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KOTOKOの最新マキシ盤『きれいな旋律』が、3月7日に登場。この楽曲は、「マリア様がみてる」の3rdシーズンOVAの新エンディングテーマとしても起用中。作詞を手掛けたのは、「マリア様がみてる」の原作者でもある今野緒雪さん。そして作曲を手がけたのが、なんと元MEGADEATHのマーティ・フリードマン。異色なコラボとなった『きれいな旋律』の魅力を、さっそく紐解いていこう。
TEXT:長澤智典
マーティ・フリードマンとの出会い
−−最新シングル『きれいな旋律』。この楽曲の作曲を手がけたのが、元MEGADEATHのマーティ・フリードマン。そのコラボレートには、素直に驚きました。一体どういう経緯で、一緒に演ることになったんですか?
制作スタッフ陣から、今回のお話をいただいたんですけど、もちろん私はマーティさんのことは知ってましたし、ものすごいキャリアや実績を持っている方だというのも理解してましたので、「一度顔合わせをするから」と言われたときは、ほんとビックリしたんです。実際にお会いしたときも、あまりにも緊張しすぎて全然しゃべれなかったほど。でもマーティさんは本当にフレンドリーな方で、“楽曲いろいろ聴かせてもらったよ。J-POPの良いところと新しい要素を組み合わせた音楽性はすごく格好いいね”とか。私が北海道出身ということを聞き、“僕も北海道へは一度行ってみたいと思ってるんだ”など、いろいろ気さくに話しかけてくださるんです。もちろん新曲の話になったときも、“「マリア様がみてる」の原作を読ませてもらったうえで、君の歌声を聴いた瞬間すごくイメージが浮かんだから、すぐに新曲を作るね”と言ってくださってたり…。ほんと、すごく優しい方でしたし、アニメ好きというのにも、驚いてしまいました(笑)
綺麗で可愛くメロディアスな表情を持った、最新ナンバー
−−マーティ・フリードマン作曲というから激しい楽曲をイメージしたら、とてもメロディアスで優しくも綺麗な作品だったでしょ。その嬉しいギャップに、すっかり魅了されてしまいました。
顔合わせでお話をしていたときから、“できればギターよりもピアノの旋律で始まるような曲にしたいから”とは言っていたんですけど。それでも私自身“そうは言ってもマーティさんのことだから、激しい感じかな〜”と思っていたら、本当に優しいピアノの音色がピッタリ似合う楽曲へ仕上がっていたので、私もまた嬉しい驚きでした。
綺麗でかわいい感じのメロディ、編曲を手がけたI'veサウンドらしい華やかなスタイル。そのバックで流れてくるマーティさんの激しいギター。まさに、マーティさんとI'veの持つ良さの両方を上手く重ねあわせた楽曲になったと思います。
−−綺麗で可愛いという言葉は、楽曲を聴いていてすごく納得です。
きっとそこが、マーティさんが私の歌声を聴いて感じた印象だったのかな…という気もしてるんです。今回は柔らかい表情の楽曲として共演しましたけど、また機会をいただけるのならハードなスタイルでご一緒できたら嬉しいですね。
ライトノベル界で大人気の作家、今野緒雪さんが作詞を担当!!
−−今回は、マーティ・フリードマンという新しい血とのコラボレートを実施。今後も、いろんな方とコラボレートしていきたい気持ちは持ってます?
