|
(C)2006 結城光流・あさぎ桜/角川書店・少年陰陽師製作委員会
『少年陰陽師』 引田香織/木氏沙織インタビュー
10月より放送がスタートした『少年陰陽師』。同作品のオープニングを彩る、スケール感にあふれた楽曲『笑顔の訳』を歌う引田香織。未来へ向かう希望を与えゆくエンディングテーマ『約束』を、力強い表情のもと歌いあげる木氏沙織。印象深い2曲を歌うシンガーたちを、ご紹介しよう。。。
TEXT:長澤智典
「少年陰陽師」でテーマ曲を担当することになった理由、それは…
−−まずは、『少年陰陽師』へ参加することになったきっかけから教えてください。
引田香織(以下:引田):私は前に『LOVELESS』と言う作品を通し、梶浦由記さんの作詞・作曲した『みちゆき』をエンディングテーマとして歌わせていただきました。ご縁もあり、再び大好きな梶浦由記さんが作曲した『少年陰陽師』のオープニングテーマ『笑顔の訳』を歌わせていただけることになりました。
木氏沙織(以下:木氏):もともと私は事務所へ所属しながら、主に舞台芝居を演り続けてきたんです。と同時に、趣味でバンド活動も演ってたんですけど。たまたま舞台稽古風景を音楽関係のお仕事をなさっている方が観に訪れ、社長と「あの子(木氏沙織)歌えるの?」「バンドも演ってるから歌えると思うよ」「今、アニメのテーマ曲を歌うシンガーを知り合いが探してるんだけど、デモ音源をプレゼンしてみる?」「ぜひやりましょう」という会話をしていたらしく。そこから社長と「ダメ元で出してみようか」とデモ音源を制作し、お渡ししたら…『少年陰陽師』の音楽プロデューサーの方が私の歌声を気に入ってくれ、そのままトントン拍子でここまで登ってきてしまいました。
−−バンドも演ってたということは、音楽も大好きな表現方法だったんですね。
木氏:音楽は、歌うのも大好きなんですけど…バンドではヴォーカルよりもベースを弾いてた期間のほうが、じつは長かったんです(笑)
キャラクターの存在感と、そのやり取りに、すっごい魅力を感じてる…
−−原作小説やアニメはご覧になりました?
引田:現在17巻まで発売になっている人気シリーズ作品だけあって、私も読み始めたら夢中になり、かなりハマってしまいました(笑)。アニメは原作以上にバトル物が中心になっていることもあり、スピード感や臨場感もあるし、とにかく絵がすっごく綺麗なんです。主人公の安倍昌浩くんの成長してゆく様へ、とても親近感を覚えてます。
木氏:話の流れも素敵だし、キャラクターそれぞれが個性的で、掛け合いもすっごく観てて楽しいんですよ。
引田:昌浩くんともっくん(物の怪)とのやり取りが、とても面白いよね。
木氏:もっくんが紅蓮になったときの姿も、すっごく格好いいんです。パッと観た瞬間に目を惹く姿のキャラクターが多いのも、この作品の魅力だと思います。
スケール感あふれた、引田香織の歌いあげゆく『笑顔の訳』の衝撃…
−−お二人が歌っている『笑顔の訳』『約束』ともに、『少年陰陽師』の世界観とリンクしているそうですね。
引田:2曲に共通しているのが、「自分にとってかけがえのない大切なものを守っていく」という想い。その気持ちは、どちらの歌にも出てますし、そこが、アニメ版『少年陰陽師』で描かれていく物語の本質と沿ったところになっています。
−−まずは、引田香織さんの歌う『笑顔の訳』の魅力から探っていこうと思います。
引田:初めて楽曲をいただいた時、「なんだこれはぁ!」と新鮮な驚きを感じてしまったくらい、すごく“雅な感じの旋律が流れてくる歌”という印象でした。笛の音など“和な香り”もいろいろ入ってるように、他にはない魅力を持った表情の歌です。何よりも、6/4拍子という変則的なリズムを軸にしている歌なので、そのビートが、“聴いた人の頭の中から離れない楽曲にしている要因にもなっている”と、私は感じています。
−−歌詞に対する印象はどうでした?
引田:「守りたい、信じたい、笑顔の訳をすべて」と歌いあげるよう、誰もが持っている、“笑顔の奥にある気持ちを全部つかんでいきたい”という歌になっています。そうした気持ちが聴いた人の心の奥底に入っていける楽曲になるようにとの想いで、私は歌いました。
−−オープニングでこの楽曲が流れてきたときの印象も、かなり衝撃的ですよね。
引田:も〜、すっごい鳥肌が立ちました。スケール感にあふれた楽曲ですし、スピード感もあるから、サビへ向かってどんどん気持ちを熱く掻き立ててゆくんです。そのビートに合わせ、次々とキャラクターたちの登場してくる様もまた、ものすごく素敵なんですよ。
木氏沙織が興奮や感動を覚えた、『約束』の魅力とは…
−−木氏さんの歌う『約束』は、バンド・スタイルの楽曲へと仕上がりました。
木氏:もともとバンドを演っていたことから、バンド・サウンドが個人的に好きだったこともあり、凄く歌いやすかったです。
−−歌詞を読んだときの印象も、教えてください。
木氏:歌詞からは、昌浩の「想い」を強く感じます。中でも、「今はまだあなたを守り抜くまでの力を僕は持ってないけど、もっともっと強くなり、思いを寄せる人たちや未来など、僕らを取り巻く大切なものすべてを守りたい」と歌っていく流れには、私もすごく共感を覚えました。きっと、聴いた人それぞれが“気持ちを重ね合わせてゆける歌”だと思うので、聴いた人もぜひ“心とリンク”させてくださいね。
−−エンディング映像と『約束』との重なりあいに関しては、どうでした?
木氏:♪ダダンダダンダダンダンッ♪と、楽曲のキメの演奏が流れるたびに、キャラクターたちの表情もパパパパッと次々変わっていくでしょ。あのシーンを初めて観たときは、鳥肌が立ちました。「守る」という想いを綴った歌詞のときには、昌浩と彰子が見つめ合うシーンが出てくるんですね。その場面にもヤラれちゃったように、歌詞と映像がリンクしてゆく様は、OP/EDともに見どころになってると思います。
|