現在「熱烈!アニソン魂」でも、『接吻〜らぶらぶ(ハート)ちゅ〜』『出動!〜待ってて☆BABY〜』『正義-FICEのテーマ-』『夢旅-Virtual Trip-』を着うた配信中のFICE。って言うか、この2人…「凄いっ!!」としか言いようがない。「健康的なアナーキズム」「電波系新常識の泉」とも言えようFICE。この“非常識を常識化してゆくパンクイズム”にあふれたFICEの魅力を、さっそくお届けしちゃいましょう!!
TEXT:長澤智典
完全人型労働用アンドロイド・炎(えん)/氷(ひょう)誕生秘話
−−そもそも2人は、どんな経緯でこの世に製…じゃなかった、生を受けたの?
炎:FICEはもともと、“AKIBA net BANK”という銀行の労働用と受付用に作られたアンドロイドだったんです。ところがFICEを作ったエルビス博士が、勝手に“感情機能”を付けてしまったがために、おとなしく働くロボットじゃなくなってしまい、捨てられちゃったんですよ。
−−捨てられたということは、かなりヤバい感情が付いてしまってたんだ…。
炎:自分たち的には普通なんですけど、傍から観たらヤバかったんでしょうね。でも捨てられても、自力でがんばって帰ってきて…。あと博士の個人的趣味により、「ロボットは平和を守るもの」とプログラミングされていたんで、勝手に地球の平和を守ってるんですよ(笑)
氷:これもまた、植えつけられた使命だからね。
−−世の中の平和を守るための活動までやっていたとは…。
炎:むちゃくちゃ頻繁に守ってますよぉ!アキバのストリートの平和とか。。。
氷:みんなの心の平和を、歌や踊りで守ったりするわけですよ。
炎:直接、敵が攻めてきたら倒すんですけど、攻めてこない時期は、歌や踊りでみんなの心の平和を守ってるんです。
−−そんな、攻めてくる敵なんて居るの?
炎:それが居るんですよぉ。アキバネットメイツという組織がありまして、そこのボスの玄関マットという奴がしつこいんです。
氷:この玄関マットという奴が32歳のカナダ人で、彼女を募集してるらしいんですけど…。ライブを演るたびに攻めてくるんですよ。しかも盛り上がってるときに限って、ジャマをしに来るんです。
炎:だからライブのたびに倒してます!
FICEのライブ…1回目はどん引き。3回観たら、ジャンキー!!
−−労働用アイドロイドから観た今の日本って、どう?
炎:楽しみ方をわかって生きてる人も多いんですけど、わかってない人もいっぱい居るんですよ。そういう人たちに、“人生明るく楽しく生きること”を、もうチョット目覚めさせてあげたいですね。
−−そのためにも、FICEのライブに触れないと…。
炎:一度体験すると目覚めるんですけど……あっ、3回くらい体験しないと目覚めないかな。1回目は、たいがいドン引きなんで(笑)
−−そんな、ドン引きしちゃうんだ。
炎:大体みんな、1回目でドン引きして、2回目でチョット慣れてきて、3回目でツボにハマるという。
−−でもドン引きされたら、みんな2回目は来なくなるんじゃないの?
炎:それが1回目って記憶に残らないと忘れるんですけど、ドン引きって絶対に忘れられないんですよ。だから再び観に行ったり、偶然目にして「またこいつらかよ〜」と思いつつ気になる指数が上がっていき、3回触れたとたん「ちょっと楽しいかも〜」と思ってしまう。
−−そこまで惹きつけてしまう魅力が、FICEにはあるんだね。
氷:目覚めてく人、多いよね。
炎:心の開放?自分を開放してくからね、みんな。
氷:みんな開花していくんですよ、バ〜ンと!
炎:みんなの皮が剥けてくの、観ててわかるからね。それ、楽しいよ〜!
一度開花したが最後、一生FICEの心の虜(奴隷)
−−一度開花したが最後…
氷:元には戻れません(笑)
炎:いかに自分が我慢しているかをわかってない人が、世の中多いんですよ。だから一度体験し、一緒に参加すると、「自分は今までこんなに(理性を抑え)我慢しながら生きてきてたんだ」って言うのがわかるんです。
−−そうなんだぁ。
炎:FICEは、月に十数本ライブ活動を演ってまして、今年の目標は年間100本ライブなんです。でもすでに余裕でいけそうなペース(笑)。GWに毎日ライブを演ってたんですよ。その後一週間空いて、GW開け最初の週末にライブを演ったら、みんなの感覚が麻痺しちゃってたみたいで、「リハビリが必要だ」って言い出すんです。
氷:みなさん一気に、五月病になりかけたみたいで…。
炎:でも「普通に戻りかけた」と思ってるのは本人だけで、絶対に傍から観たら普通じゃないですから(笑)
氷:みんな、だいぶ超えちゃってるからね。
炎:一回その川を渡ったら、帰ってこれないですよ。
氷:FICEって、最初に飛び越える川のレベルがものすごく高いんですよ。そこを超えられた人って言うのは、すでにだいぶ一般のレベルを超えちゃってるんです。も〜、その時点で一般には戻れないですね。
炎:ただ、最初の一歩を超えるまでが大変だよね(笑)
超アナーキーな参加型ステージで、お祭騒ぎ!!