せっかくこういうメジャーな音楽シーンで演らせていただていることですし、いろいろな方々とご一緒させてもらえたら嬉しいですよね。今回の出会いもそうでしたけど、新しい出会いをきっかけに、楽曲面でも私自身の可能性面でも、いろんな風に広がっていくじゃないですか。そういう経験を今後も重ねる機会があるのなら、どんどん重ねていきたいと思ってます。
−−作詞は、ライトノベル界で大人気の今野緒雪さんが手がけてるんですね。
前シングル『Chercher〜シャルシェ〜』のときも思ったことなんですけど。「マリア様がみてる」の原作者でもある今野さんはすごくストレートな歌詞を書かれる方なんですよね。まして今回は、マーティさんの作りあげたとてもシンプルなメロディライン。そのシンプルさが2つ重なりあったことで、どこか懐かしいような雰囲気も楽曲は与えてくれたんです。なので私も、素直に詞の世界へ気持ちを溶け込ませながら歌っていきました。
−−けっこう優しい唄い方から、物語は始まっていきますからね。
いつもの私だったら、いきなりトップギアから入っていきますけど(笑)。今回は“ちょっと柔らかい雰囲気で唄いたい”という気持ちがまずあったので、まるで椅子に座りゆったりとしたときのような気持ちで歌ってました。
『UZU-MAKI』と『きれいな旋律』…その差異
−−スケール感あふれた3rdアルバム『UZU-MAKI』のあとに発売したのが、とても優しい表情満載の『きれいな旋律』というのも、なんか嬉しいギャップですよね。
『UZU-MAKI』自体が、自分の内側の感情をダ〜ンと吐き出したアルバムだった分、自分でも割と濃い作品になった印象を持ってたんですけど、『きれいな旋律』はコラボレーションの面白さを追求していったと言いますか、作品と私のキャラクターとの融合の中で生まれる世界観を求めていった分、若干表現してゆくニュアンスは違ってるかも知れないですし。そこが、比べたときの面白さにもなってるんだと思います。
−−『UZU-MAKI』では、かなり深く自身の内側と向き合ってましたもんね。
そうなんです。『UZU-MAKI』で深く深く自分の内面と向き合えたからこそ、今回外へ気持ちを向け、自分に足りないいろんなものを吸収しようと思ったんですよ。きっと今後も、自分の内側へ向かう作業と、外へ意識を向けいろんなものを吸収していく作業は、演り続けていくと思います。
PV『きれいな旋律』へ描きあげた不思議なメッセージ
−−あらためて、『きれいな旋律』を作り終えての気持ちを聞かせてください。
本当に大きなコラボレーションを実施できた、最初の作品になりました。しかもマーティさんが、私の持つ世界観へとても歩み寄ってくださったぶん、私も肩の力を抜いて制作へ望めたので、とてもいいコラボレートができたと思ってます。
−−DVD付初回限定生産盤へ付いてくる『きれいな旋律』のPV。これは、どんな感じに仕上がってるんですか?
取材時点でPVの撮影は終えてますけど、まだ編集を終えた完成版は見てないので、撮影したときに抱いた感想で言わせてもらうならば、すごく変わった世界観を描いた内容になってると思います。
−−えっ、そんな変わってるんですか?
『きれいな旋律』の楽曲イメージを想像しながら観た場合、嬉しい裏切りが出そうな気がします。
−−そんなこと言われると、すっごい気になります!
小さい頃って、みんな夢を観ていたじゃないですか。でもいつの間にか社会の波に飲まれ、ひたすら走り続けてくうちに、その夢を忘れてしまっている自分が居る…。だけど、フッと子供の頃の気持ちを思い出すような瞬間って、誰しもありますよね。そういう気持ちを、このPVでは描いてます。
キーになっているのは、小っちゃくてかわいい女の子。彼女の目線で、いろんな夢が現れていくんです。そのなかの一人として、私が出てたり。なぜかリクルートスーツを着た方々が、寒空の中を走ってたり。。。日常の中、フッと夢を見てた頃のことを思い出すような感覚で楽しんでいただけたら嬉しいですね。
そして、これからのKOTOKOは??
−−4月4日には、I've Special Unit"Love Planet Five"として、劇場版「灼眼のシャナ」の主題歌『天穣を翔る者たち』へも参加します。
こうやって、また新しい扉を開けていけるって、すごく嬉しいことですよね。昨年も、いろんな夢を叶えていただけたんですけど。今年もまた新しい出会いを重ねていきつつ、今年は、昨年やらせていただいたお仕事をさらに発展させていく年にもしていきたいんです。
−−KOTOKOさんと言えば、アニソン・シーンの中へも次々と新しい扉を開け放っている印象も覚えてしまいますけどね。
ひと口にアニソン界と言っても、みなさんいろんなやり方をしてますし、私を含め、それぞれがしっかり土壌を踏み固めながら独自の道を築きあげていけるのではあれば、それはすごく良いことだと思うんです。音楽がたくさんあふれている世の中、私自身「長く残っていける音楽を作り続けていくこと」ができれば…それが、何よりも一番の目標ですから。
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