5月3日に通算5枚目となるアルバム『HYBRID UNIVERSE』をリリースした水樹奈々。同作品の魅力を、ここでは余すところなく語ってくれました。7〜8月には全国を舞台にした『NANA MIZUKI LIVE UNIVERSE 2006〜summer〜』もスタート。彼女にとっても「最高の自信作」となったアルバム『HYBRID UNIVERSE』。その魅力の扉を、さっそくOPEN!!
TEXT:長澤智典
『HYBRID UNIVERSE』は,さまざまな作家たちとのコラボレート作
――1年5ヶ月ぶりとなる5thアルバム『HYBRID UNIVERSE』が、発売になります。質量ともにものすごく充実した内容の1枚になりましたね。
はい! とびっきりの魂を込めました。深く追求して制作していく面もあれば、新たに生み出す部分もあったり。今回はいろんな作り方のできたアルバムだったからこそ、自分自身も本当に納得のいく作品に仕上がりました。
――作家陣も、お馴染みの矢吹俊郎さんはもちろん、Elements Gardenの上松範康さんや藤田淳平さん、雅智弥さん、田中隼人さんなどなど、いろんな作家さんとのコラボレートを行なってますよね。
今回は、“より多くの作家さんとコラボレートしながら楽曲を作っていきたい”という気持ちが強くありました。作家さん一人一人と本当に綿密に打ち合わせをしながら曲作りを行えたぶん、今、本当に歌いたい楽曲を作ることができたと思います。ホントに“私と作家さんとの新しいエネルギーのぶつかりあい”によって生まれた個性の強い作品たちばかりなので、すごく嬉しいです。
――制作は、いつ頃から入ってたんですか?
今年に入ってすぐに取りかかって3月末までです。作家さんとの密なやり取りを、何度も何度も納得するまでやり続けてきたことや、細かい面にまでこだわり続けていったこともあって、いつもの何倍もの時間がかかりました。
――そこまで、突き詰めた作業をしていきたかったんだ。
大勢の方と一緒に音楽を作っていくとなると、方向性がバラバラになってしまうことも・・・。でも、絶対そうはしたくなかったし、“バラエティに富みながらも、私自身のストーリーが見えてくる1枚”にしたかったんです。だからこそ、“人との会話がとても大切だ”と思い、作家さんと制作過程の中でも何回もやり取りを行いながら、お互いに納得のいく形を求め続けていきました。
――収録した楽曲を聴くと、そのこだわりぶりがしっかりと伝わってきます。
ありがとうございます! 本当に、みなさん愛情深く音作りをしてくださったし、その想いを感じるたびに「もっともっといい歌を唄わなきゃ」と私自身も燃えていく…。そうやってみなさんとのチームワークも、今まで以上に固いものを築けたと思ってます。
ひとつの節目を迎えた今だからこそ出来た、究極の1枚
――そこまで強いこだわりを持って、このアルバムを作りあげたかったんですね。
『HYBRID UNIVERSE』は通算5枚目のアルバムになるんですけど、“ひとつの節目を迎える1枚”ということもあって、“より自分の世界観を広げていきたい”という想いがあったんです。だからこそ、本当に細かいところにまで気を使っていきました。
――今回は、時間が許す限りスタジオへも足を運んでたそうですね。
ミュージシャンの方々が音録りしているスタジオへも実際に足を運んだり、一部の楽曲は、合宿レコーディングを実施。“音だけに集中する環境へ身を置く経験”は初めてで、私自身とても新鮮でした。作家さんたちとも、スタジオだけで話すのではなく、一緒にご飯を食べながらお話をしていくこともまた、すごく新鮮だったんです。実際、食事をしながら「今度はこんな曲にチャレンジしてみたいね」とか、どんどん夢が広がって、会話が止まらなかったり(笑)。
――楽曲によっては、何度もミーティングを重ねたりも?
してました。私の歌声を聴いて、「奈々ちゃんがこうくるなら・・・」と、より楽曲を高めるため、ミュージシャンの方々がさらに演奏を重ねたり。一度完成した楽曲をアレンジャーさんが聴き、「もっと世界を広げていきたい」と、さらに新しくアレンジを重ねていったり・・・。お互いに刺激しあったものを重ね合わせながら、一つの完成形を練り上げていきました。
――奈々ちゃんもまた、楽曲によっては何度も歌を重ねたこともあったんですか?
ありました(笑)。一度完成したんですけど、アレンジャーさんが新たに手を加え、より厚みのある曲に完成。その完成された楽曲を聴き、「もう一度歌いたい」ということで歌った楽曲が、じつはあります。
水樹奈々の中にある新しい扉を開いた作品
――まさに、“ドッキリ!”の連続ですよ、ホント(笑)。
自分の中にある新しい扉を開き、みんなが驚きながら楽しんでくれたらすごく嬉しいです。
――冒頭を飾った「残光のガイア」の時点から、“え〜、こう来たかぁ!”という嬉しい衝撃でしたもん。
「残光のガイア」のような民族楽器を取り入れた楽曲に、以前からチャレンジしてみたかったんです。できあがった時、直感的に“1曲目に!”と思いました。
――曲順も、かなり心地好い流れを持って作りあげてますよね。
どの曲も強い個性を持つ曲だからこそ、曲順もすごく大事だと思ったんです。みんなで曲順会議も開きました(笑)。
――ホント胸弾ませる楽曲が多いですよね。個人的には「星空と月と花火の下」へ心弾む想いを感じてしまいました。
ありがとうございます! この曲は感情が爆発して、泣きながらレコーディングした曲なんです。そんなこと初めてで、私もすごく印象に残っている楽曲です。
初の子供(作詞/曲歌)が2作誕生。
――このアルバムで水樹さんは、14曲中5曲の作詞を担当。さらに内2曲は、みずから作詞/曲までやってますよね。
はい! やらせていただきました(笑)。
――どうですか、みずから楽曲を作りあげてみて。
もちろん、みなさんが作ってくださった楽曲への思い入れもすごく強いんですけど、それとはまた違った、自分の身体の中から生まれたメロディなので、ホント子供のような感覚ですよね。これからみなさんに沢山の愛情を注いでもらいながら、すくすく成長してくれたら嬉しいなと思ってます(笑)。
――『SUPER GENERATION』は、1月に演った日本武道館のステージでも披露してました。
私が初めて作詞/曲をした楽曲であり、その日が人前では初披露になるということで、ひときわ緊張してました。でも、みんなが一緒に歌ってくれて・・・本当に感激しました! あの日のことは忘れられません!
――作詞は前から演ってましたけど、ついに作曲を手がけるまで成長したんですね。
まさか自分でも、作曲をするなんて昔は想像もしてなかったんですけど・・・。大変だったぶん、嬉しさはひとしおです(笑)。
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