−−主催ライブも、定期的に開催してるんでしょ。
炎:私たちが主催している『AnB(AKIBA net BANK)』というライブがあるんですが、今は田町にあるStudio CUBE 326で、偶数月第3土曜日に演ってます。このイベントはもう5年続けてきてるんですが、どんどん規模が大きくなってきて、実はこの場所で3ヶ所目なんです。もちろん他にもたくさんのイベントに出演しているんですが、AnBは主催者特権で、特にやりたい放題なんですよ。すっごい、内容は濃いですよ。
−−それは、どんな濃さなの?
氷:この間も時代劇を演ったんですけど…。
炎:予約特典で、おもちゃの日本刀を配りました(笑)説明なしだからお客さんは理由わからないまま受け取ってて。TVの時代劇って、だいたい45分頃に、かならずと言っていいほど格闘シーンが起きるじゃないですか。それと同じくらいの時間帯に、「刀持ってる奴は全員ステージに上がれ〜」と言って、お客さんをステージに上げちゃったんです。お客さんも言われるがまま、刀を持ってる人はステージへ上がるんですよ。そこで今度は、お客さんたちとアドリフ勝負でチャンバラをしていく…と言う(笑)。
氷:お客さんが平気でステージへ上がっていくライブというのは、普通に観たら衝撃的みたいで、「FICEのライブって、お客さんがステージに上がるのがすごいよね〜」ってよく言われます(笑)ときにはステージ上にお客さんが上がりすぎて、ギッチギチのときもあるけどね。
炎:そうそう(笑)この間も30人くらいステージに上がってたからね。
究極のエンターテイメント・ステージが大炸裂!!
−−それってすごいなぁ。。。
氷:常連のお客さんはまたステージへ上がるのに慣れてるから、呼びかけるとワラワラ上がってくるんですよ。そのうち、ステージが人でぎっしりになっちゃうという。そして、みんなで同じ踊りを躍るんです。
炎:過去にも、お客さんを人質に取ったり、お客さんの頭へザリガニを乗っけて、「今からお前は敵だ!!」と敵キャラにして攻撃したり。この間なんか、客席の真ん中が空いてたのでステージから私たちが下りて客席でライブを演っちゃいました(笑)
氷:客席の真ん中でライブを演ってるFICEの周りをお客さんが囲みながら、グルグル躍ったりと盛り上がってるんです。あと、壁割SHOWとかもやったよね。
炎:やったやった(笑)ステージの上に発砲スチロールで塗装した壁を持ち込んで、その壁をブチ破りながら歌ったんですよ。ブリーフ投げというのもあって。敵がブリーフを10枚くらい重ね履きして出てきて、そのブリーフを脱いでは投げ、脱いでは投げ…してくるんですよ。
氷:しかもそのブリーフを、お客さんにまで投げたり。
炎:常連のお客さんたちなんかは投げられたブリーフを喜んでかぶったりしてるんですけど…。
氷:たまに慣れてない女性のお客さんの頭にブリーフがのっかったりすると、も〜大騒ぎ!!あと、ステージ上での生着替えもあるよね。
炎:フラフープに幕を付け、その中で生着替えするんです。
氷:一度自分がそれでキノコ星人に変えられちゃったんですよ。
−−えっ、キノコ星人??
氷:そう。FICEから突然フラフープの中へ入れられ、そこでキノコのかぶりものをしたキノコ星人へ生着替えで変身。出てきたら、いきなり武富士のCM曲を躍らされ、みんなで一緒に唄い躍ったり。。。
制服からブルマ姿へ、ステージ上で生脱ぎ!
炎:あとうちら、よく制服から体操着姿へステージ上で生脱ぎしてくんですけど、お客さんも自分たちで仕込んでて、私たちがブルマ姿になると、一緒に脱いでブルマ姿になるんですよ。しかもその格好で、ステージ上へ上がってくるという。
氷:そう、一緒に上がってきて躍るんです。他にも『First』という曲では、ヤクルトスワローズの応援みたいに、みんな傘を持って唄い躍ったり。FICEにはいろんな小道具があるから、お客さんたちも小道具をいっぱい持ってきてるんですよ。
−−じゃあ、それを知らないとヤバいね。
炎:いやっ、アイテムがなくても大丈夫ですよ。FICEのお客さんは“ヲタ芸”って言う独特の振りを、日々進化させながらやってるんです。その振りをみんなで一緒にやってるだけでも十分に楽しめるし。この振りがまた、すっごいんだけどね。
氷:「今月は●●期間」と告知すると、その振りをみんなやってくれたり。もちろん客席では、ヲタ芸をする人もいれば、赤と青のライトセーバーを持ってきて応援してくれるセーバー隊がいたり。しかもそれらを、みんな自作してしまうんですよ。そうやってみんなが参加し楽しんでいくのが、FICEのライブなんです。
|