライブとアルバム…すべての物語がリンクしていく
−−話は前後してしまうんですけど、具体的に音楽活動がスタートしたのは、いつ頃のことだったんでしょうか?
一番最初に話が上がったのは、昨年1月のこと。ただ、具体的に「ライブ活動を始めていこう」という話になったのは、3月になってから。その時点では「duo music exchangeからスタートを切ろう」という話になってたんですけど、僕自身ワンマン・ステージは未経験でしたし、全体的なイメージをつかむためにもと、それで7月に南青山MANDALAでライブを演ることが決定。そのリハーサルなど、具体的な音合わせに入ったのは5月のことでした。
−−と言うことは、アルバム自体“小杉さんのこれまでとこれから”という歴史や歩みを集大成した作品であり。同時に“音楽活動を通し培ってきた姿や想い”を集約させた、ここ1年間の活動の集大成的な作品にもなるわけですよね。
まさに、その通りなんです。しかも、僕の音楽活動の集大成作であり、これまでの歩みを記録したアルバムを、僕の生まれ故郷にあるライブホール、横浜ブリッツを舞台に先行発売していける。そういった意味でも、すべてがリンクしているんですよ。
ギタリスト&ヴォーカリスト 森久保祥太郎がゲストで登場。
−−横浜ブリッツのステージもまた、そんなコンセプトの流れを垣間見れゆく内容になっていきそうな気もしますし、期待感がすごく高まってしまいます。
これは我々制作陣共通のコンセプトなんですけど、「声優のイベントにはしたくない。あくまでも“アーティスト小杉十郎太”を映し出したライブにしていこう」という想いが全員の中にあるんです。それは、これまで演ってきたライブも、もちろん横浜ブリッツでのステージもそう。だから今までゲストはあえて呼ばなかったんです。
−−−だけど今回は、森久保祥太郎さんがゲストで登場しますよね。
彼は音楽的にすごい才能を持っているし、音楽的な造詣も深ければ、みずからバンド活動もしているじゃないですか。実際、祥太郎くんに対しては、「声優ではなく、ミュージシャン森久保祥太郎として参加してもらえないか?」とオファー。それを快諾してもらいました。だから当日は、2人が一緒にセッションしていきます。もちろん祥太郎くんがギターを弾き、僕は…タンバリンを持つかは…今のところ未定です(笑)
『SAY-YOU(声優)』、再び披露?!
−−これまでは、キャラクターとして演じた作品のテーマ曲やキャラクターソングを歌ったりということはありましたけど。今回その辺はどうなるんでしょうか?
おかげさまでライブで歌う楽曲面でも、オリジナル作を中心に構成を組めるまでになりました。もちろんこれからも、カバー曲を歌う機会はあるんでしょうけど、あくまでもステージへは、アーティスト小杉十郎太としての姿を描き出していこうと思っているぶん、その辺はやらないと思います。ただ、『SAY-YOU(声優)』(詳細は前回のライブレポートを観てください)は演ります。しかも、今まで以上にパワーアップした形でお届けしようと思ってます……と言いつつ、あのコーナーは完全僕自身のプロデュースになるので、まだ具体的な内容は決めてないんですけど。南青山MANDALAで披露したとき以上のものを見せていこうとは思っていますので、みなさんも楽しみにしてていただきたいですし、ぜひ一緒にライブでは、サビの部分を歌って欲しいですね。
これからも続く、小杉十郎太アーティストとしての道
−−かなり見どころ満載のステージになっていきそうですし、当日は「エキサイトアニメ」でも完全追っかけ取材を実施しますから、またよろしくお願いします。ちなみに今後も、音楽活動は定期的に続けていかれるんですよね。
けっして“期間限定”の活動ではございませんのでご安心ください。むしろ、これからが本格的なスタートのような…。実際にアルバム制作を終えた今でも、新曲制作にはいそしんでますし、どんどんオリジナル楽曲を増やし、またライブ活動でそれらを披露しながら、ちょっと気の早い話ですが2ndアルバムへと繋げていければと思っています。個人的には、ライブ盤なども出してみたいんですけどね。
−−これからの活動にも、すっごい期待しています。最後にあらためてファンのみなさんにひと言いただけますか?
僕が夢のように想い描いていた1stアルバム『Honesty−再び素直になる時−』が、間もなく発売になります。しかもそのアルバムを、僕の生まれ育った横浜のライブホール、横浜ブリッツでどこよりも早く先行発売できるのも、非常に幸せなことだと思っています。お時間ありましたら、横浜ブリッツへ足を運んでいただき、本当に素直になって歌った小杉十郎太の姿を詰め込んだ1stアルバム『Honesty−再び素直になる時−』へ、ぜひ触れていただきたいですね!
TEXT:長澤智典
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